大企業・適応障害|復職が不安で辛かった理由と決断できた2つの理由

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復職

「復職が怖い。でも、このまま休み続けるのも不安でつらい」

「転職する勇気もないし、結局またあの職場に戻るしかないと思うと、心が重くなる」

こんな悩みはありませんか?

僕も、まったく同じ悩みを抱えていました。

復職が近づくたびに強い不安に襲われ、何度も動けなくなりました。

ですが、「なぜこんなにつらいのか」を整理し、復職を「実験」として捉え直したことで、不安はかなり軽くなりました。

この記事では、大手メーカーで適応障害・休職し、復職前に強い不安で動けなかった僕が、

  • なぜ苦しかったのか
  • どうやってその状態を抜け出したのか

について、実体験をもとにお話しします。

復職が怖くて不安でつらいと感じるのは甘えじゃない

復職が怖いと感じている自分を、どこかで責めていませんか?

「甘えているだけなんじゃないか」
「逃げていると思われるんじゃないか」

僕も、ずっとそう思っていました。

でも今振り返ると、あの怖さの正体は、甘えではなく「逃げ道がないと感じていたこと」でした。

僕の場合、あのしんどくてストレスの高い職場には戻りたくありませんでした。

でも、転職やフリーランスに踏み出す勇気もありませんでした。

「それなら大企業で待遇がまだいい現職に留まるほうがいいか…」

そんな消去法で「復職」しか残らなかった感じでした。

選んでいるようで、実際は追い込まれている感覚。

「これしか道はないのか」という絶望感がありました。

復職が怖かったというより、人生の逃げ道がない、八方ふさがり感が、とてもつらかったです。

復職前に不安が強くなる理由|診断書の期限がつらい人へ

特につらかったのは、診断書の期限が近づいてくるタイミングでした。

カレンダーを見るたびに、「もう決めなきゃいけない」「そろそろ覚悟を決めないと」というプレッシャーが強くなります。

でも、いざ考えようとすると、頭も心も動きません。

本当は決断を先延ばしにしたい気持ちがありました。

でも、それも「逃げている感じ」がして、強い罪悪感が湧いてきます。

「また延ばすのか」
「自分はなんてダメなんだ」

そんな自己否定が、さらに苦しさを増やしていました。

結局、病院で休職の再延長をお願いすることになります。

一時的にはホッとします。

でも、また同じ期限が近づいてくる。

この繰り返しでした。

延長しても、悩みの構造は何も変わっていません

だから時間が経つほど、「出口のないトンネル」にいる感覚が強くなっていきました。

復職が不安で動けないときに陥りやすい思考パターン

周りから「とりあえず動いてみたら?」と言われることもありました。

でも当時の僕には、それができませんでした。

動くことは大きな決断で、決断は失敗したら取り返しがつかないものだと思い込んでいたからです。

復職も怖い。

転職も怖い。

フリーランスなんて、なおさら怖い。

だから、動きたいのに動けない状態が続いていました。

この宙ぶらりんな状態が、一番しんどかったです。

僕が復職にふみ切れた理由

そんな中で、少しずつ変化が起き、復職をすると決められた理由は2つあります。

それは

  1. 休職中にやっていた「自分はどう生きたいか」の整理
  2. 脱サラできない自分を受け入れたら復職不安が軽くなった

①休職中にやっていた「自分はどう生きたいか」の整理

一つ目が、「自分はどう生きたいか」を整理することでした。

  • どんな時に人生が充実していたか。
  • どんな時に、どん底だと感じていたか。
  • どんな人を見て、「こんな風に生きたい」と憧れたか。
  • もし何の縛りもないとしたら、どんな風に生きたいか、どんな在り方でいたいか。

ノートに、思いつくまま書き出していきました。

こうして書き出していく中で、少しずつ共通点が見えてきました。

「自然体で自立的に生きたい」という価値観に気づいた

休職中、僕は本をたくさん読みました。

家庭菜園を始めました。

自然のある公園や海にも、よく出かけました。

また、「この人の生き方、いいな」と感じた人に、実際に会いに行くこともありました。

そうした体験を通して、少しずつ言葉になってきたのが、「自然体で、自立的で在りたい」という価値観でした。

無理に背伸びをしない。

他人の評価に、振り回されすぎない。

生活や働き方を、自分で調整できるゆとりがあって、

自分のペースで働き、暮らすことができるかんじ。

そういう状態に近づくほど、心がラクになる自分に気づいたのです。

②脱サラできない自分を受け入れたら復職不安が軽くなった

2つ目の理由に関して、僕が苦しかったのは、本で出会った人たちに憧れがあったと言う点も理由としたあります。

病んだことをきっかけに、勇気をもって脱サラする人たちがとても「かっこよく」見えたんです。

それに比べて、当時の自分は決めきれず、うじうじ…

「本の人達はここでエイやっと辞めているのに、自分は…」と自分が嫌になり悔しかったんです。

でも考え続ける中で、ふと、もうあきらめよう、と思ったんです。

もう、そんなかっこいい人たちになるのは諦めよう」と。

この執着から諦めの気持ちへの変化が、復職にふみ切れた2つ目の理由です。

「今の自分は、ここで脱サラする勇気はない。むりなんだ」

「それが、今の自分なんだ」

そう開き直ったんです。

すると、「今はまだ、辞めるだけの理由を見出せていないだけ」という見方ができるようになり、

「なんだ、別に、復職って逃げじゃないし、負けな選択でもないんだ」

「本の人達は、彼らにとって『そこで辞めるべき明確な理由』があっただけだったんだ、きっと」

と、気持ちがぐっと楽になりました。

復職を「正解」ではなく「実験」にしたら心が軽くなった

そう考えられるようになってから、復職への捉え方が変わりました。

復職は、人生の正解か不正解を決めるものではありません。

一度戻ってみて、それでもやっぱりしんどいと感じたなら、その時に辞める選択をすればいい。

つまり、復職を「実験」にすることにしたのです。

本業はいったん戻ってみる。

その一方で、価値観に近づくための準備を水面下で進める

そんなスタンスで行こうと思ったんです。

価値観に沿ったライフスタイルと、副業の準備

僕の場合、価値観に合っていると感じたのが、半農半X的なライフスタイルでした。

食を少し自立させる。

支出にメリハリをつける。

自然と関わる時間を増やす。

同時に、価値観を満たせる個人ビジネスの準備を、副業的に進め始めました。

休職中に出会った人が、仕事のつくり方の講座をやっていて、それを受講したのも大きかったです。

「いきなり人生を変えなくてもいい」

少しずつ、方向をずらしていけばいい

そう思えるようになったことで、復職への恐怖はかなり和らぎました。

「ゼロかヒャクか」ではなく、「徐々にでいい」というマインドになれたことが、不安を大きくやわらげてくれました。

復職が怖くて動けない今、あなたにできる3つのこと

最後に、今まさに復職が怖くて動けないあなたへ、今すぐできることを3つお伝えします。

① 今は決められなくてOKだと、自分に許可を出す

決断できない自分を、責めなくて大丈夫です。

それは甘えでも逃げでもありません。

決めるだけの決定的な理由がないだけなんです。

だから、正直に言えば、どちらを選んでもいいんです。

そんな両者の選択肢がふわふわしている中で決めろ、と言われたら、そりゃ苦しいですよ。

まずは「今はこのままでOK」って、自分に言ってあげてください。

別に、イイじゃないですが、休みを延長したって。

だれか文句を言ってきても「コレはあなたじゃなくて、私の人生なんだ」と教えてあげててください。

② 人生の北極星になる価値観を言葉にしてみる

今すぐ答えが出なくても大丈夫です。

  • どんな時に充実していたか
  • どんな在り方、状態にいると心地よいのか
  • どんな生き方をしたら、死ぬ間際に「いい人生だった」と思えるか
  • 死ぬときに周りの人から、どんな風に生き、どんな影響を周りに与えた人だったと賛辞されたいか

外側の「こうあるべき」を外し、あなたの心の奥にあるホンネにアクセスしてほしいのです。

それが、あなたの北極星になります。

③ 小さく試す「実験思考」で不安を減らす

人生は、正解を選ぶものではありません。

試しながら、調整していく、という気持ちでいきましょう。

なぜなら、死ぬ間際にならないとあの時の選択が正解だったかどうかが分からないからです。

生きている間、全ての選択や出来事が後に起こる出来事の伏線に過ぎないんです。

なので、小さな一歩で十分なんです。

まとめ

復職が怖いのは、あなたが弱いからではありません。

逃げ道が見えなくなっているだけです。

その構造に気づき、少しずつ選択肢を増やしていけば、不安は必ず今より軽くなります。

この記事が、その最初の整理になれば嬉しいです。

ということで以上です。ありがとうございました。


復職に悩みながら、僕は少しずつ「ホンネの価値観」と向き合うようになりました。

すぐに暮らしを変えられたわけではなく、半農半Xのような生き方に惹かれつつ、小さな実験を重ねてきた感覚です。

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