うつ病や適応障害で1年間休職してて、そろそろ職場に戻ろうか迷っているんだけど…
久しぶりに顔を出すのが怖い。なんか、すごくきまずいな…
今回は、こんな不安について、僕の体験談をお話しします!
こんにちは。この記事に目をとめてくださって、ありがとうございます。
ぼくは約1年半前、仕事で適応障害・抑うつ不安状態で休職し、先月、復職しようと、動き出しました。
今は、本格復帰前の“事前プログラム”の段階で、そして昨日、ひさしぶりに職場を訪問してきたところです。
行くまでは、きまずいだろうな…とドキドキしていました。
この記事では、その心配な気持ちとの向き合い方や実際に職場を訪れて感じたことを、できるかぎりリアルに書いていこうと思います。
もし、いま同じような気持ちを抱えている方がいたら、
少しでも「自分だけじゃないんだ」と感じてもらえるように。
そんな願いを込めて、この記録を残します。
復職前に感じるきまずさ
久々の職場訪問。復職を前提とした事前プログラムの一環として、
僕は2時間ほど、以前働いていたオフィスに顔を出すことになりました。
業務があるわけではなく、自分のデスクに座っているだけだよ、と事前に言われていました。
前日までとくに緊張もしていなかったのに、
当日になって急に不安になってきました。
「みんなコチラになんて声をかけようかと気を遣わせるだろうなぁ」
「とはいえ、こちらからガンガンしゃべりかけて『こいつめっちゃ元気やん』って思われるのもいやだしな」
「んー、どういう立ち振る舞いでいけばいいんだろうか…」
「あー、行くのしんどいなぁ」の思考ループに。
当日、会社最寄り駅から歩いて一本道のところを、わざわざ迂回したり、
会社の門をくぐってからも定時ぎりぎりまで、だれにも会わないようトイレににこもっていました笑
復職が「きまずい」と感じるのは、自意識と罪悪感だった
この「きまずさ」は、いったいどこから来るんだろう。
あとから冷静に振り返ってみて、ようやくわかりました。
それは、「自意識」と「罪悪感」でした。
「みんな、自分のことをどう思ってるんだろう」
「長く休んでいたから、妬まれているんじゃないか」
そんなふうに、誰にも言われていないことを勝手に想像して、不安をふくらませていました。
それに加えて、長期間休んでしまったことへの引け目もありました。
実際、休職中は体調が安定している日もあって、家庭菜園をしたり、近所を散歩したり、比較的元気に過ごせていた日も多かったんです。
「こんなに元気なのに、働いていない。申し訳ない」
そんなふうに感じることも、正直あったんです。
でも、今日実際に職場へ行ってみると、思いもよらない反応が返ってきました。
「お、よかったね〜!これからも焦らずゆっくりいこう」
「焼けてない?あ!家庭菜園か!何育ててんの?」
「お〜、積もる話がいっぱいあるんだよ〜!」
みんな、あたたかく声をかけてくれたんです。
ふと気づくと、周りの人は当たり前のように仕事をしていて、僕に話しかけてくれるのは本当にちょっとした隙間時間だけ。
僕はといえば、2時間のあいだ、ほとんど自分のデスクでじっとしていて、
「この記事に何を書こうかな〜」なんて考えていました(笑)。
そう、結局「自意識過剰」だったのです。
マイルールをほどいていくこと
一番厳しかったのは、周囲の目ではなく、自分自身の目です。
「社会人なら、元気なのに働かないなんてダメ」
そんなマイルールを、心の奥底でずっと握りしめていたのは、自分でした。
思えば、昔の自分も、休職している誰かを見て、「あんなに元気そうなのに、なんで?」と感じていたことがあったのかもしれません。
でも、今回の経験を経て、ようやくその考えにも、やわらかさが生まれてきました。
「元気でも、休んでいい」
「人それぞれのペースで、いい」
そう思えるようになってきたのです。
復職前の「きまずい」を和らげた、僕の3つのやり方
とはいえ、職場訪問前の「きまずい」気持ちがすぐに消えるわけではありませんでした。
ここからは、僕が実際にやってみて、少しラクになれた3つの工夫を紹介します。
1. 「これは実験なんだ」と思う
うまくいっても、いかなくても、それは全部次へのヒントになる。
そう思えると、復職のプロセスが少し気楽なものになります。
「本番」じゃなくて「試運転」くらいのイメージでちょうどいい。
自分の心も体も、まだ完全じゃない。
それをちゃんと認める意味でも、「実験」という言葉は、僕にとって大きな支えになりました。
2. 「話しかけられたら話す」スタンスでいる
自分から無理に話しかけようとはしない。
でも、話しかけてもらえたら、自然体で話す。
そんな距離感が、自分にとっていちばんラクでした。
元気にふるまおうとか、逆に気をつかいすぎることもなく、なるべく「いつもの自分」でいる。
そして、休んでいた期間のことも、変に隠さずにこう言いました。
「“基本は”元気でしたよ〜」
復職って、そもそも元気になってからするものですよね。
冷静に考えたら、それって当たり前のことなんですけど、そのことに気づけたとき、すこし開き直れました。
3. よそよそしさも、大切にしてみる
今回、僕は部署や席が変わっていて、はじめましての方もたくさんいました。
でも、その方たちと、無理に打ち解けようとは思いませんでした。
話しかけられたら応じる。それだけで十分だと思ったんです。
結果的に、「はじめまして」の人に対しては、それくらいのよそよそしさがあるほうが、お互いにとって自然だったように思います。
「これから、これから」
そう自分に言い聞かせながら、少しずつ、関係をつくっていけばいいければいいかな、とおもっていました。
「復職がきまずい」のは当然。だからこそ、焦らなくていいと思えた
復職したら、以前のようにバリバリ働かないといけない。
そんな思い込みが、自分の中にありました。
でも、そもそも、誰もそんなふうに僕に期待しているわけではなかったんです。
今日、いろんな人からこんな言葉をかけてもらいました。
「ゆっくりいこうね」
「焦らず、自分のペースで戻ってくればいいよ」
その言葉に、すごく救われました。
今回の訪問は、まだ完全な復職ではありません。
でも、だからこそ、「これは実験」と思えることが、とても大切に感じました。
そして実験だからこそ、自分の心の動きにウソをつかないことも、意識しました。
実際、会社に着いたとき、どこかしんどさを感じて、トイレにこもってしまいました。
「ここで無理してはダメだ」と思えて、それをすぐ行動に移せたこと。
それが、今回いちばんの自分の成長を感じた瞬間かもしれません。
だって、僕は、自分の心の悲鳴を封じ込めて、周りを気にしすぎてメンタルダウンしたから。
職場の雰囲気、周りの人とのやりとり、小さな違和感。
たとえば、「今、ちょっと無理してるかも」とか、「あのひと言、地味にしんどいな」など
自分の心がキャッチする微細な感覚は、とても大切なサインです。
「モヤモヤしてるな」と思ったら、否定せずに、そっと眺める。
その意識だけでも、復職ではとても大切だと、感じました。
まだ途中だけど…復職への道のりを歩きながら、いま思うこと
僕はいま、まだ完全な復職をしたわけではありません。
でも、「復職しようとしているこの期間」も、きっと大切な時間なのだと思います。
むしろ、人生はずっと「実験」だと思っています。
「これをやってみたら、自分はどう感じるんだろう?」
「この状況、自分の心はどう反応してる?」
そんなふうに、自分の本音や心の動きをひとつずつ見つめていく。
そしてそれらを、これからの“心地よい自分らしい暮らし”に活かしていけたら。
そのための、大切なデータ集めをしている最中なのだと、今は思っています。
これからも、きっと揺れることもあるし、迷うこともあると思います。
でも、それでいい。
「復職がきまずい」と感じたあなたが、少しでも安心して、今日を迎えられますように。
そんな思いを込めて、この記録を残しました。
僕が復職を決めた理由
ちなみに、僕が復職を決めた理由は以下の記事に詳しく書いています。
病態が回復し、病院の先生からもOkをもらえた後は、結局自分の気持ちとの戦いでした。
興味のある方は参考下さい。
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