こんにちは。
小心者ハカセのただなおです。
ねぇ、博士って就活が大変ってよく聞くんだけど、本当?
博士修了後に就職できないかもしれないのが怖くて、博士課程への進学にふみきれないんです…
理系の学部生や大学院生(修士学生)でこんな悩みを持つ人、多いと思います。
私は修士課程と博士課程の両方で就活を経験し、幸いどちらも大手メーカーから内定をいただきましたが、結論、たしかに博士のほうが大変だと感じました。
今回は私の実体験も踏まえて、博士の就活が不利だといわれる理由について説明したいと思います。
また後半では、博士修了後の進路に困るようなことにならないために、D進を迷っているあなたが今すぐにでもやるべきこともアドバイスさせていただきます!
D進前に博士就活の実態を知り、D進か就職か後悔のない選択ができるようにしましょう!
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博士の就活が大変な理由
最初に結論をいいますね
大変な要素おおすぎでしょ
人によってはそこまで問題とはならない要素もあります。一つずつ説明していきますね
1.博士対象の採用数が少ない
国内で博士人材の採用に積極的な企業はそれほど多くはありません。
文部科学省の「民間企業の研究活動に関する調査報告2022」によると、研究開発者を採用した企業(941社)のなかで
- 学士卒を採用した企業は57.8%
- 修士卒を採用した企業は69.6%
- 博士卒を採用した企業は16.3%
もちろん、そもそもの博士人材が少ないという側面があることは確かですが、博士人材を採用する企業が少ないことが分かります。
また、経済産業省が行った「企業における博士人材の活用及びリカレント教育のあり方に関するアンケート調査(2020)」によると、博士人材を採用しない主な理由には
- 企業が必要とする人材像に合う人材であればよく、必ずしも博士号を持っている必要はない
- 博士人材に見合った処遇ができない
などがあげられています。
研究の基礎が身についた修士人材を社内育成するほうが博士人材を採用するよりもコスパよいと考えられている側面もあるでしょう。
ただ注意するべきは、博士の就職率は専攻分野によって大きく異なるということです。
重要なのは自分の専攻する分野で博士人材の求人があるかどうかです!
博士修了後に就職できるかどうかが不安でD進を迷っている学生は、学科OBの進路を確認したり、就活セミナーや就活支援サービス等を利用して
を把握し、自分の分野での実態を確かめておくことが大切になります。
2.推薦枠が少ない
理系学生は学校推薦が使えることが多いですが、推薦枠は学部、修士卒のほうが多いことが一般的です。
同じ企業でも博士のみ推薦枠がなく自由応募となるケースは結構あります。
ただし推薦枠の数も大学や専攻分野によってかなり差があるので、まずは自分の所属学科の推薦枠企業一覧にて博士対象の枠数をチェックすることをおススメします。
私の分野(電気電子、材料系)では比較的博士の推薦枠も多くありました
3.就活スケジュールが定まっていない
学部生や修士生の就活は政府が定める就活ルールに則ったスケジュールで進みますが、博士学生にはこの就活ルールが適用されません。
したがって博士卒人材の選考時期は企業によって変わるため、博士課程の学生はより主体的に就活情報を取りにいかないといけず、その分手間がかかるといえるでしょう。
とはいえ、学位(学士・修士・博士)によらず就活とはもともと主体性が求めれられるものです。
を意識して計画的に就活を進めれば、博士だからと言ってそんなに大きな問題とはなりません。
>>博士の就活はいつから?何から始める?博士の就活時期や注意点を徹底解説
4.専門分野以外への就職が難しい
年齢の若い学士や修士生は研究開発者としての”資質”に期待されている一方で、博士人材には高い専門性を活かした”即戦力”としての活躍を期待する企業が多いです。
したがって、専門性と合致しない分野で博士人材を採用する企業はあまり多くなく、その分博士の就職窓口が少なくなるという意味で、学士・修士よりも大変といえるでしょう。
ただ、もとより専門性を生かそうと考えている博士学生にとっては問題とはなりません
5.研究との両立が厳しい
修士と異なり、博士では修了要件として一定の業績(学術誌への論文投稿など)が求められます。
ゆえに日々の実験から学会発表や論文執筆、後輩のマネジメント、場合によっては研究費申請や報告書の作成などにおわれ、修士時代よりも忙しくなることがほとんどです。
現実的に就活に割ける時間は少なくなります。
特に就活が始まりだすD2は往々にして成果に焦りだす時期でもあり、就活を後回しにした結果、過密スケジュールの過酷な就活になってしまいがちです。
やはり、博士学生の就活では
これらが重要になるかと思います。
心に余裕があるD1から準備を始められればなおGood!
6.同期が少ない
修士の場合、M1になると就活に動き出す周りの同期につられて、否が応でも少しずつ就活に気持ちが切り替わります。
一方博士の場合は就活ルールもないうえに同期も少ないため、情報収集やセミナーへの参加など、就活への初動が遅れがちです。
また、就活の悩みを共有できる同期も少ないため孤独な戦いとなり、精神的にツライ就活になってしまうこともあります。
大学の就活サポートセンターや民間の就活エージェントをどんどん活用することで、同期が少ない分はカバー可能です!
7.高いレベルを求められやすい
多くの企業は博士人材に即戦力性を求めています。
なので高い専門性はもちろんのこと、チームにすぐにフィットして社内外のメンバーと協力して研究成果を上げてくれるかどうかを見定めようとします。
必然的に、ポテンシャルを見られる修士学生よりも研究業績やプレゼン力、コミュニケーション力などに高いレベルを求められることになるでしょう。
修士の就活ではガクチカをかなり深堀されましたが、博士の時はそれよりも研究内容や業績欄に触れられることが多かったです
8.自分で就活ハードルを上げてしまう
これはあまり見ない意見だと思いますが、私の経験ではこれも博士の就活に特有の辛さだと思います。
博士学生は『博士の就活は大変だ、博士は即戦力が求められる』という声をたくさん耳にするがあまり、自分で就活のハードルを上げてすぎてしまいがちです。
ESや研究概要書などで「修士学生との差を示さねば」とか「これじゃだめだ」と完璧を求めてしまったり、自分の研究成果がちっぽけなモノに感じてきたりと、次第に苦しくなってしまうのです。
採用枠が少ないことや年齢的なこともあって「採用されなかったら終わりだ」と余計に焦ってしまうのです
相談できる人が少なく自分ひとりで準備を進めてしまいがちな博士学生だからこそ、どんどん自分を追い込んでしまいます。
博士学生ほど
という意識をもつことでメンタルが安定した就活生活を送れるはずです。
D進を悩む学生が今すぐやるべきこと
博士が就活でぶつかる大変さはわかったよ…で、結局ボクはD進して就活は大丈夫なんだろうか…
今からでもその不安を軽くできる方法があります!
ということで、ここからはD進を悩む学生さんが抱える就活への不安を少しでも減らすために、今やっておくべき4つのことを紹介しますね。
勢いでD進してしまって後悔することがないように、今できることはすべてやっておきましょう!
1.学科(研究室)の博士卒OBの就職状況を確認する
自分の就職先があるかどうかは先輩の就職状況を確認することが一番手っ取り早いです
OBの進路は所属学科の事務室や進路室が把握していることが多いので、聞いてみましょう。
研究室の教授や、実際につながりのある先輩などに聞いてみるのもありです。
先輩たちがどのような業界・企業に就職しているのか(あるいは大学教員やその他のキャリアを歩んでいるのか)は最低限おさえておきましょう。
どのような職種で採用されているかまで分かれば、博士卒後の進路をより具体的にイメージできます。
2.所属学科の推薦枠を確認する
博士卒を対象とした推薦枠があればかなり心の余裕が生まれます。
学科の掲示板や進路室などで確認してみましょう。
専攻分野によっては非常に多くの推薦枠が設けられていることもありますよ
3.博士の専門性が活かせる業界・企業があるか調べる
就職したOBや先輩がいても、自分と異なる研究分野だった場合あまり参考になりません。
その場合は、”自分の専門分野が”活かせる業界や企業があるのかどうかを調べる必要があります。
自分で調べる主な方法には
- 学会・論文発表グループからリサーチ
- 就活イベントで視野を広げる
が挙げられます。
学会・論文発表グループからリサーチ
自分の研究分野で、企業のグループが学会や論文を発表していないか調査してみましょう。
企業が活発に研究発表をしている分野では博士人材の採用可能性も高まります
学会は自分が参加していなくても、先輩や先生から過去の学会の要約集を入手すれば研究グループと研究概要は確認できます。
気になる企業や研究グループがあれば、学科に推薦枠がないかや、会社HPで博士卒の採用について情報の深堀りをしていくのです。
さらにいうと、学会で志望企業の研究者とつながり直接お話をきくことをおススメしています。
実際に勤めるかもしれない職場の雰囲気や人間関係、気になる研究テーマの継続性など、耳よりの情報を知ることができるからです!
勇気はいりますけど、その分得られる情報は、超有益です。
博士学生さんはもちろん、専門分野で研究職を目指す修士学生さんにも強くおススメします!
>>【学会の人脈は最強】博士の就活を成功に導く人脈を学会でつくる7つの方法
就活イベントで視野を広げる
アカリクやwakateなど理系の大学院生や博士学生を対象とする就活サービスでは、専攻分野別にたくさんの就活イベントが開催されています。
このような就活イベントに参加すると、思っていた以上に自分の専門性や博士人材を求める企業・業界が多いことに気づかされます。
積極的に参加して視野を拡げることで、博士卒後の就職に対する不安も減っていきますよ!
4.就活アドバイザーに相談する
やはり自分だけで調査するのにも限界があります。
就活のことはその道のプロに相談するのがベストです。
就活アドバイザーに相談することで自分では気づけない選択肢に気づいたり、相談することで悩みが軽減したりとたくさんのメリットを受けられます。
大学の就活サポートセンターのアドバイザーでも、もちろん民間の就活エージェントサービスを利用するのもおススメです。
就活エージェントサービスでは、自分専任のアドバイザーが就活やキャリアの相談に乗ってくれるだけでなく、自分に専門性を活かせる企業や業界も無料で紹介してくれます。
もちろん、D進ではなく就職することに決めた後は、ESや面接対策などアドバイザーが徹底的にあなたの就活を支援してくれます。
D進か就職するか悩む理系学生さんにおススメするエージェントサービスはUZUZ、アカリク就職エージェントの2つです。
まとめ
今回は、博士の就活が大変な理由、そして博士修了後の就職が不安な学生が今すぐやるべきことについて、私の経験も踏まえたお話をしました。
最後にまとめます。
最初は漠然とした不安でも、自分で情報を集めると少しずつ実態がわかり、不安も軽減されていきますよ!
D進は人生のなかでも大きな岐路です。
不安はできるだけ除いて後悔のない決断ができることを祈っています!
以上です。
この記事が悩める学生さんの参考になれば幸いです。
この記事を読んで、こんな私でも進路の相談をされたい方がいれば、XでいつでもDMください。
D進にかかわらず、大学院(修士)進学、キャリア、就活相談でもOKです!
「やりたいことが見えない」「進学するべきかわからない」など……
1人で悶々と悩んでいることも、だれかに話すことでスッキリしたり、自分の本心に気づいて道がぱっと開けることがあります。
どんな人生を生きたいのか、どんな選択をするのか。これらは外側の世界ではなくあなたの内側にあります。
でも自分ひとりでは、心の奥底にある気持ちにはなかなか気づけないものですよね。
私があなたの壁打ち相手になります(私の価値観や意見を押し付けることはありません)
心のホンネを掘りおこし、あなたらしい人生への踏み出す一歩目を見つけるお手伝いができればなと思います。
お気軽にメッセージくださいね(^^)b
私自身、先輩を含め、多くの方に助けられてきました。これからは微力ながら、後輩のみなさまの人生、キャリアを応援していきたいと思っています!
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