人生グラフ作成ワーク
人生を振りかえり、これからの生き方の指針を見つけるためのワークです。
紙でもメモでもExcelでもOK。自分のペースで、Step1〜4を進めてみてください。
はじめに
人生グラフ作成ワークは、人生を振りかえり俯瞰することにより、次のようなことを明らかにしていきます。
- 自分が本当は何を求めているのか
- どう生きたら、何をしていたら満たされるのか
- 逆に、どんな時にしんどくなるのか
その結果として、こんな「これからの生き方の指針」が見えてきます。
- これからはこんな風に生きていきたい
- これからはこう生きるべきだ
- これが自分の人生のテーマだ
なぜ人生グラフでわかるのか(詳しく読む)
なぜ人生グラフでそんなことができるのかといえば、今、なにか生きづらさや人生にモヤモヤを感じているのならば、その原因はすべて過去に集約されているからです。
僕たちは、一人一人異なる環境で生まれ育ち、それぞれの人生を歩んできました。
生まれてから成長する中でいろんな知識や考え方を身につけ、その人独自の価値感(どんなことを大事と信じているか、善悪の判断基準)が養われていきます。
そして本来は意味のない外の出来事に対して、いろんな意味付けをし、反応し、喜怒哀楽さまざまな感情を抱き、その結果として、何かしらのアクションを起こしつづけている、そのくり返しの軌跡が人生ともいえます。
同じ出来事に対して、ある人は怒り、ある人は悲しみ、ある人は喜び、ある人は無関心。そんな人それぞれの反応を示すのは、まさにそれぞれがまったく異なる人生を歩んできたからです。
もちろん、その人が生まれつき持っている先天的な個性の役割も大きいでしょう。身体的・精神的にどんな特性、感性、才能を持っているか、それ自体もまた、何に興味を示し、何に幸せを実感し、何にしんどさを感じるかに影響します。
過去の人生の紆余曲折には、こうした自分の個性やその時々で抱いていた価値観がすべて凝縮されているんです。
なので、過去、同じような苦しみパターンがくりかえされていたとするなら、それは、自分の個性にフィットしない環境に身を置いていたらからもしれない。もしかしたら、そんな環境に身を置かなければいけないと、自分の中のひずんだ価値観が「苦しいけどこうあるべきなんだ」と苦しさの元凶になっていたのかもしれない。そしてまた、そのひずんだ価値観が、今もまだ自分を苦しめているのかもしれない。
また、過去のワクワク感や心地よさを感じていた場面をひも解けば、自分がどういう環境で、どういうことをしていれば本来満たされる存在なのか、自分の個性や才能の輪郭もはっきりしてきます。
人生グラフを通じて過去をストーリーのように捉えることができると
「あ、これまでの紆余曲折は、今自分が『これからはこういう風に生きていきたい』と気づき、立ち上がるための伏線だったんだな」
そんな風な大きな気づきを得ることがあります。ややスピリチュアル的かもしれませんが、今の苦しさは、実は人生を通じた自分の大きなテーマ(乗り越えるべき課題)の一端だったのかもしれない。
実際に、僕自身、会社でメンタルダウンしこれからの生き方に迷走して、一時は絶望していましたが、この人生グラフワークに真剣に取り組んだことで、
「これまでの人生は全て、はじめから仕組まれたシナリオだったのかもしれない」
「自分はずっと『〇〇な風に生きたい』と求めていたんだ」
「これからは、自分は〇〇を大事にして生きていきたい、いや、そう生きるべきなのかもしれない」
と、前を向いて変化を起こそうとする勇気が湧き上がってくる感覚になったんです。あれはまさに、過去の人生ストーリーに一致した人生の北極星を見いだせた瞬間だったと思います。
ということで、ここからはワークの手順です。今のモヤモヤを抜けだしたい方は、ぜひ時間をかけて取り組んでみてください^^
各ステップの「僕の回答例」は、本文のあとにまとめてあります。参考として見てみてください。
ワークの全体像
このワークは、大きく4つのステップで進みます。
書き出すのは紙でも、スマホのメモでも、Excelやスプレッドシートでも、何でも構いません。
STEP 1 過去の経験を思い出す
まずは、下の3つの質問に答えてみてください。幼少期、小学校、中学校、高校、大学、社会人、結婚後など、年代ごとに区切って思い出してください。
- どんな環境、状況で、何をしていたか
- どんな出来事に対してどんな気持ちになったか
- なぜそんな気持ちになったのか
- そのコミュニティにおける当時の自分の立ち位置、周りからどんなキャラと思われていたか
- パッと思い出したものは、ひとまずすべて書き出す
- 大したことない経験でもとりあえず書き出す
- 「出し切ったかな」と思ってから、もう少し絞り出す
ひとつの質問につき最低でも10個の回答はほしいところです。数が多い=データが多いほど、後の分析がしやすくなります!
質問1 ポジティブな経験を思い出す
これまでの人生で、楽しかった/充実していた/ワクワクしていた/嬉しかった/ときめいていた/心が躍っていた/夢中になっていた経験を思い出してみてください。
幼小中高大社、各年代ごとに、浮かんだ出来事を書いてみてください。
質問2 ネガティブな経験を思い出す
これまでの人生で、つらかった/苦しかった/挫折感を感じた/大失敗した/人生真っ暗だった/絶望していた/悲しかった/悔しかった/満たされなかった/消えたいと思った出来事は?
こちらも時代ごとに、観点を意識しながら具体的に思い出してみてください。
質問3 憧れる人やキャラクターは?
これまで、生き様をかっこいいと感じたり、生き方に憧れを抱いたことのある人はいますか?本や映画やアニメの人物、キャラでもOKです。
- その人のどんな生き様(考え方、姿勢、哲学、思想など)が響いたのか
- なんで自分はその人の生き様に憧れるようになったとおもう?
こちらも時代ごとに。
STEP 2 人生グラフをつくる
Step1で出した出来事を含めて、人生の主要なイベントを思い出し、その時の充実度を点数(-10~10)にして、グラフにしてみてください。
Step1で書いていなかった出来事でも、思い出したら随時グラフに足してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 横軸 | 年齢(または時期) |
| 縦軸 | 充実度 −10〜+10(0=ふつう/フラット) |
| 1点あたり | 年齢 + 充実度 + 一言メモ |
点数は感覚値でOK。点を打って線でつなぐと、山と谷が見えてきます。
STEP 3 共通パターンを見つける
グラフ全体を眺めて、①と②の共通点を探してみてください。
① 充実度が高いときの共通点は?
- どんな状況(人間関係、立ち位置、精神状態)で
- どんなことを、どんな様子でやっていたのか
- どんな価値観が満たされ、どんな才能が発揮されていたか
- どんなとき自分は、自分らしく在れると思うか
ムリなく自然とできてしまう得意なこと、頑張っている感がないのに成果や感謝が出る才能、心地よい環境や価値観が見えてきます。
② 充実度が低いときの共通点は?
つらい「人生の谷」に共通する「苦しくなる時のパターン」を探してみてください。何度も似た谷に落ちているなら、人生を通じて乗り越えるテーマが隠れている可能性が高いです。
- どんな状況で、どんなことをしていたのか
- なんでつらかったのか、本当はどうしたかったのか
- なぜそれができなかったのか、何が怖かったのか
正解はひとつではありません。「自分っていつもこんな状況で苦しむかも」と思いついたら、どんどん書き出してみてください。
STEP 4 人生に意味を見出す
過去から現在を一本のストーリーに統合していきます。「人はこの世に生まれる前に、解くべき宿題を決めて生まれてくる」——信じるかはさておき、その視点でこう問いかけてみてください。
これらの経験がはじめから決まったシナリオだったとしたら、自分はこの人生でどんな課題に気づき、乗り越えろと言われているのか。乗り越えた先で、どんな風に生きろと言われているのか。
1.あなたは今、本当はどう生きたい、どう在りたいと望んでいる?
2.そのためには、いったいどんな課題を超えないといけないと思うか?
1=「こうありたい」と自然と望む価値観。
2=「こう生きるべきだ」と使命感を感じる価値観。
ワークを終えたら…
おつかれさまでした。ここまで真剣に向き合うと、
「うわ、これが自分がずっと望んでいたことなのかもしれない」
という深い納得が得られることがあります。1日で完成させなくて大丈夫。焦らず、自分のペースで一歩一歩進めてみてください^^
参考:僕の回答例
参考までに僕の回答例を載せます。こんな感じでやればいいのね、と参考にしてみてください
Step1|質問1 ポジティブな経験
例1|大学4年〜修士:実験に没頭していた時期
- 状況:研究室で実験装置を使い、データを取る日々。狙い通りに結果が出ると、メカニズムが見えてくる感覚があった。
- 気持ち:純粋に「面白い!」。時間を忘れるくらい夢中だった。
- なぜ:手を動かして原理を理解し、スキルに上達するプロセスそのものが楽しかった。
- 立ち位置・キャラ:周りからは「実験をめちゃくちゃやっている凄い奴」と思われがち。その評価が嬉しい反面、「デキる自分」を演じ始めていたところもある。
例2|小学校:勉強が得意だった低〜中学年
- 状況:勉強もスポーツも音楽も美術もそつなくこなす。友達との外遊びにも夢中。
- 気持ち:のびのびしている感覚と、「できる自分が当たり前」という充実感。
- なぜ:得意なことをやれていて、評価も安心感も両方あったから。
- 立ち位置・キャラ:クラスでも「できる子」「いい子」。リーダー寄りのポジションに自然といた。
Step1|質問2 ネガティブな経験
例1|中学:硬式野球を辞められなかった時期
- 状況:地域の強豪クラブ。監督が怖く、週末の練習が近づくたびに胸がズーンとする。
- 気持ち:本当はずっと辞めたい。でも辞められない苦しさ。
- なぜ:「辞めたやつと思われたくない」「親や監督をがっかりさせたくない」——周囲の期待と世間体が本音より強かった。
- 立ち位置・キャラ:学校では「できるやつ」だったことから、野球クラブで怖がっている自分を隠したまま続けていた。
例2|小学校1年:母に突き放された夜
- 状況:かゆい目をこすって止められても無視。翌朝腫れた目を見た母から「ほら、もう知らんわ」と突き放され、ショックで失神。
- 気持ち:いつも優しい母に見放されたような恐怖とショック。
- なぜ:母が「絶対的な安心感の拠り所」だったのが、揺らいだから。
Step1|質問3 憧れる生き方
例1|小学校:いつも優しい母
- 影響:温かくて優しい母の姿。一方で、突き放された記憶も強く残っている。
- なぜ:絶対的な安心感の拠り所があることが自分にとって大切だったから。
- 今とのつながり:ピリついた空気や愛のない関係に敏感。深くて親密な関係性が心地よい。
例2|休職中:半農半Xやダウンシフトとの出会い
- 影響:収入最大化より、自分らしくいられるペースを選んだ人たちをかっこいいと思った。
- なぜ:その人たちは自立的に生きていたから。自分は周りに依存的に生きていたと気づかされた。
- 今とのつながり:自給農、怖いことの実験、発信活動など、本音を優先する道を模索しはじめた。
Step2|グラフ例
参考までに、僕が実際に書いた人生グラフです。主要なイベントだけ抜粋しています(本当はもっと細かく点を打っていました)。
僕の人生グラフ例(充実度 −10〜+10)
Step3|共通パターン
人生の山
人生の谷
Step4|人生に意味を見出す
小学校〜会社までの山と谷を俯瞰すると、ずっと「周りの期待に応えること」を最優先にしてきた一本の線が見えた。
辞めたくても「逃げた」と思われたくなくて続け、優秀であるべき自分を守るために弱さを隠してきた。そのくり返しがメンタルダウンという限界だった。
半農半Xやダウンシフトの人に憧れたのは、彼らが真に自立的に生きていたから。自分は充実感も決断も周りに依存してきたからこそ、本音で自立的に生きる人に惹かれた。
気づいた課題:経済的にも精神的にも”自立”し、ワクワクする道を自ら選ぶこと。
その先でどう生きたいか:自分のペースで面白いことを無邪気に楽しむ。弱さを含むありのままでつながれる温かい関係の中で生きたい。
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