以前の記事で、人生における真の安心感を得るには、4つの自給力が必要で、
その最土台となり最も重要なのが、「人間性の自給力」だというお話をしました。
>>頼れるのはお金だけ?人生に本質的な安心をもたらす4つの自給力とは
この記事では、人間性の自給力がカンタンに高まってしまう、
でも、とても本質的な方法として、3分でできるミニワークを紹介します。
題して「人生振り返りワーク」です。
これは、こんな人におススメのワークです。
- 「いざというとき、お金しか頼れない」だけどそのお金が少なくて不安な人
- お金に困っていないのに、将来がずっと不安な人
- 人生を安心して、身軽に生きていきたい人
↓の記事を合わせて読んでもらうと、「人生の安心感」についてさらにヒントを得られると思います^^
人生振り返りワーク、早速やってみましょう!
なにはともあれ、早速やってみましょう。
やることは非常にシンプルですから。
あ、僕も一緒にやらせてください(笑)
では、目を閉じて、自分が生きてきた人生を静かに振り返ってみてください

とりわけ、自分の誕生や成長や日々の暮らしを、
どれだけの人が喜び、祝福し、支えてきてくれたのか、
自分の誕生の瞬間から、ひとつひとつ丁寧に思い出し、噛みしめてください。
周りの人は、どんなに笑顔でしょうか?
どれだけあなたに寄り添い、手を差し伸べてきてくれたでしょうか?
どれだけ、与え、助けてくれたでしょうか?
・・・
・・・
僕も自分の人生をふりかえってみます…
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- 仕事がつらくても、いつも僕に寄り添い、励ましてくれた妻がいたこと
- 仕事がつらくても、また明日から頑張ろうと思わせてくれる子供がいたこと
- その子供を命をかけて生んでくれた妻
- その妻と子をサポートしてくれた助産師さん
- 僕をここまで育ててくれたお父さんとお母さん
- 僕の誕生をどれだけの人が喜んでくれたか、
お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、
おばさん、おじさん、親戚のみんなが祝福してくれている姿 - そしてまた、妻の誕生を、子の誕生を、どれだけの人が喜んでくれたか
- 幼かった僕のつかまり立ちを、歩みの一歩を、
入園を、卒業を、成人を、結婚を、
僕の成長の軌跡を、いったいどれだけの人が祝福してくれて、
どれだけの人が支えてくれていたか - 今目の前にある机が、パンが、コップが、コーヒーが、スマホが、PCが、
ここにやってくるまでに、一体どれだけの人が関わってくれたのか - そしてまた、その人たちが、生まれ、育つ間に、どれだけの人が関わってきたのか
- 自分の親、その親、そしてまた、その親と、
今自分が生きるこの瞬間までに、
一体どれだけの人が、どれだけの時を超えて、
苦しい時も、悲しい時も、
それぞれの暮らしを支え合い、助け合い、のりこえてきたのか、
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自分が今ここに生きていることが、
いろいろあったけど、今こうして暮らせていることが
喜びも、怒りも、哀しみも、楽しみも、全部体験できている日々が
一体、どれだけの時代を超えて、
どれだけの人に与えられ、支えられ、助けられ、
祝福された上で成り立っているものなのか、
なんと、奇跡的なことなのか。
もう、今ここにいるまでに自分に注がれてきた愛の量は
今、自分の目からあふれる涙の量を遥かに超えるものでしょう。
そういうことだったんだ、僕はもう、十二分に、支えられ、助けられてきた人間で、
そういう人間性を生まれた時から、もはや、生まれる前からもっていたんだと、
僕はあらためて気付くことができます。
すでに助けられ、愛されてきた存在だということに気づけば…

自分はすでに多くを支えてもらっている存在であることに気づき、
自分はもうすでにそういう人間性を備えた存在だと、
心から思えたら、どうなるかというと、
その瞬間に、涙が出るくらいに、感謝の気持ちがあふれてきます。
ボロボロ泣きながら「ありがとう、ありがとう…」
と、自分の置かれている周りの全ての環境や、
これまで生きてきた中で自分と関わってくれた人や、
直接的にかかわっていない人たちに対してまで
ありがとう、と、感謝の言葉をつぶやかざるを得ないほど
愛に溢れる状況になります。
そして、自分はもうすでに、これまでも、今この瞬間も、そしてこれからも、
どんな状況においても、絶対支えられつづけられる存在だ、
絶対、助けられつづける存在だ、と
人生に対して揺るがない安心感を感じられるはずです。
自分は、自分のまわりで脈々と受け継がれてきた、
時と世界の流れの中で生かされてきた、
1つのピースであるという感覚、
自分は、大きな愛の流れの中で、あふれんばかりの愛を与えられ、守られ、
生かされている、そんなような感覚になってきませんか?
そしてまた、あふれる感謝の気持ちでいっぱいになると
今すぐ、この感謝を人に届けよう、
届けたい、いや、届けなくちゃいけないと、
身体が勝手に動き出す感覚になります。
きっと誰かに、感謝を伝えるはずなんです。
あなたも、今その気持ちのままに、だれかに電話してみてください。
LINEしてみください。
もし可能なら、直接顔を見て、伝えてみてください。
僕はその状態になった後、1時間のうちに
妻や、母親や、おばあちゃんや、よくいくスーパーの店員さんにまで
「いつも、ありがとう」
と、伝えることになり、おばあちゃんの卒寿祝いをしようと親戚に呼びかけました(笑)
「人生振り返りワーク」の目的
はい、ということで、ワーク終了です。
今、涙ボロボロです(笑)
泣きながらにこの記事を書いています(笑)
さて、あらためて、このワークの目的がどこにあるのか、ということを話します。
目的①すでに備わる自分の”高い人間性”に納得する

一番の目的は
「すでに自分は人に助けられ、支えられるにふさわしい存在である」と、
自分自身にすでに備わっている「高い人間性」を納得し、心から信頼できるようになる、
というところにあります。
というのも、僕らが、
「いざという時に頼れるのはお金だけ」
「いざという時に頼れるのは自分自身」
と思い込んでしまい、で、結局
そのお金を稼ぐ力(お金の自給力)や
サバイバルスキル(暮らしの自給力)が足りていないという現実に
不安と焦りを感じてしまう理由が、
「いざというとき、自分を助けてくれる人(つながり)がほとんどない」
と心底で”思い込んでしまっている”からなんですよね。
で、これって、「周りを信頼できない」って言っているように見えて、
じつは心の底では、自分で自分自身を「僕は助けられるにふさわしい人間ではない」と思っているんです。
自分の人間性を自身が信頼できていないがために、
いざというとき、誰も助けてくれないだろうと予想してしまうし、
だからこそ、「しんどい思いをしてでも、お金をためておかなきゃ」
っていう状態になっているんだと僕は結論付けています。
でも、これはじつは事実を誤認識していると思うんです。
ちゃんと振りかえれば、本当はこれまでの人生、
助けられまくって生きてきているはずなんです。
お金を払わずとも無償で助けられたこともあるはずなんです。
その事実に気づけていないからこそ、つながりを信頼できないし、
自分の人間性も信頼できていないんだと思います。
なのでこのワークによって、
「たしかに自分は助けられ、支えられて生かされてきた」
事実を深い納得感と共に理解できれば、
深い感謝をもって、「これからも自分はきっとと助けられる存在だ、大丈夫だ」
と自分も、自分の周りのつながりも信頼できるようになり、
人生に対して安心できるようになります。
目的②周りにありがとうと言いたくて、たまらない状態になる

目的①が達成されれば、ほぼ自動的に達成される2つ目の目的があります。
それは「周りにありがとうと言いたくて、たまらない状態になること」です。
ワークによって、涙があふれるレベルで
「つながりの中で生かされてきた自分」
に気づくことができれば、十中八九、そのつながりに感謝したくなる気持ちがあふれます。
親や家族や友人や、直接かかわっていない人にまで、
「『ありがとう』っていわなくちゃいけない」という衝動に駆られます。
で、おそらく、伝えることになります。
すると、その深い感謝の気持ちをもってありがとうを表現されたお相手には、
必ずや、その気持ちが伝わるはずです。
すると、結果的に、その相手のあなたに対する気持ち(つながり、絆)は強くなり
本当に、いざというときに助けてくれる関係性へと一歩近づく運びになるはずなんです。
僕が逆の立場だったら、めっちゃ感謝してくれる友人への気持ちは強くなりますもん。
つまり、目的①により、精神的な”人間性の自給力”が高まり、
目的②により、現実世界における実際の”つながりの自給力”が高まり、
この両輪をもって、深い安心感を実感できる、ということになります。
でも、すぐに「身近にある愛」を忘れてしまう…

でも悲しいかな、
ぼくらは、やっぱり忙しい日々の中で、どうしても
”つながり”の深さと、自分へ注がれる愛情を忘れてしまうんですよね。
だから、今いちどだけ、このあふれる愛に浸る感覚になってもあまり意味がなくて、
意識的に、努めてこのミニワーク的な「愛あふれる実感」を
日々の暮らしの中で継続していくことが大切なんだと思います。
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