こんにちは。
職場で「デキル奴でいい奴」の仮面をかぶりふるまい続けた結果メンタルダウン、休職し、
復職してから「頑張らないこと」をテーマに掲げているメーカー研究職の30代パパです。
「頑張らないこと」によって、無理してデキる奴を演じる自分を脱しようという試みを実験しています。
今日は、
「これじゃ色々詰められるかな…と心配になるレベルの資料のままあえて上司に報告する」
実験をしたので、その結果をシェアします。
報告するまでの葛藤
報告会議まで、めちゃくちゃ不安でした。
今回の報告内容は、シミュレーションの結果がメインだったのですが、それがなんとも、よくわからんシミュレーション結果になったんですね。
なにか計算を間違えたのか、
そもそも前提となるモデル設計がよくなかったのか、
はたまた全部正しかったとすれば、この結果をどう解釈したらいいのか、
など、頭をぐるぐる回してそれなりに考えました。
でも、よくわからんかった。
ずーっと、不安がふつふつと微沸騰していました。
うわぁ、このままやったら上司になんか半笑いで「ナニコレ?」とか言われそう……とか、
何のためにやったの?そもそもどういう目的でこれやったの?
とか、いろいろ上司に詰められるイメージがぶわぁっと頭の中に湧き上がってくるんですよね。
だから、そもそもこれをやった目的は…とか考えるんですが、
考えるほどに、このシミュレーションをやった意味がぼやけてきまして………。
過去の報告書を読みあさり、違うシミュレーションモデルを見つけたりしたんですが、それを理解して実行する時間もさほど残されておらず。
「うわぁ… このままじゃ上司に『頭悪いなぁ』って呆れられそう……」って、
どんどん胸の奥がつっかえる感覚になっていることに気付きました。
これは僕が不安を感じた時に起きる体のシグナルです。最近気づきました。
これまでの僕なら、この結果を意味あるものとして解釈できるように目的を再設定したり、
残業してでも別のシミュレーションを試してみたり、
この失敗を糧と捉えて今後どう改善していくか、みたいなストーリーをひねり出して、
いかにもPDCA回していますよ、とアピールせんばかりの報告内容にしようと努めていたでしょう。
でも、この胸のつっかえに気づけた僕は、あらためてここで
「あ。また自分、『デキル奴』であろうと、自分ひとりでどうにか頑張ろうとしているやん、復職テーマの『頑張らない』忘れてたわ」
と気づきました。
そして、決めました。
怖いんだけど、怒られるかもしれないし、呆れられるかもしれないんだけど、
もう怖いままにこの宙ぶらりんの低レベルの状態で、結論もオチもつけずに、ポンコツ資料のままで報告したろ、と。
そう決めたのが報告日の2日前。
一回開き直った僕でしたが、やっぱ根がどうしようもなくまじめで小心者なもんで。
やっぱ前日、しっかりと不安になりました。
で、そのたびに「大丈夫やから、自分。どうせ、なんとかなるから。大丈夫大丈夫」 と言い聞かせました。
心の中でつぶやいた、とかじゃなく、ホンマに会社から最寄り駅までの道すがら、胸を軽くさすりながら
「大丈夫やから、おれ」とブツブツと唱えていました。
はたから見れば怪しい人確定ですが、ちゃんと周りに人がいないことを確認してからやってましたよ。
当日の朝も通勤途中でやりました。
でも、やっぱ当日も夕方にある報告まで、何かしらやっとかないと不安で、
「もうなにもやらないぞ」と決めていましたが、ちょこっとだけ資料の体裁を整えたりはしてしまいました。
報告した結果
報告直前も、「どうせ、大丈夫やから。怒られても、大丈夫やから。なんとかなるから、大丈夫」と唱えて、いざ報告。
「こういう結果になりましたが… なんか直感に反する結果になってしまいまして…
なんというか……まだ自分でも解釈できていません…」
「計算も検算しましたが。まぁ、でも、もしこれが正しいとするなら、一つ、○○だ、という結論はいえるとは思いますが」
と格好つけずに、ありのままを報告。
今後どうするかも、とくに言いませんでした。
ただただ、やってみた、でもよくわからん結果になった。というまあ、なんとも歯切れの悪い報告だったと思います。
結果……
想像以上に、なんとかなりました(笑)
というか、最低限いえる一つの結論をふまえた議論が、想像以上に盛り上がりました。
怒られるとか、叱られるとか、呆れられるなんて、そんなことは全然ありませんでした。
僕は心の中で自分にむけて「ほら!やっぱ大丈夫やったやん!」と言いました。
まぁ、正直どんな会議結果になっても、自分にそう言うことは決めていました。
もしボロカス詰められたら「ほら、詰められたけど、終わってみればなんやかんやでもう過去のことやろ?大丈夫やったやろ!」
と言ってあげようと思っていました。
実際におきた大丈夫レベルは、その想定よりはるかにマシだったので、
会議が終わった後は、もう心から
「な!ホンマ、大丈夫やったやろ!! 見てみぃ!心配しすぎなんやて自分」
とつぶやいていました。
今回の実験の教訓
オレは、自分にたいして厳しすぎ! ハードル高すぎ! もっともっと低くていい!
「どうせ、大丈夫やから。何が起きても、どうにかなるから!」と自分に言い聞かすのが効果的だった。
友達に言ってあげるかのように、本当に声にだして自分に言い聞かせてあげるとよりいいかもしれない。
そして何が起きても「な!やっぱ大丈夫やったやろ?」 とフォローしてあげるのもいい。
まとめ
ということで、「怒られるかもしれないけど、半端な資料のままで上司にあえて報告する実験」の報告でした。
「別にデキないことがあってもいいし、人に迷惑をかけてもいい」
以前よりも、ほんの少しずつだけど、デキない姿をさらけ出すことへの抵抗感がへってきているように思います。
少しずつ、仮面を脱げているのかもしれないです。
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