「最近仕事での不安感が強い気がする」
「でも、なんとか仕事は回せるから、相談するほどじゃないかな」
そんなふうに、なんとなくの違和感を見て見ぬふりしていませんか。
僕自身、まさにそうでした。
不安感は確かにあったのに、「メンタルの不調」とは認められなかったのです。
結果的に僕は、不調を隠したまま走り続けて、僕は適応障害と診断され、休職することになりました。
この記事では、メンタル不調を隠し続けてしまった僕が、なぜ壊れたのか、
そして同じ状態にいる人が少し早く立ち止まるための視点についてお話しします。
不調を隠していたつもりはなかった
正確に言うと、当時の僕は「隠している」という自覚すらありませんでした。
ただ、理由のはっきりした強い不安感に、何度か襲われている、という感じでした。
適応障害と診断される直前の頃では、たとえば、役員向け報告資料の作成の時。
上司たちが恐れている役員への、初めての報告の準備期間に、胸が苦しくなるくらいのかなり強い不安感を感じていました。
完璧にやらなきゃいけない、というプレッシャーからでした。
頼れなかった理由は「承認欲求」だった
加えて、僕の場合はそれを誰にも相談できなかったという点も大きかったです。
ピリついた職場でみんな忙しそうだから、
「自分でどうにかするべきだ」という思いが強く、さらには
「できないと思われたくない」
「それくらいもできないのかと思われたくない」
という承認欲求からくる気持ちも相まって、助けを求めることができませんでした。
だから、準備はなかなか進まず、納期だけが近づいてくるのです。
納期が違づくにつれて胸が苦しくなるほどの不安感がありました。
それでも、その不安を取りのぞくには、目の前の準備を進めるしかない、それだけでした、
サービス残業しながら、どうにかやっていました。
周囲からは「問題ない人」に見えていたはず
結果的に資料は完成しました。
だからおそらく、上司から見た僕は「特に問題なく仕事をしている人」だったと思います。
家では、妻に「最近ちょっと仕事がしんどくて」とポツポツ弱音は吐いていました。
でも、それが病気につながるとは、まったく思っていませんでした。
仕事以外の時間は、自分としては元気ですごせていたからです。
じわじわ蝕まれていった感覚
でも結局年末の役員報告が終った後の正月休み明けの朝、突然目から涙が溢れ、僕は適応障害と診断され休むことになりました。
一見、一気に壊れたという感じですが、今思えば、気づかないうちにじわじわ蝕まれていた、というのが一番近い感覚です。
真面目な人ほど不調を隠してしまう
この経験を振り返って、僕は、メンタル不調を隠してしまう人の多くは、弱い人ではなく、むしろ真面目な人なんだと思います。
責任感が強く、完璧主義で、期待に応えたい気持ちが強く、頼るのが苦手。
こうした性質が重なると、不調は「これは病気じゃない」「気合でどうにかなる」「まだ相談するほどじゃない」と変換されます。
「やれてしまう」ことが異常を見えなくする
そして、責任感が強いがゆえに、どうにかこうにか「やれてしまう」ことが、異常を覆い隠します。
周囲から見れば問題なしで、本人だけが静かに削られていく感じですね。
僕も、「不安感はあるけど仕事はどうにか回している」そんな感じでした。
でも、今思えば、あの異常な不安感を抱えての仕事は、正常ではなく、明らかな異常です。
でも、今だからそう思えるんですよね。
メンタル不調は、倒れてからがスタートではなく、違和感を無視し続けた時点でもう始まっているのだと思います。
とにかく、自分の異常に気付いてあげて
もし今、この記事を読みながら少しでも胸がざわついたなら、とにかく
「これは不調かもしれない」と体のサインに気づいてあげてください。
誰かに言わなくてもいいし、まだ、結論を出さなくても構いません。
ただ、自分の中で「そうかも」と気づいて、無視はしないほうがいいです。
それだけで、流れは少し変わると思います。
上司に相談するとか、産業医や病院で症状を話してみるとか、現実的な対処ができれば、大事にならずに済みます。
不調を「隠す」か「扱う」か、その分岐点は意外と小さなところにあると思います。
まとめ|まじめな人ほど自分を過保護に見てあげてほしい
メンタル不調は、気づかないうちに始まります。
真面目な人ほど、隠したままやれてしまいます。
だから、責任感が強くまじめな人ほど、過保護な母のようにに自分を観察してあげてほしいです、
今日書いたことは特別な話ではなく、僕自身がもっと早く気づきたかった小さな兆しです。
もし今、同じように違和感を抱えているなら、そのサインを導火無視しないでくださいね。
ということで、今日の記事は以上です。
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