【人生一の衝撃的な野菜の美味さ】自然農園体験をしてきました

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自然農

今日は愛知県のとある 自然農園に農業体験にお邪魔させてもらいました。

今年から貸し農園を借りて家庭菜園を始めましたが、色々と本を読んでいく中で「自然農法」なるものを知りました。

自然農法はごく一般的な栽培方法と異なり、肥料もまかず、農薬も使わず、そして耕しもしない。

本で見る限り、畑は雑草が茂っていて、よく街で見る土がむき出しの畑とは全く様相が異なる農法です。

自然農法では、土に肥料を入れない代わりに、落ち葉や枯れ草などを微生物に分解してもらって、作物に栄養を届け…そしてまたその植物が枯れ落ち、土の中に残った根っこ、また植物に分解されていく、といった自然界の循環を利用して作物を栽培するようです。

最近知った菌ちゃん農法もその一つのようです。

その自然界の循環システムの奥深さに続々ワクワクし、実際に見てみたくなったので、色々と調べてました。すると、愛知県にいくつか自然のをやっている方がいることが分かり、今回はそのうちの1つの農園さんにお邪魔させてもらいました。

農園に到着!まず驚いたのは…

駅から15分ほど歩いたところにそちらの農園がありました。

おはようございます~と挨拶をしながらパッと畑を見ると…

雑草がめちゃくちゃ生えてる!笑

自分がやっている貸し農園の畑とは見た目が全然違うことに驚きました。いや、本でそう読んでたけども!

やっぱ実際目の当たりにすると、なるほど、本当に雑草と共存してるんだな、と、のっけから無邪気な笑顔がこぼれてしまいましたww

でもちゃんと見ると、その雑草のなかに、なすびやらピーマンやら育っているのことに気づきます。

聞いてみると、自然農法をするのなら、雑草は大前提だよ~と。

雑草があることで、土地が渇きにくく、保水力がアップする。畑の生き物に多様性が生まれ、あらゆる循環が上手く周り出すんだよ~と教えてくれました!

農業体験いざ! 

早速、農業体験ということで、 今回はチンゲンサイの種をまく作業を体験させてもらいました。

自分の畑でやる種まきといえば、まず土を鍬や耕運機で耕して、苦土石灰と堆肥を土に混ぜ合わせて、で、種をまくというやり方ですが…

ドキドキしながら現場に行くと…

お…なんかいつもの貸農園と様相が違うぞ…

…あ!畝がない(笑)

畝がない畑

そう、まず びっくりしたのは、この畑、 畝がないんです。がなくてもちゃんと野菜は育ちますよ~と 園主さん。

畝がないと重労働の畝づくりがないからラクになるのが一つ。排水性は悪くなるデメリットはあるけど…と教えてくれました。

種をまくときは、まず、草ぼうぼうのところを草刈りして、スコップで土をさくっと掘り起こします。この作業は園主さんが既にやってくださっていました。

今日の体験は土の中に残っている雑草の根っこを手作業で取り除くところから。

土の中に根っこが残っていると発芽率が悪くなるそうです。

鎌で土中の根っこを取り除いてます!

その後、土をならしてあげて、タネをまく2条ラインを引きました。と、ここでチンゲンサイの種が登場。 この大量の種、全てここの畑で自家採取したそうです。

なんかいつも買っている種と見た目は一緒なのに”自家採取”ってだけでちょっとキラキラして見えました(笑)

パラパラパラと条状に種をまいていき覆土してパンパンと軽く叩いて種と土を圧着。

水をかけて、最後にその辺に入ってあった草を刈り取り草を敷くことで草 マルチをしています。 

草マルチは過剰な乾燥を防ぐとともに、後々、土の中の微生物に分解されて作物の栄養になるようです。

ちなみに、基本的に畑全面で雑草は生やしておいて、種まきする時に畝(畝じゃないけどそう呼ばせて下さいww)の部分だけ直前に手で刈る。

そして畝間の歩くところは、雑草が高くまで伸びてきたら、草刈り機で刈るんだそうです!

いや~それにしても、たしかに畝づくりがないと、楽だな~

自然農は収穫量の安定性と美味しさのトレードオフがある

農作業体験後は、いろいろと自然農についてのお話をさせていただきました。

自然農法では、野菜の実りは自然に任せます。収穫量や野菜の形はその時々の環境でばらばら、安定しません。

なので自然農法で野菜を生産するということはかなり難しいそうです。でもその分、味は本当においしいとのこと。

(ちなみにこの、自然農の野菜はおいしいって話、後の試食で伏線回収されます(笑))

逆に、収穫量を安定させようと有機肥料や化成肥料をあげたり、土を耕すなど、人の手を加えすぎてしまうと、 畑の自然の循環システムが崩れてしまい、 どうしても野菜に苦味やえぐみが出てきてしまう そうです。

園主さんもかつては、生産者として収量を安定させるべく、色々と試したそう。

良かれと思って、枯れ草などを土に深くすきこむと野菜が育たないとか味が落ちてしまうといったことになり、こりゃいかんとのことで浅めにすきこむと少し改善され、そして現在は、土の上に刈り草を敷くだけの、草マルチ、というやり方に落ち着いたそうで。

やはり、人が手を加えすぎると味が1段階も2段階も落ちてしまったんですって。

ただ園主さんは、手を加える自然農法以外のやり方を否定されているわけではなく、そこは目的ですね、と。

生産の安定性を取るか、自然のサイクルを重視して味を取るか、そのバランスは本人が何を目的として自然農園をしたいかを大切にしたらいいんじゃないかな、と教えてくれました。

マジで自然農の野菜がうますぎた

さて、最後に農園の畑を見て回りつつ、色々な野菜を試食させていただきました。

はい。めっちゃうますぎでした。

ほんまに人生でこれまで食べてきた野菜って、なんやったんや、と思ってしまいましたw

いやほんまに。

たとえばピーマン。まったく苦みがなくて、リンゴの味がしました。

それから、なすび。ほんのり甘く、さながらサツマイモの様な味。何だこれww

キュウリもメロン味!きゅうりはエンドウ豆と同じ場所で交互に栽培して、どうなるか実験している途中だそうです!

他にも、ローゼルという作物も人生で初めて食べさせてもらいました。

この写真のぷっくりとした赤い外側が、花弁のようにめくれ、それを食べるのですが。

なんとレモンみたいな爽やかなフルーツ味!イチゴとれもんの中間の様な味がしました。

思わず、「うんま」と叫んだほどです。

あと印象にのこっているのは、オクラですね。

味はたしかに知っているオクラですが、めっちゃ甘い!なんだこの甘さ!

それから花びらもたべれるよ~ということで食べてみると、これまたほんのり甘い!うまい!

花びらも粘りがあるんだ!と知りました。

他にもモロヘイヤ、ミニトマト、つるむらさきなどなど、、、たくさん試食させていただきまして

自然農法の野菜の格別なうまさを知り、ちょっと衝撃的な体験でした。

自然農法を始めるときのアドバイス

自然農法をやるにあたってのアドバイスもいくつか頂きました。

まず、畑を持っていない人が自然農をしたいなら、雑草地として3年以上(理想は5年以上)放置されている土地が理想だそうです。

人間が定期的に耕したり、直近まで慣行農法(化成肥料などを使う農法)などで、手を入れている土地だと、生命の多様性が乱れているためです。

仮に、定期的に耕しているような土地であれば、自然農に適した土地に戻すには、適切な対処をして3年、放置して5年かかるんだよ~と園主さん。

マジか…人が手を加えるって、生物にとってみたらとんでもない災害級やん…

そういう乱れた土地は(そうじゃなくても)、刈り草や落ち葉を畑の上に敷いておくことで微生物が増え、とくに糸状菌(あ!菌ちゃん農法で読んだメカニズムと同じだ!)による分解が優勢に進み、土が良くなってくるんだよ~とまで教えてくれました!

また、春先にあらゆる種類の雑草が生えてくる土地も、よいとのこと。

数少ない品種の雑草しか生えてこない=生物の多様性が少ないということなので、理想は色んな雑草があれば嬉しい。

とはいえ、チガヤ、セイタカアワダチソウなど、イネ科の雑草はネガつよく張るため、極力生えていないほうが良いそうです!

また、そういう土地をどこで借りるか、というのは町によって異なるそうで、ひとまず役所に行って尋ねるのがいいよ~と教わりました。

プロにしか貸さず家庭菜園したい人には貸農園を紹介する町もあれば、家庭菜園の人にも土地を紹介してくれる町もあるそうで!

自分は”つくる楽しさ”を分かち合いたい!

「本人が何を目的として自然農園をしたいのか」という園主さんの言葉を聞いて、改めて自分がこれから何をしたいかを考えました。

現時点では、私は野菜を作って誰かに届けたいわけではない。

自然の中で体を動かしたり、作物を栽培したり、その作物を加工したりするわくわく感や、皆いっしょに汗をかく心地よさ分かち合いたいな、と。

自分たちがスーパーで買っているものの多くは、実は自分たちで作れるんだよ、という気づきや、それを作ることの楽しさを分かち合いたい。

自然農は、あくまでもその起点ってかんじかな~、と改めて深く考えるきっかけをくださいました!

まとめ|自然農法、やりたい!

自然農法をやられている畑をはじめて見て、五感で感じることができました。

やはり一番の衝撃は、野菜の味ですね。

まじで人生であんなにおいしくて、えぐみのない野菜は食べたことがありません。

「これが、本来の野菜の味なんだよ~」ってニコニコして話してくれた言葉が印象的でした。

この野菜を自給して、家族や友達と皆で収穫&調理できたら最高だ!やりたい!と思っています!

てか、肥料いらん、耕さんでいい、農薬もいらん、ってなったら経済的にも労力的にも家庭菜園するならもう自然農一択じゃね?とすら思ってしまいました。

園主さん、今日はお忙しいところありがとうございました!

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