せまいベランダで夏野菜を育苗する方法6選【温室アイディア】

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育苗

こんにちは。

食の自給率アップを目指し、2024年(去年)から市民農園で家庭菜園を本格的にはじめました。

今年の目標は、【野菜を種からつくって、その種を採取すること】

まずは夏野菜の苗づくりに挑戦しようと思っています!

ただ夏野菜の育苗には温室や温床が不可欠とのこと。

しかも我が家はマンション。

家庭菜園初心者のため、せまいベランダで育苗できるものなのか、よくわかりませんでした。

そこで研究者のリサーチ能力を活かし(笑)、夏野菜を育苗する方法を色々とリサーチしまくりました。

この記事ではそのリサーチ結果を整理し

  • せまいベランダでも夏野菜を育苗する方法やアイディア
  • 育苗温室・温床を手作りするときに押さえるべき重要ポイント

について紹介します!

以下のような人には参考になるとおもいます。

この記事が役に立つ人
  • せまいベランダや庭で夏野菜を育苗したい人
  • 育苗温室・温床のアイディアを知りたい人
  • 家で温室を手づくりするときのポイントを知りたい人

ではいきましょう!

夏野菜の育苗時期と育苗に必要な温度環境

夏野菜の育苗時期はいつなのか

ナスやトマト、ピーマン、キュウリなど多くの夏野菜は一般的に5月上旬に苗を植えます。

近年は温暖化の影響もあり、4月中に苗を植える人も多いです。

代表的な夏野菜の苗づくりには1~3ヶ月かかります。

逆算すると、早いものだと1月や2月の寒い時期にタネをまき、育苗しないといけません。

夏野菜の育苗に必要な温度環境とは

下表は代表的な夏野菜の発芽適温、生育適温です。

野菜発芽適温生育適温(昼)生育適温(夜)
トマト15~25℃20~28℃8~13℃
ナス25~30℃22~30℃16~20℃
ピーマン20~30℃25~30℃20~25℃
きゅうり20~30℃18~25℃12~15℃
西洋カボチャ25~28℃20~22℃10~15℃
スイカ25~30℃23~28℃13~20℃
参考:竹内孝功著「苗で決まる!自然菜園 野菜の本気を引き出す」p46、68

発芽や昼間の生育のためには大体15~30℃の環境が必要です。

広い畑では、ビニールハウスや踏み込み温床により温室環境をつくれます。

でも僕のように広い畑を持たず、マンションのベランダなどで育苗せざるを得ない人は工夫が必要となるわけです。

ベランダで夏野菜を育苗する方法6選

マンションでもできるような育苗方法について色々調べてみたところ、以下のようなアイディアがありました。

せまいベランダでもできる夏野菜の育苗方法
  • ポケット催芽
  • おふろ催芽
  • ミニ踏み込み温床
  • ミニビニール温室
  • ヒートマット温床
  • 陽だまり温床

ひとつずつ紹介します。

ポケット催芽

ポケット催芽とは、湿らせた脱脂綿等でタネをつつみ袋に入れたものをポケットに入れ、体温で発芽させる方法です。

ポケットに入る分だけなので、そこまで多くのタネは管理できません。

育てる苗数のすくない家庭菜園をする人向けのアイディアですね。

キッチンペーパーとジップつき小袋だけあればできるので、低コストでカンタンにできます。

熱源が人の体温なので、温度も安定しやすいです。

発芽(発根)した後は、後に紹介する温床や温室で育苗管理する必要があります。

ちなみに僕はひとまずこのポケット催芽をしてみました!

結果については【ポケット催芽】家庭菜園初心者でも夏野菜の種を簡単に発芽させる方法をどうぞ!

おふろ催芽

おふろ催芽は、脱脂綿などに種をくるんで袋にいれた種を湯舟に浮かせることで加温し、発芽をうながす方法です。

これもポケット催芽と同様、発芽(発根)方法の一つです。熱源がお風呂のお湯になっただけですね。

昼間はあたたかい部屋等で管理し、気温が下がる夜に風呂上がりの湯舟を利用して発芽に必要な温度を確保します。

ネット上ではおふろ催芽により発芽に成功している記事がいくつか見られます。

発芽(発根)したらポット等に種をうつし、以下で紹介する温室や温床などで育苗することになります。

ミニ踏み込み温床

ミニ踏み込み温床は、微生物による発酵熱を利用した踏み込み温床のミニサイズ版です。

一般的な踏み込み温床では、ビニールハウス内などに掘った穴の中で落ち葉、稲わら、鶏糞、米ぬか、もみ殻などを水と混ぜて踏み込み、微生物による持続的な発酵熱を発生させて温床をつくります。

その温床にビニールトンネルを設置し、その中で育苗するのです。

ミニ踏み込み温床は、特大の落ち葉バックなどにこれらの資材を入れることで小さな踏み込み温床をつくり、そのうえで育苗をすることになります。

特大バックさえ準備すれば、落ち葉や米ぬかなどの有機資材はタダ、もしくは低コストで手に入るのでベランダや庭でも温床を作ることが可能です。

ミニビニール温室

ミニビニール温室は、その名の通り小さなビニールハウスやビニールトンネルを設置し、その中で育苗する方法です。

下のアマゾンの商品が一例です。

基本的に日中の太陽光によりハウス内が温められます。

ただし加温設備を併設しない場合、夜になるとハウス内が外気温に近い温度まで下がることもあるため、極寒期の育苗はビニール温室だけでは難易度が高いと思います。

1~2月の極寒期には、上で紹介したミニ踏み込み温床や、次に紹介するヒートマットなどの加温設備と組み合わせるのが良いと思います。

ヒートマット温床

ヒートマット温床は、育苗ポットの下に電熱のヒートマットを敷いて加温することで苗を育てるアイディアです。

下のような商品が一例になります。

SNS等で発泡スチロール箱にヒートマットを敷き、その上に苗ポットを設置して育てるやり方がよく紹介されています。

とくに温度の下がる夜中の加温にヒートマットが活躍します。

また、ミニビニールハウスやミニビニールトンネルなどの地面にヒートマットを置くやり方もアリだと思います。

アマゾンであれば安いものだと2000円程度で購入できます。

温度設定機能やサーモスタット(温度を検出して設定温度に一定保持する)機能があれば温度管理が楽になりますが価格は高くなります。

園芸用でなくペット用のヒートマットを活用している人もネットではみかけました!

陽だまり温床

陽だまり温床は、用具ボックスなど透明な箱の中にお湯の入ったペットボトルを敷いて、その上で育苗する方法です。

晴れた日中はペットボトルを取り出し、箱のフタを開けて太陽光で生育温度を確保します。

夜は箱ごと部屋に取り込み、お湯ペットボトルを敷き、箱を毛布にくるんで保温します。

また水に墨汁を入れたり黒紙をボトルに巻いたりしてして外においておけば、電気代もかからず太陽光でペットボトルの水を温めることができます。

お湯ペットボトルは、湯たんぽとかでも代用できるとおもいます!

育苗温室を手づくりする際に考えるべき重要ポイント

いくつかの手作り育苗温室の事例をザっと調べたことで、育苗温室・温床を作る際に考えるべきポイントが見えてきました。

まとめると以下の3つになります。

ポイント項目対応
ポイント①日中にいかに太陽光をあてるか透明資材(ビニール、プラスチック箱など)の活用
ポイント②雨曇天時にいかに加温するか加温設備(発酵熱、ヒートマット、お湯ペットボトルなど)を設置
ポイント③夜中にいかに保温するか断熱資材(発泡スチロール、毛布など)や加温設備の活用

ポイント①日中にいかに太陽光をあてるか

野菜発芽適温生育適温(昼)生育適温(夜)
トマト15~25℃20~28℃8~13℃
ナス25~30℃22~30℃16~20℃
ピーマン20~30℃25~30℃20~25℃
きゅうり20~30℃18~25℃12~15℃
西洋カボチャ25~28℃20~22℃10~15℃
スイカ25~30℃23~28℃13~20℃
参考:竹内孝功著「苗で決まる!自然菜園 野菜の本気を引き出す」p46、68

上表はすでにお見せした代表的な夏野菜の育苗温度です。

これをみると日中(昼)には18~30℃としっかりと温度をあげてやることが大切です。

そのため、晴れた日の日中は太陽光により育苗箱内を発芽適温、生育適温まで加温することが重要です。

また、太陽光は野菜の光合成にも重要な役割を果たします。

なので、できるだけ太陽光を通す透明または半透明の資材、たとえばビニール製のハウスや、プラスチック製の箱、袋などを使うことがポイントになります。

ポイント②雨曇天時にいかに加温するか

晴れの日は太陽光で十分に日中の温度を確保できます。

しかしながら太陽の出ていない雨の日や曇りの日では、何もしないとなかなか生育適温まで温まりません。

そんな雨曇天のための加温設備を準備する必要があります。

ミニ踏み込み温床であれば電気代もかからず持続的な加温が可能となりますが、温床作製の手間がかかります。

ヒートマットであれば数千円の初期コストとランニングコスト(電気代)がかかりますが、安定した加温が可能になります。

お湯ペットボトルであれば電気代や初期費用はかかりませんが、時間と共に温度はさがり加温効果は劣るでしょう。

いずれも一長一短ですので、自身の予算や環境などの条件をふまえて考える必要があります。

ポイント③夜中にいかに保温するか

たとえ苗を室内に取り込んだとしても、夜中になると気温はぐっと下がります。

なので、夜中に育苗の最低温度を下回らないようにするための保温あるいは加温方法を考えることが重要です。

またまたここで野菜の育苗温度を示しますが、これを見てもわかる通り、夜の生育温度は昼より低くてOK。

野菜発芽適温生育適温(昼)生育適温(夜)
トマト15~25℃20~28℃8~13℃
ナス25~30℃22~30℃16~20℃
ピーマン20~30℃25~30℃20~25℃
きゅうり20~30℃18~25℃12~15℃
西洋カボチャ25~28℃20~22℃10~15℃
スイカ25~30℃23~28℃13~20℃
参考:竹内孝功著「苗で決まる!自然菜園 野菜の本気を引き出す」p46、68

代表的なものでいえば、トマトで8~13℃、ナスで16~20℃、ピーマンで20~25℃です。

トマトであれば、昼に太陽光で30度近くまで温められた温室内の温度を保温するだけでなんとかしのげそうです。

ナスやピーマンはエリアによっては加温設備が必要かもしれません。

保温する方法としては

・保温性の高い発泡スチロール箱で育苗する

・外気断熱のために育苗箱を断熱材で囲う

・毛布で箱をくるむ

・箱ごと暖かい部屋にとりこむ

等のアイディアがあります。

加温であれば、上で挙げたような

・踏み込み温床

・ヒートマット

・お湯ペットボトル

や、そのほかにもネット上では

・湯たんぽ

・ホッカイロ

・こたつ

・ペット用ヒートマット

などの設備を活用している人もいました!

まとめ

この記事では、僕自身がマンションの一室で夏野菜を育苗するために温室をつくりたいと思い立ち、いろいろと調べた温室づくりのアイディアを整理してみました。

育苗温室を作るときは、住んでいるエリアの天候や、予算、日中どれだけ手をかけれるか、などの条件をしっかりと考えたいですね。

僕はここで挙げたアイディアを組み合わせながら、できるだけ低コストで(初期費用もランニングコストもおさえたい)やろうと思っています!

>>【300円でカンタン】マンションで育苗するための温床を自作して効果を検証!

みなさんも、ぜひ夏野菜の育苗を楽しんでいきましょう!

少しでも参考になれば幸いです。

ではまた!

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