こんにちは。小心者ハカセのただなおです。
修士卒で企業に入ってから社会人博士課程にはいるのって、結構大変って聞くんだけど…ホント?メリットあるのかな?
実際に社会人ドクターを修了した人から、博士課程に進んだ経緯とか、きつかったこと、聞いてみたいなぁ…
今回はこんな声にお応えします
修士学生で就職かD進か悩んでいる人の中には、
『会社に一度就職して社会人ドクターをとるっていう道もアリなんじゃ…』
そんなことが頭に浮かんでいる人も多いのではないでしょうか。
修士から直接D進した場合、給与の面や、博士号を取った後の就職など、不安なことが沢山あるんですよね。
社会人ドクターであれば、お金の不安は少ないし、会社を辞めるわけではないから博士号がとれても取れなくても仕事に困ることはないし…
でも、社会人ドクターに行けるかって、大学とのコネとか研究テーマとか、運の要素が強いとも聞くし…
『実際のところどうなんだろう』と色々ギモンが浮かんでくるんですよね。
今回はそんな当時の自分のように社会人ドクターの実際を知りたい人に向けた記事です。
実際に精密機器メーカーの研究職としてはたらきながら、社会人博士課程を修了した私の知人(仮名:田山さん、入社約10年目)にインタビューをしてみました。
・なぜ博士号を取得したいと思ったのか
・そもそもどういう経緯で社会人ドクターにいけたのか
・会社からの支援はあったのか
・社会人博士課程の実際はどうだったか
・博士号をとって変化はあったか
などなど
当時の自分が聞きたかったことをいろいろぶつけてみました!
今回の記事を読めば、社会人ドクターのリアルを知り、D進か就職かの決断の参考になると思います!
では行きましょう!
修士卒で企業に就職した理由
まずは、そもそも修士卒でそのまま博士課程に進学(D進)せず、就職を選んだ理由から尋ねてみました。
Q1.修士卒でD進せずに企業に就職したのはなぜですか?
端的に言えば、周りの大多数が就活をしていたから、です。
私が就活をしていた十数年ほど前は博士人材の採用に積極的な企業は今よりもっと少なかったように思います。
今となってはネットで博士のリアルな情報もカンタンに手に入りますが、当時はSNSもそこまで流行っていません。
「博士号をとっても飯を食っていけるかわからない」という嘘かホントかわからない情報だけが先走り、無意識にD進の道を閉ざしていたんだと思います。
おそらく他の同期もみんなそうだったんじゃないかな。
結局、そこまで博士課程の道を真剣に考えることなく、周りのほどんどが就活をする流れに乗って、自分も就活しましたね。
たしかに博士の就活が大変という声は今でもたくさんあります。実際、修士と博士の両方で就活した私も、博士の時のほうが辛かったですね…
>>【ツラかった博士就活】うつ寸前になるまでの経緯と7つのアドバイス
Q2.就活時、研究職になりたいと思っていたんですか?
なれればいいかなあというくらいで、絶対研究職になりたいんだ!というこだわりはそこまでありませんでした。
どちらかというと、ひとまず大企業に技術職で内定をもらえればOK、もし自分の専門性が活かせられればラッキー、という気持ちでしたね。
ただ別に大学院の研究がそこまで楽しくなかった、というわけはなかったです。
それはそれで楽しかったですが、D進したい!!となるほどではなかった、ということですかね。
社会人博士課程に入学するまでの経緯
その後、田山さんはとある精密機器メーカーに採用され、研究開発職に配属されたようです。
ここからは、働き始めてから社会人博士課程に入学するに至るまでの経緯について伺ってみました!
Q3.配属当初の研究テーマは大学院と同じ分野だったのでしょうか?
企業では電子デバイスの研究開発部署に就きました。
大学の専攻は電子・電気系分野でしたので大枠は同じですが、ラボで研究していた専門と全く同じというわけではありませんでした。
企業での電子デバイス開発については従来にない新しい構造のデバイスを作り、よりよい特性をめざす、簡単にいえばそんなテーマです。
やることは、デバイス構造を考えて、シミュレーションして、実際に作って動作検証をする、こんな感じです。
ありがたいことに結構楽しかったんですよね。
Q4.そこからどういう流れで社会人ドクターの道が見えてきたのですか?
社会人ドクターの話は、実はもうちょっと先の話なんです。
最初の研究テーマを数年やらせてもらった後、社内の制度を使って海外赴任することになりました。
そうして海外での武者修行を終えて帰ってくると、元の研究プロジェクトが消滅していたのです(笑)
やることがない…となった私は、ここで少し異なる研究プロジェクトにアテンドされました。
とはいっても同様の電子デバイス開発分野で、対象とする材料が変わった、というくらいのマイナーチェンジ。
しかし、実はこれこそが社会人ドクターにつながる大きな転換でした。
Q5.いよいよ社会人ドクターに繋がるのですね。具体的な経緯を教えてください
はい。おまたせしました、いよいよです。
最初にカンタンに経緯を言うと、この新テーマで大学への長期出張が決定し、そこで縁あって出会った教授に社会人ドクターにこないかと誘われた、という流れです。
まず、大学への長期出張とはなんぞや?となる人も多いかもしれませんね。
ざっくりといえば、テーマの研究を進めるためには大学の研究施設を長期借用するのがベストだったので、長期出張という形式をとった、というかんじです。
そこから大学に入り浸っての業務が始まったのですが、当初、大学に私のデスクがありませんでした。
その際に、とある教授に「うちの研究室にデスク確保するからおいでよ」と声をかけてもらったのです。
その教授こそが、後に私を社会人博士へと誘ってくれることになる方です。
実をいうと、私の所属企業とその大学は昔から共同研究が盛んで、ある程度のコネクションがあった、という背景があります。
その教授と私の業務の研究分野が近かった偶然も重なり、そのような配慮をしてもらえたのです。
大学にいる間は教授のラボで学生さんと混ざって会社の業務をさせてもらっていました。
時に学生さんの報告資料や研究計画などのアドバイスをさせてもらったりも。
たまに夜遅くまでラボで仕事をしていると、教授が「田山君がんばってるねぇ」と、そこから長々話すこともありました。
そんな感じでお世話になっている間、会社の研究業務で成果が出て、論文を1本出すことが出来ました。
そんな折に、教授から「社会人ドクター取ってみない?」とお誘いを受けることになったのです。
社会人ドクターに挑戦しようと思った理由
このように、縁あって出会った教授から誘われる形で社会人ドクターの選択肢がひらけた田山さん。
その誘いを受けて、田山さんはどう感じ、そしてなぜ社会人博士課程に挑戦しようと思ったのか、その理由を聞いてみました。
Q6.教授からの誘いをうけてどう思いましたか?
率直に「ありかも」とおもいました。
というのも、その誘いを受けるまでに、心の中で少しずつ博士号への憧れみたいなものが芽生えていたからです。
数年間入り浸っていた大学の研究施設は他の企業も利用していて、そこで出会った方の多くは博士号取得者でした。
初めはとくになんとも思っていませんでした。
しかし、その方々との交流する中で博士号のメリットを聞いたり、単純に専門分野の深さを実感したりすることが積み重なり…
徐々に博士号を持っておくのも悪くないかも、という思いが出てきたのです。
そんなタイミングでの教授からの誘いだったので、心が揺らがないわけ無いんですよね(笑)
Q7.最終的に社会人ドクターに挑戦した理由はなんだったんでしょう?
大きく3つあります。
理由① 博士号への憧れ
理由② 今後のキャリアを見据えた際に博士号の必要性を感じた
理由③ 専門分野をより深めたい
1つ目の博士号への漠然とした憧れ、この経緯はうえで述べたとおりです。
博士号取得者がたくさんいる環境で働き続ける中で、少しずつ「かっこいいなぁ」という気持ちがわいてきました。
2つ目、今後のキャリアを見据えた際に博士号の必要性について。
当時、入社以来やってきたことを改めて振りかえると、ずっと研究をさせてもらっていました。
ありがたいことに、マイナーチェンジがあったとはいえ分野もデバイス開発一筋。
今後を考えた際、この分野の知見をもっと深め、同分野で研究者としてのキャリアを築きたい、
いずれ海外との共同研究もリードできるような人材にもなりたい、
ならば博士号はあったほうがいいだろう。そういう考えに至ったのです。
また、博士号を取得すれば大学や公的研究機関への転職も選択できるようになります。
終身雇用制度が崩壊しつつある今の時代、キャリア選択のカードを増やしておくのもアリかな、という思いもありました。
3つ目、専門分野を深めたいという気持ち。これは文字通り、知的な欲求です。
企業での業務でも専門知識を習得できていた実感がありましたが、まわりの博士号取得者を見たときに、まだまだだと痛感しました。
博士課程の研究を通して、より尖った知見に加え、デバイス開発周辺の幅広い専門性も身に着けたいと思ったのです。
博士号がないことによる業務上の不便を感じることはありましたか?
いいえ、私の会社では特にありませんでした。
まあしかし、これは企業によって異なるでしょう。
私の会社では博士号を持っていないから○○できない、というようなことはありませんでした。
そういったモチベーションでの社会人ドクター進学ではなかったですね。
田山さんの場合、会社からの指令で社会人ドクターをとれと言われたわけはなく、自ら「取りたいです」と申し出る形だったようです
会社・上司への相談について
いよいよ決心がついた田山さん。
ただ、社会人ドクターに進むにあたっては、ある程度上司や周囲の理解も得ておく必要があるかとおもいます。
会社によっては金銭的援助がでたりするとも聞いたことがあります。
そこのところ詳しくきいてみました。
Q8.社会人ドクターについて会社から許可は出たのでしょうか
上司に相談したところ、許可は比較的カンタンにもらえました。
上司は私が社会人ドクターに進むのではなかろうかと、割と早い段階で感じていたようです。
ただし、私の会社のルールでは、博士課程の研究を会社の業務とはみなすことはできない、という風に言われました。
つまり会社としては、自分のスキルアップとして自分で勝手に行ってください、というスタンスだったわけです。
平日の日中で会社の研究業務を行い、平日の夜や土日に博士テーマの研究を進める、そういうやり方になると直感しました。
これは後々、博士課程でのツラさに直結する部分になりましたね…
Q9.入学料や授業料は会社から出ましたか?
いいえ、まったく出ませんでした。
国立大学でしたので、年53万円×卒業に要した3.5年分で約180万の授業料、プラス約30万円の入学料、あわせて約210万、完全自腹でした。
ただし、企業の金銭的援助の有無は企業によって変わるようです。
別会社に勤めるわたしの知人の場合、会社が全て負担してくれたそうです。
もうこればっかりはしょうがなかったです。会社のルールなので。
ただ、社会人として働きながらの社会人ドクターで、無給ではなかったので何とかなりました。
幸いそれまでの数年分の貯金もありましたしね。
金銭的な不安が少ない状態で博士課程に挑戦できるのは社会人ドクターのメリットの一つかもしれません。
研究テーマについて
さて、このような経緯で完全自腹で実施することとなった田山さんの社会人ドクター。
ここからは、実際に社会人ドクターがはじまってからのお話をしてもらいます。
まずは研究テーマについて伺ってみました。
Q10.社会人ドクターの研究テーマはどう決めたのですか?
教授と入学前から事前に打ち合わせを重ねて決めました。
そもそも社会人ドクターには入学試験があり、そこで博士課程での研究計画を説明しなければなりません。
上述の通り、私の企業での研究テーマと教授の研究分野はほぼ同じでした。
なので大枠は仕事の研究分野と同じでいいだろう、ということですぐ決まりました。
その後は、教授のアドバイスも受けながら細かな方針、計画を詰めていったかんじですね。
Q11.入学試験はすんなり通ったのでしょうか?
結論、すんなり通りました。
試験では研究計画を説明し、研究科の教授方からのいくつかの口頭試問に対して返答しましたね。
そういえば社会人ドクターの受け入れ要件に国際学会での口頭発表1件以上という記載があり、当時未達成だったので願書提出までに急いで実績を作った覚えがあります(笑)
社会人ドクターを考えている方は、募集要項にもしっかり目を通しておきましょう。
社会人博士で大変だったこと
入学試験も通り、晴れて社会人ドクターの幕が開けた田山さん。
ここでは社会人ドクター全体を通して、大変だったこと、ツラかったことを伺ってみました。
Q12.社会人ドクターで大変だったことは何でしょうか?
もうこの答えはただ一つです。
『平日の仕事終わりや土日、長期休暇でしか社会人ドクターの研究を行えなかったこと』
これが、ホントに大変でした。
そして突き詰めていくと、このツラさは『博士の研究内容を、企業での業務として扱うことができない』という会社ルールにたどり着きます。
博士テーマでシミュレーションがメインだった時期は、夜中に計算を回すなどで、日中の企業業務と両立しやすかったです。
しかし実験系がメインになると状況は一変。
平日の夜に学生さんに混じってラボで実験したり、装置ユーザーが立て込んでいる時は真夜中に測定したりすることもしょっちゅう。
もちろん毎週のように土日にラボに足を運び実験していました。
あとはデバイス作製日程にどうしても外せない会社業務が飛び込んできた際は、ラボの先生に頭を下げて作ってもらうこともありましたね。
Q13.学術論文や学位論文の執筆時間はどう確保していたのですか?
基本、土日などの休みの日を利用して書いていました。
長期休暇の時なんかはここぞとばかりに黙々と執筆していました。
あと、会社の有休も利用したりなんかして書いていましたね。
D3の時だけやたら有給取得率が上がっていました(笑)
Q14.金銭面でのツラさはなかったのでしょうか?
金銭面でのツラさはあまりなかったです。
というのも、先述の通り会社を休職していたわけではないので、きっちり給料が入っていましたから。
それまでの貯金もありましたしね。
修士からそのまま博士課程に進学する人の不安に比べれば、金銭面での不安はとても小さかったと思います。
あと、最悪博士号をとれなくとも会社の仕事はそのまま続きますので、くいっぱぐれる心配もありません。
博士号をとれても就職先が保証されていない直接D進学生に比べると、社会人ドクターの大きなメリットと思います。
一度社会人を経ての博士課程だったからこそのメリット
Q15.博士課程で感じた社会人を経たからこそのメリットはありましたか?
明確に感じたメリットは、『計画性』ですね。
もちろん社会人・院生に依らず、これは個々人の能力によると思いますが…
修士卒時点と社会人ドクター入学時点の自分の能力を比べると、圧倒的に計画性が備わっていたと思います。
修士時代は、かなり成り行きに任せた研究をしていて、正直、計画もくそもありませんでした。
しかし、企業ではゴールまでの計画を立てること、想定外がおきてもマイルストーンを果たせるように柔軟に計画を修正する力を鍛えられていました。
とくに進捗に応じた方針修正や、それを月次・週次レベルのTo Doに落とし込む力が備わっていたからこそ、限られた時間の中で最大限の成果をあげられたと思います。
社会人ドクターを取って感じたメリット
3年半をかけて博士号を取り終えた田山さん。
その後の変化、とくにメリット要素について伺ってみました。
Q16.博士号を取ったあと業務上の変化はありました?
とくに変化はありません(笑)
博士号を取得してまだ間もないというのもあるかもしれませんが…
社会人ドクター前と同様の仕事を今も続けていますよ。
Q17.給与は増えましたか?
給与も変化なしです(笑)
会社の何かしらの台帳に『博士号持ち』を記入する欄も特にないですしね。
もしかしたら他の会社であれば、給与面に反映されるところもあるのかもしれません。
未定ですが、転職時に年収アップに繋がる要素になると期待します。
Q18.博士号を取れば人事評価に好影響なのでは?
正直、その線も薄いかと…
もちろん企業によるでしょうが、私の会社では、昇進や役職に博士という肩書きは関係ありません。
肩書きによらず業務上の成果が評価となるので。
田山さんの会社では、博士号をとっても人事評価や処遇面ではとくに変化点はなかったようですね…
Q19.社会人ドクターを終えてご自身の中で感じる変化はありましたか?
分野の知見の深さ、周辺分野の知識の幅は確実に成長しました。
例えばごくごく一例ですが、これまで自分が扱うデバイスの対抗馬となる他材料ベースのデバイスについては
『コスト比〇%低減可能』のように、コストメリットの側面からとらえることしかできませんでした。
しかし、社会人ドクターでの研究や論文執筆を通して、物性値ベースでのメリット・デメリットを語れるようになりました。
D進か就活か迷っている大学院生へのアドバイス
ここまで田山さんの社会人ドクターになるまでの経緯や、その後の様子について伺ってきました。
修士生のなかには、このまま直接D進するのは金銭的に不安だ…社会人ドクターという道もあるんだったら…
と社会人ドクターを視野に入れた就活をしている人もいると思います。
最後に、そんな大学院生に向けて、社会人ドクター経験者のお立場からアドバイスを伺いました!
Q20.悩める大学院生にむけてメッセージはありますか?
全体を通して言いたいことは
- 社会人ドクターの道はかなりの運と努力が必要
- 社会人ドクターを視野に入れるなら、志望企業への事前調査はしておくべき
ということですかね。
前者についてですが、就活していた当時の私は
「一度修士卒で会社に勤めたあとで、必要性を感じた時に社会人ドクターとして大学に戻ってくるのもありかも」
と、社会人ドクターがあたかもいつでも選択できるオプションであるかのように捉えていました。
ただこれは実際に経験してみて間違いだと気づきました。
実際は
・会社で研究部署に配属され
・大学とコネクションができて
・ドクター取得に理解のある会社・上司に恵まれて
・博士課程に通えるお金があって
・土日に大学にいくことを許容する家族がいて…etc
と、社会人ドクターはかなりの幸運の末に選択できるオプションでしたね。
私自身、とても幸運だったなと。
そして、とくに私のようにドクターの研究を会社の業務として扱えない場合は、平日の夜中や休日、寝る時間をも献上する覚悟はいるかと思います。
仕事とドクター研究の両立は、体力的にだいぶツラかったです…
社会人ドクターのデメリットといえば、私はこの『時間的な厳しさ』が真っ先にあがりますね。
なので正直言えば、修士時点でD進を迷うほどに楽しい研究テーマに巡り合えている人には
「社会人ドクターは過酷で運ゲーだから、そのままD進したほうがいいよ」
と言いたいです。
そういう文脈で、D進か就活かを悩んでいる大学院生にはメッセージ2つ目
「社会人ドクターを視野に入れるなら、志望企業への事前調査はきっちりしておくべき」
と強く伝えたいですね。
OB訪問アプリでも、ラボの卒業生でも、先生のコネでも、とりあえず志望企業の研究者とどうにか繋がってください。
そして
- 社会人ドクターの取得者実績はあるか
- 理解がある職場か
- 金銭的援助はあるか
- ドクター研究を業務扱いにできるか
を確認することをおススメします。
情報を入手する方法やツールは、小心者ハカセさんのブログなど、いまやネットで簡単に手に入ります。
積極的に活用していくべきだと思いますね!
ありがとうございます。いずれにしても研究職志望なら、理系向けの就活イベントやOB訪問などで、視野を広く志望企業・業界の先端研究事情をとりにいくことがとても大切です!入社してからのやりがいに直結する部分にもなります!
>>【博士の就活が不利な理由】D進を悩む学生が今すぐやるべき4つのこと
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は社会人ドクターを経て、博士号を取得された田山さんにおはなしを伺いました。
田山さんの場合、ドクターの研究を平日の仕事が終わった後や、土日を利用しながらコツコツと計画的に実施されていたようですね。
インタビューでは笑いながらお話しくださいましたが、相当な努力をされていたことが伝わってきました。
また、そもそも社会人ドクターの道が開けたのもかなりの幸運であった、と語ってくださったのが印象的でしたね。
ただ注意しなければいけないのは、今回のお話は、一つのモデルケースにしかすぎないということです。
D進や社会人ドクターの選択肢を悩む大学院生のかたは、ぜひともいろんな企業研究者にお話しを聞いてみてくださいね!
私、小心者ハカセのブログでは、修士と博士の両方で研究職内定をもらった私の経験を踏まえた
『研究職を目指す理系院生さんに役立つ就活情報』を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
以上になります。
今回の記事が悩める大学院生に少しでも役立てば幸いです。
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