お盆休みに、久々に経営者である親友と会いました。
彼は中学時代からの付き合いで、僕にとって唯一といっていいほどの親友です。
半年ぶりに再会し、カフェで2時間ほど近況を報告し合いました。
そこで僕は、彼に過去の記事で書いた「人生に真の安心をもたらす力」の仮説を話してみました。
それに対する彼のお話に、とても興味深い気づきをもらったので、今日はここでシェアしたいと思います。
真の安心をもたらす最重要な力:人間性の自給力とは
過去記事で話した
の中でも最重要だと思うのが「人間性の自給力」です。
彼とのお話は、この「人間性の自給力」にまつわるお話なので、まず僕の考える「人間性の自給力」をあらためて簡単に説明させてください。
人間性の自給力とは、人生に真の安心感を得るための最土台となるだろう力のことで
自分は何があっても周りのつながりに助けられる存在だ、と自身の人間性を自分自身が信じ切れる力
のことです。
つまりは
「お金が困窮するなど、”マジでヤバイ”と思える局面でも、きっと誰かに助けてもらえるはずだから大丈夫だ!」
と信じ切れる力のことです。
これは一見、「”周りの人”に対する信頼」にも見えますが、実は「”自分の人間性”に対する信頼」が本質です。
なぜなら、”自分は誰かに助けられるべき人間性を備えている”と自身を信頼できていないことには、
周りの人が自分を助けてくれる、とは信じ切れないからです。
だからこそ、僕を含む多くの人が
「いざというとき、頼れるのは自分だけ、お金だけ」
と、人生に対する大なり小なりの不安を抱え続けているのだと思います。
で、この力を養う方法は、単に「なにかを努力して人間性を磨く」ということ以上に、
- すでに自分は助けられる存在である
- 過去を振り返れば、実際に多くの人に支えられてきた
という事実に“気づくこと”が本質だと思っています。
たとえば、
- 自分の誕生や成長を心から喜んでくれた親や親戚の存在
- これまでの成長を支えてくれた人、困ったときに助けてくれた人
- 暮らしを支えてくれる食べ物、住まい、スマホなどの日用品
- その背景にある、無数の人々の働きや営み
さらには、こうした支えは、親の世代、そのまた前の世代と
はるか昔から脈々と続いてきた「大きな流れ」の一部なのだと気づくこと。
そうして「自分はその流れの中にちゃんと存在している」と実感したとき、
不思議と「あ、オレの人生、きっと大丈夫やわ」と大きな安心感に包まれるのです。
実際にこれを体感できるミニワークもあります。
そんな気づきと共にやってくる大きな安心感を”恒常的に”実感していれば、
もう、お金がなかろうと、自給自足スキルがなかろうとも、人生に対する不安感はとてつもなく小さくなるだろう、
という、ぼくなりの仮説です。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考ください。
親友が語った「会社経営時の”支え”の源泉」
そんな話を親友にしたとき、彼がこんなことを言ったのです。
「おれって、なんでか人より楽観的で、何があっても“いける”って思うんよな」
「たぶんその背景には、『俺には強力なご先祖さんがついてるから大丈夫や』っていう揺らがない感覚があることが大きいと思うねん」
「これ、”人間性の自給力”と通ずるところがあるんじゃないやろか」
うん。
彼の精神的な強さは、これまでの彼との付き合いの中で僕自身も強く感じていたことでした。
聞けば、彼の家系は代々経営者が多く、幼いころから母親にこう言われて育ったそうです。
「あんたには、自分で道を切り拓いてきたご先祖さんの血が流れてるんや」
「だから自信を持ちなさい。ちょっとやそっとのこと気にせんと、やりたいことをやりぃ」
彼は、学生時代には歌手活動に専念し、
就活時期に会社員として働くことへの違和感を直感して早々に就活を辞め、
飲食店の経営を始め、今では複数の事業を展開する会社を経営しています。
彼の口からは「オレは自分がやりたいことはやらずにはいられへん人間やねん」と何度も聞いてきました。
彼を中学時代から見ている僕の目から見て、彼は、まさに彼の母の言葉どおりの人生を歩んでいます。
そしてそんな彼は、とくに経営を始めてから、より強くご先祖様を意識するようになり、
いまでは実家に帰るたびにお墓参りを欠かさないそうです。
最近は、経営判断をするときに
「この判断は、天やご先祖さんに恥じない判断か。将来天国であった時に顔向けできる判断か」
という基準を持つようになったと話していました。
だからこそ、会社経営でどんな壁にぶち当たっても
- 「ご先祖さんがついてるから大丈夫」
- 「もし倒産しても、まぁ何とかなるやろ」
そんな感覚で前に進めているのだと言うのです。
ご先祖様への感謝がもたらすもの
僕が以前書いた人間性の自給力を養うミニワークでは、一時でも「大きな安心感」を感じられますが
その安心感は一瞬のもの。日常に戻るとすぐ忘れてしまいます。
だからこそ「日常的に支えられていることを思い出す習慣」が大事なんだろうな、と思っていました。
でも、正直言えば、それってどうやればいいんだろうか?ミニワークを定期的にやるのか?みたいな疑問が残っていました。
その点で、親友の言葉はとてもヒントになりました。
彼はお墓参りを習慣にしています。
- ご先祖様に感謝を伝える
- 自分の今を報告する
その行為が「ご先祖さんがいるから大丈夫」という感覚を日常的に強めているのだろうと彼自身話していました。
僕も聞いていて、深く納得しました。
「目に見えないけれど、自分は過去から続く大きな流れの一部であり、強力なバックがある」という実感。
それが彼にとっての“人間性の自給力”なのだと感じました。
僕自身の気づき
この話を聞いて、僕は「ご先祖様に思いを馳せること」こそ、人間性の自給力を日常に根づかせる具体的で実践的な方法の一つなのではないかと気づきました。
そしてお盆でちょうど帰省していたので、実際に、翌日お墓参りに行くことを即決しました。
父や祖母に「お墓参りにいきたい」というと一瞬びっくりした顔をしていました。
僕がそんなことを自分から言うのは初めてだからです。
これまで、僕は親に誘われたら行くけど、別に自分からお墓参りに行くことはありませんでした。
今回の一件で、僕の中で”お墓参り”の意味が一つ明確になりました。
それは
「今ここに生きているのは、過去から続く大きなつながりのおかげだ」
という感覚を思い出すため、そして、自分の人生への安心感を取り戻すため。
そんな新しい思いをもって臨んだお墓参り。
これまでのお墓参りとは違って、深く僕の記憶に刻まれました。
まとめ
人間性の自給力とは「つながりに支えられている自分に気づき、自身の人間性、ひいては人生への安心を感じる力」。
その力を養う方法の一つが、ご先祖様を思い出し、感謝を伝えること。
お墓参りを大切にすること。
今回の親友とのやり取りの中で、そこに気づくことができました。
これからは、お墓参りを習慣にしたいと思います。
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