こんにちは、小心者ハカセのただなおです。
進捗会議とか雑誌会のプレゼンで使えるパワポのスライドテンプレを作りたいです!
スライドマスターの使い方を教えてください!
今回は、こんな声にお応えします。
大学の研究室の配属されると、パワーポイント(パワポ)を使ったプレゼンの機会が多くなります。
とくに配属間もない学部生は、研究発表用のスライドテンプレの作り方に悩むことでしょう。
実は研究発表スライドのデザインやレイアウトってめちゃシンプル。
10分もあれば作れちゃいます。
今回は、スライドマスターを使った実際の作成画面をお見せしながら、一緒に研究発表用のスライドを作っちゃいましょう!
今回のテンプレは、ラボの会議、雑誌会(論文紹介)、ゼミのほか、学会発表や就活のプレゼンでも使えます!
基本的な研究スライドの構成
研究プレゼンにおける基本的なスライド構成例を下に示します。
必要なテンプレは2パターンのみ。プレゼンの「表紙」と「コンテンツ(中身)」です。
もちろん細かいところは人によって異なります。が、だいたいこのレイアウトが王道です。
表紙スライドは、スライド中央からやや上部あたりにプレゼンタイトル、その下にプレゼン日付、所属、学年、名前です。
コンテンツスライドは、上側にスライドのタイトル、中央に本編、下側に結論です。
この「コンテンツ」レイアウトは、目次や実験結果、考察、まとめなど、表紙以外の全てのスライドで使えます。
フォントのサイズを大きくしたり、色を変えたり、太字にしたりして、メリハリがあると見やすいスライドになります!
本記事でつくるテンプレの完成イメージ
今回みなさんと一緒につくるレイアウトのテンプレは、「表紙」と「コンテンツ」の2パターン。
完成したテンプレで作れるスライドはこんなかんじです。
以下では、この「表紙」と「コンテンツ」に対応する2つのレイアウトテンプレを作っていきます。
テンプレは一度作れば色んな場面で使いまわせる
パワポスライドのテンプレは一度作ってしまえば、あらゆる研究プレゼンで使いまわせます。
とういのも、場面が変わっても、研究プレゼンのスライドレイアウトの形は基本的に同じだから。
少し変更したいな~っときは、今回お伝えするスライドマスターでちょこっと編集すればOK。
自分オリジナルのテンプレを使いまわして、スライド作成の効率をアップさせよう!
スライドマスターの超カンタンな説明
さて、まずはスライドマスターの基本からお話します。
といっても細かいところを言えば、スライドマスターでできることは山ほどあります。
なので、ここでは最低限知っておけばよいことを超カンタンにお伝えします。
スライドマスター機能でできること
スライドマスター機能でできることを超ざっくりいいます。
スライドマスター機能は、スライドレイアウトのテンプレを作成できる機能です。
ん?どゆこと?
みなさん、そもそもパワポには「レイアウト」なるものがあることを知っていますか?
下図のように、スライド作成画面のサムネイル一覧のなかのスライドを選択し、右クリックをすると「レイアウト」があります。
ここにカーソルを合わせると「タイトル スライド」や「タイトルとコンテンツ」などと書かれたスライドがずらりと並んでいますよね。
たとえば、「タイトルとコンテンツ」、「2つのコンテンツ」、「白紙」のテンプレはこんな感じ。
これらが、いわゆるレイアウトです。
デフォルトでは「Officeテーマ」のレイアウトになっています
いずれかのテンプレを選択すれば、そのレイアウトの型でスライドを作成できるんです。
で、スライドマスターではテンプレ自体を編集し、自分オリジナルのレイアウトテーマを作れちゃいます。
この記事では、オリジナルの「表紙」と「タイトルとコンテンツ」からなるレイアウトテーマをつくります!
スライドマスターの使い方はこれだけ知っておけばOK
スライドマスター機能の超基本的な使い方を説明します。
スライドマスター機能を使いたい人は、この2つだけ知っておけばOKです。
- スライドマスター機能のはじめかた
- 「スライドマスター」と「レイアウトマスター」の使い分け
以下で説明しますね。
スライドマスター機能のはじめかた
まずスライドマスター機能は、表示タブのスライドマスターを選択することで始動します。
これでスライドマスター編集画面になります。
ちなみに「マスター表示を閉じる」で標準のスライド編集画面に戻ります。
「スライドマスター」と「レイアウトマスター」
サムネイル一覧に色んなレイアウトが並んでいるかと思います。
その中の一番上のスライドを「スライドマスター」、2枚目以降を「レイアウトマスター」と呼びます。
「レイアウトマスター」のスライドが、うえでみた「タイトルとコンテンツ」とか「2つのコンテンツ」等の各テンプレに対応します。
編集したいテンプレがあれば、その「レイアウトマスター」スライドを選んで編集することができるわけです。
カーソルをスライドに置くと、そのレイアウトの名称が表示されます
「スライドマスター」と「レイアウトマスター」の使い分け
「スライドマスター」と「レイアウトマスター」?何がちがうん?
カンタンです。結論はこう。
あーなるほど。全レイアウトで共通の変更を加えたいときは「スライドマスター」を編集すればいいってことね~
そうです。逆に、特定のレイアウトだけを編集したいなら、そのレイアウトマスターを選んで編集すればOK
テンプレを作ろう!
それでは、テンプレを作っていきましょう。
以下では、この流れにそって説明していきます。
- スライドサイズとフォントの変更方法
- 「表紙」のテンプレ作成方法
- 「タイトルとコンテンツ」のテンプレ作成方法
- 研究発表スライドのテンプレファイルとして保存する方法
- 作ったレイアウトテーマでプレゼンスライドを作る方法
1. スライドサイズとフォントの変更
スライドのサイズと開始番号を変更する
まずは、全てのスライドサイズをデフォルトの16:9から4:3へと変更します。
どこかのスライドの編集画面で、「スライドのサイズ」を標準(4:3)を選択。
続いて、「スライドのサイズ」の「ユーザー設定のスライドのサイズ」画面にて、スライド開始番号を0にしてください。
これによってプレゼンスライドの表紙がページ0となり、その次のスライドからページ1となります。
フォントを変更する
フォントは全てのレイアウトで一括変更したいので、サムネイル一覧の「スライドマスター」スライドを選んでください。
「フォント」をクリックして、「フォントのカスタマイズ」を選択。
ここでは、以下の通りに変更します。
「見出しのフォント(英数字)」と「本文のフォント(英数字)」をArialに。
「見出しのフォント(日本語)」と「本文のフォント(日本語)」をメイリオに。
さいごに、適当に名前を付けて保存してください。
これは私が使用していたおススメのフォントの組み合わせです。好みがあれば他のフォントに変えてもOK。
2. 「表紙」のテンプレ作成
続いて、「表紙」テンプレの作り方です。
つくるのは下のようなテンプレ。
タイトル部分に紺の背景帯をつけ、スライド下側に日付や所属、氏名等をかけるようにします。
行きましょう。
タイトル部に背景帯をつける
レイアウトマスターの中の、「タイトル スライド レイアウト」を選びます。
「ホーム」タブの図形描画から四角を選び、タイトル部を覆うように配置します。
タイトルのテキストボックス下線と四角図形の下辺はそろえておきましょう。
で、図形の色を紺色にしてください。
図形を右クリックし、「最背面へ移動」でタイトルを書くテキストボックスの背面に紺帯を配置します。
この時点で以下のようになっていればOK。
タイトルのテキストボックスの編集
タイトルを記入する”マスタータイトルの書式設定”と書かれたテキストボックスを、先ほどの紺帯の中央に移動させます。
で、フォントを白色にし、テキストの位置を上下中央ぞろえにしましょう。
スライド下側の”マスター サブタイトルの書式設定”と書かれたテキストボックスのテキストも同様に上下中央揃えに。
以下のようになっていればOK。
日付、フッター、ページ番号欄の削除
最後に、表紙スライドの下部にある日付、フッター、ページ番号(<#>)のテキストボックスを削除してください。
これで表紙レイアウトは完成。
下のようになっていればOKです。
3. 「タイトルとコンテンツ」のテンプレ作成
つづいて、研究スライドのコンテンツである、「タイトルとコンテンツ」レイアウトのテンプレを作りましょう。
サムネイル一覧の「レイアウトマスター」の中の、「タイトルとコンテンツ レイアウト」を選びましょう。
スライドタイトル部に背景帯をつける
スライドの上部(スライドタイトル部分)に紺色の帯をつくります。
さきほどの表紙でやったときと同じように、四角の図形を配置し、色を紺色にします。
帯の縦幅は2.5 cmくらいがちょうどよいので、「図形の書式」タブで縦の長さを2.5 cmにしてください。
で、タイトルを記載するマスタータイトルの書式設定”と書かれたテキストボックスを帯部分に配置します。
テキストボックスの左端をスライド左端に寄せ、テキストボックスの中央と紺帯の中央をそろえましょう。
最後に、フォントを白色、28pt、上下中央揃えにすればOK。
コンテンツのテキストボックスを調整する
続いて、スライドのコンテンツ部分。
”マスターテキストの書式設定”と書かれたテキストボックスの位置とサイズを編集します。
左端はタイトル部分のテキストボックスに揃え、右端はスライドいっぱいに拡大。
上端はタイトル部分のテキストボックス下端にすこし寄せましょう。
下端は少し拡げますが、結論を書くスペースを残しておいてください。
テキストフォント等の変更
まずフォントサイズを24ptにしましょう。
つづいて箇条書きのシンボルを四角に変更。
日付とフッターを消してページ番号位置を変更する
最下端の日付とフッターは必要ないのでテキストボックスを削除します。
ページ番号はスライドの右上に移動させます。
タイトル部の紺帯中央部にページ番号のテキストボックスを移動させ、フォントを白色、20ptにします。
結論を書くテキストボックスを配置する
最後にスライド下部に、結論を書くテキストボックスを配置します。
「スライドマスター」タブの「プレースホルダーの挿入」でテキストを選択します。
先ほどスペースを確保した、スライド下部に、コンテンツ用のテキストボックと横幅をそろえたテキストボックスを新たに作成しましょう。
で、そのままだテキストが箇条書きなので、箇条書きを「なし」にして、第2レベル以下を削除します。
最後に、テキストを左右中央ぞろえ、上下中央ぞろえにして、フォントサイズを24ptにします。
これで、「タイトルとコンテンツ」テンプレは完成です。
下のようになっていればOKです。
4. 研究発表スライドのテンプレファイルとして保存する
ここまで作成したレイアウトをテンプレファイルとして保存しましょう。
まずは、「スライドマスター」タブにして「マスター表示を閉じる」で標準のパワポ編集画面に戻ります。
すると、サムネイル一覧には、表示スライド(先ほど作った「タイトルスライドレイアウト」スライド)しか出ていないはずです。
Ctrl+Mで新しいスライドを追加すると、「タイトルとコンテンツレイアウト」のスライドが出てきます。
この状態にして、「ファイル」タブから「名前をつけて保存」、「このPC」。
どこでもいいので保存先のフォルダを指定してください(すぐ後の処理で保存先は自動で切り替わります)
ファイルの種類を「PowerPointテンプレート」にします。
すると保存先が「Office のカスタム テンプレート」に勝手に切り替わります。
あとは適当な名前をつけて保存してください。
これでテンプレの保存は完了です!
5. 作ったレイアウトテーマでプレゼンスライドを作る方法
ここからは作ったテンプレを使ってスライドを作る手順を紹介します。
新しいパワポを立ち上げ、HOME画面にて「その他のテーマ→」。
「個人用」をおすと、先ほど保存したテンプレスライドがあるはずです。
今後、よく使うのでHOME画面にピン留めしておきましょう。
このファイルを選べば、作ったレイアウトテンプレでスライドを編集することができます!
最後に
いかがでしたでしょうか。無事作れましたか?
これからはこのテンプレを使って進捗報告や雑誌会などのスライドをたくさん作っていくことになります。
初めての研究スライド作成の人もいると思います。
当サイトでは、進捗報告等でわかりやすいプレゼンスライドを作る方法なども紹介しています。
よければ参考ください!
>>【炎上しないスライド構成】研究室の進捗報告テンプレを紹介
また、今回学んだスライドマスターの使い方で、自分オリジナルのレイアウトを作ることもできるはずです!
ぜひぜひトライしてみてくださいね!
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