大企業で適応障害|安定と自由で迷い続けた僕が2択をやめて楽になれた理由

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復職

「このまま安定を選んで後悔しないだろうか」

「でも自由な働き方に踏み出す勇気もない」

こんな悩みはありませんか?

僕も同じ悩みを、適応障害で休職していた間、ずっと抱えていました。

ですが、安定か自由かのどちらが正解かを決めようとするのをやめ、価値観から考え直したことで、心の苦しさはかなり軽くなりました。

この記事では、僕自身の実体験をもとに

  • 安定と自由で迷う苦しさの正体
  • そこから抜け出すための視点

についてお話しします。

安定と自由で苦しくなるのは「失う前提」で考えているから

結論から言うと、安定か自由かで苦しくなる最大の理由は、どちらかを選ぶともう一方を失うと思い込んでしまうからです。

この前提がある限り、どんな選択も「怖い決断」になります。

なぜなら、人は何かを得るより、何かを失うことに強い恐怖を感じるからです。

僕自身、休職中ずっとこの思考に縛られていました。

安定を選べば、自由を失う。

自由を選べば、安定を失う。

どちらを想像しても、最後に残るのは安心ではなく不安でした。

結果として、どちらも選べず、立ち止まり続けることになりました。

つまり苦しさの正体は、選択そのものではなく、二択で考えてしまっていた思考の構造だったのです。

なぜ安定か自由かで迷うのか

なぜ安定と自由で迷うのか。

それは安定にも自由にも、それぞれ決めきれない一長一短の理由があるからです。

だからこそ、余計に苦しいのだと思います。

僕の話をします。

僕の勤めていた会社は大企業で、超安定。それに希望していた研究部署に所属していました。

実験装置を扱い、分析を進める仕事は、これまでの経験の中でも最も没頭できた分野です。

とはいえ、そうした得意が活かせる仕事はわずかで、日々の業務には苦手な仕事が多く、職場の雰囲気は常にピリついていました。

それに研究の目的にも、心から共鳴できているわけではなかった。

また戻ったら、同じように心がすり減るのではないか。そんな不安も強くありました。

でも、まだ得意を活かせる可能性が残っていること、安定性、高待遇が、簡単には手放せない理由でした。

対して、自由な働き方にも惹かれていました。

フリーランスや脱サラすれば、独りでコツコツ、自分の裁量で仕事ができる。

性格的には、こちらの方が合っている気もしました。

ただ、何を仕事にするのかと考えると、具体的な道筋は見えませんでした。

だから、どちらを考えても安心できず、選べない状態が続いていました。

「逃げ道がない感覚」が苦しさの原因

結局、「どの道も苦しい」という逃げ道のない感覚が苦しさの原因なのでした。

安定を選べば後悔しそう。

自由を選べば失敗しそう。

どちらにも希望が持てない状態では、決断する力は自然と奪われます。

しかも、決められない自分を見て、

逃げているのではないか。

覚悟が足りないのではないか。

そんな自己否定まで重なっていきました。

この状態では、どんな選択肢を考えても苦しくなるのは当然だったと思います。

迷いから抜け出せた方法|どう生きたいかを明確にした

そんな状態から、どうやって抜けだしたかというと、働き方を決めること、ではなく、

「どう生きたいか」「どう在りたいか」を先に考えことが転機になりました。

なぜなら、八方ふさがり感で苦しかったのは自分の中に明確な判断軸がなかったからでした。

判断軸、とはつまり、自分が何を大切にして生きたいか、どんなふうに在りたいか、という「価値観」です。

僕は休職中、自分の半生を振り返り、

  • 人生が充実していた時期。
  • 逆にどん底だった時期。
  • どんな人を見て、こんな風に生きたいと感じたか。
  • 何の制約もなかったら、どんな暮らしをしていたいか。

そうした問いを、時間をかけて書き出しました。

すると、少しずつ共通点が見えてきました。

それは、「自然体でいたい」「自立的で在りたい」という価値観でした。

この価値観が言葉になったことで、選択の軸がようやく生まれ、少しずつ「決められないモヤ」が晴れていきました。

決断の不安を軽くしたマインド|人生は「正解探し」ではなく「実験」

そして、自分の中でのあるマインドの変化が決断への恐怖感をやわらげてくれました。

それは「人生は実験だ」と捉え直したこと。

それまでの僕は、常に正解を選ばなければならないと思っていました。

本やネットで見る人たちは、病んだときに思い切って脱サラしていました。

それに比べて、決めきれない自分が少し情けなく感じていました。

でも、あるとき開き直ったのです。

今の自分には、そこまでの勇気はない。

それも含めて、今の自分なんだ。

そう認めた瞬間、見え方が変わりました。

辞めないのは逃げではなく、まだ理由が見えていないだけ

だったら、一度復職してみて、そこでもう一度考えればいい。

人生を一発勝負ではなく、実験だと思えばいい。

そう考えられるようになりました。

結局どんな決断を下したか|二項対立ではなく少しずつシフト

最終的に、僕は会社に復職しつつ、自由に生きるための準備を少しずつしていこうと決めました。

これまでずっと自由を取るか、安定を取るか、二項対立に縛られ過ぎていた視野が少しだけ広がり、それでいいと思えるようになりました。

僕は復職して本業をする傍ら、価値観に沿う生き方や働き方ができるように地道に準備しています。

家庭菜園。自然のある場所へ足を運ぶ。価値観に近い生き方をしている人と話す。

オンラインでできる仕事をつくる講座を受けながら情報発信する。このブログがまさにそれです。

いきなり独立するのではなく、実験的に小さく試しています。

少しずつ、ホンネの価値観が望む暮らしへシフトしている手応えを感じています。

このグラデーションのある選択が、僕には合っていました。

まとめ|安定か自由かで迷っているあなたに伝えたいこと

安定か自由かのどちらか、今すぐ決めなくても大丈夫です。

二択視点から一歩引き、いいバランスのところを実験的に探していく、というスタンスがちょうどいいかもしれません。

そして、迷っている時間は、無駄でも停滞でもないと思います。

自分の価値観を見つけるための、大切なプロセスです。

どちらが正解かを決める前に、

自分はどう在りたいのか

この問いを、少しずつ考えてみてください。

答えが見えてくると、選択の軸が見えてきて、決断する重さは軽くなっていくと思います。

この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。

では、この記事はここまでです。ありがとうございました。

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