私ただなおは、現在、絶賛人生迷い中です(笑)
博士を修了し、憧れの研究職に就いたのにもかかわらず適応障害になり、いま一度自分はどう生きたいのが考えだしています。
前回の記事で、最近「ライフワーク」という生き方を知り「これだ!」と思った話を書きました。
>>適応障害になった博士卒メーカー研究職がこれからの生き方を考える
で、自分のライフワークを見出す手段として、八木仁平さんの著書「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」のメソッドにより「本当にやりたいこと」を見出すことにしました。
先に言っときます。この本、社会人だけじゃなく、大学生・大学院生にも読んでもらいたい。
こんな悩みを持っている人は一読の価値ありです。
- 人生このままでいいんだろうか…
- 会社ではやりがいをもって働きたい…
- なんか毎日息苦しいし楽しくない…
- 自分って本当にこれがやりたいんだろうか…
- なんか毎日モヤモヤする…
- 自分のやりたいことがよくわからない…
この記事から4記事連続で、本のワークに実際に取り組み、私が「本当にやりたいこと」を見出す様子をお見せします。
まずこの記事ではパート①「価値観」をほりおこした記録です。
かなり自己満な記事ですが、「旧帝大博士卒の大手研究職30代男が、会社員として働く人生に行き詰まり、今後の生き方に葛藤するリアルな様子」といえば、多少は興味を持つ人もいるでしょう。
研究職に限らず、「大手、高学歴」みたいな重り(肩書き)に縛られて、なんかモヤモヤしている学生や社会人は大勢いるんじゃないでしょうか。
仕事やめたいなぁ…
このままでいいのかなぁ…
でもここまでやってきたしなぁ…
せっかく大手に入れたしなぁ…
モヤモヤモヤぁ…
みたいな。
そんな人に、少しでも参考になればいいかなと思って書きます。
将来的にはこの記事が
「高学歴キャリアの呪縛を解き放ち、新たな人生を切り開いた30代パパ」
の過去を記す記事になっていることを期待します。
本当にやりたいことを見つける方法
まずはじめに 著書に書かれている「本当にやりたいこと」を見いだす方法について簡単に説明します。
著書では、本当にやりたいことは以下の方程式であらわされています。
「大事なこと」×「得意なこと」×「好きなこと」=「本当にやりたいこと」
- 好きなこと(What)=興味を感じて情熱をそそられる分野。
- 得意なこと(How)=自然と人よりも上手くできて、やっていて苦なく心地よいこと。才能。
- 大事なこと(Why)=自分が望む生き方や、ありたい状態。価値観。
自己理解により大事、得意、好きの3要素を見出して組み合わせると「本当にやりたいこと」がわかる、というのです。
例えばこんな感じ。
- 好きなこと=心理学
- 得意なこと=論文内容の図解を作る
- 大事なこと=自分を偽らず、ありのままに生きる
本当にやりたいこと=自分を偽らずありのままに生きられる人を増やすために、心理学の知識を分かりやすく図解で伝える
3つの要素「好き、得意、大事」はそれぞれ「何を(What)、どのように(How)、なんのために(Why)」 に対応します。
なので、この3つさえ明確に見いだせれば、やりたいコトがバチーンとクリアに言語化できるのです。
私自身、自己理解の理論はあまり詳しくありませんが、この方程式は一読してかなり腑に落ちました。
3要素のどれが1つでも欠けてしまうと、確かに、楽しくなかったり、モヤモヤするこだろうことは容易に想像できたからです。
やりたいことでお金を稼ぐ手段は別で考える
上の例で、本当にやりたいことが「自分を偽らずありのままに生きられる人を増やすために、心理学の知識を分かりやすく図解で伝える」であるとみて
「そんな仕事あるか?お金かせげるん?」
って思いません?私は思いました(笑)
でもここで大事なのは、やりたいことと、それでお金をどうかせぐか、ということは別で考えよ、ということだそうです。
これまでの私は、やりたいコトがぼんやりあっても
「どうせそんなんで生活していけるだけのお金稼げるわけない」とか
「これで生計立てられるのは、すごく少数の選ばれし人だけやろ」
と決めつけて、「これ、やりたいかも」と思ったことにすぐフタをしてきました。
あるいは、趣味でいいやとあきらめてきました。
でもよくよく考えれば、世の中には、一見仕事にならなさそうなことでお金を稼いで生きているひとはたくさんいます。
「本当にやりたいこと」という目的地さえかっちり固めれば、そこへいく手段は、世の中に転がっている可能性が高いわけです。
なのに、私がやりたいことで生きる選択を諦めてきたのは
・やりたいことで稼げるわけがない、というメンタルブロック
それに加えて
・やりたいことで稼ぐ手段をまともに真剣に調べようとしない
という2つの理由が大きかったなと、いま改めて思います。
事業やマネタイズの仕組みがすでに確立された大企業に勤めることをベターとする価値観に染められた自分なので、なかなかその殻を破るのは難しい…
それでもここではいったん、やりたいこととそのマネタイズ方法は、別々で考えることを頭に刻みこみました。
価値観とは?
改めて、本当にやりたいことを見つける方程式。
「大事なこと(価値観)」×「得意なこと(才能)」×「好きなこと(興味)」=「本当にやりたいこと」
この記事では、実際のワークに沿って「価値観」を掘り起こした様子を記します。
で、改めて価値観とはなにかというと、「自分が望む生き方や、ありたい状態」のことです。
「こんな風に生きたい」とか「こうありたい」など、生きる上での目指したい理想の状態(=being)。
つまり、価値観は自分にとっての「人生の目的」となり得ます。
著書では価値観の例が100個紹介されています。一部を紹介するとこんな感じ。
普段、自分の価値観なんて意識もしませんが、日々の言動は無意識的に自分の価値観に大きく影響されているそう。
たしかに実際にワークで自分の過去の経験を色々掘り下げると、同じ価値観に突き動かされて出たふるまいが多々ありました。
価値観は、生きてきた環境や関わってきた人間関係などによって千差万別で、良いも悪いもありません。
本来の自分が心の底で欲している「状態=being」なので、価値観が満たされている時は心地よく充実感を感じるもの。
そして、私たちは自身が大事にしている価値観で満たされると、その価値を無意識的に他人にも広めようとします。
自分のコップを満たしてあふれ出した”価値観”という水を、周りのコップにわけあたえるかのように。
意識せずとも周りに広めようとしている価値観を見出せば、それは「仕事の目的」にもなり得る、というのです。
たしかに自分が「めちゃいい、皆にも広めたい!」と感じてる価値観を、仕事を通じて周りに分かち合えるなら、やりがいは大きいだろうなと、納得しました。
やりたいこと探しで一番満たすべき大事な要素は価値観
著書は、3つの素の中で価値観が一番大事だと強調されています。
なぜなら、好きと得意が満たせる仕事であっても、自分の大事な価値観から満たされていなければ、なんか違うともやもやすることが多いからだそう。
例えば、本当は家族とゆっくり過ごすことが一番大事だと感じている人。
その人が、たとえ興味ある分野でかつ得意を活かせる仕事ができていても、残業や土日出勤が多い仕事だと、どこか不満を抱えることになるでしょう、と。
興味のある分野で、自分の得意な方法で取り組めて
なおかつその取り組みによって自分の「こうありたい、生きたい」という価値観も満たされて
はじめてそれが「本当にやりたいこと」となり得るのです。
価値観を見つける5ステップ
それでは価値観を見出すワークにうつります。
このワークのゴールは2つ。
「価値観ランキングで人生の目的を見出す」ことと「仕事の目的を定める」こと。
読者の皆さんも一緒にペンを動かしてもらうと良いかもしれません。ところどころ、回答のコツも示しておきます。
ワークは以下の5ステップを順にやっていきました。
ステップ1. 質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
ステップ2. 価値観をマインドマップにまとめる
ステップ3. 他人軸の価値観を自分軸に転換する
ステップ4. 価値観ランキングを作る
ステップ5. 仕事の目的を決める
詳しいやり方は以下で順に説明していきます!
実際にワークをやってみた
1. 質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
著書の質問に答えながら、出てきた「価値観っぽいな」と思うキーワードをリストアップしていきます。
著書には本文と巻末含めて35問の質問がありました。ここでは私の価値観がつよくあぶりだされた質問とその回答を示します。
質問 | 私の回答(赤字が価値観キーワード) |
---|---|
尊敬する人、友人、好きなキャラクターは誰ですか?その人のどんなところを尊敬していますか? | ・友人A君:自分のやりたいと思うことをマジョリティに流されず実行する、ぶれない自分軸を持っている点。起業して自立している点。 ・高坂勝さん(「減速して自由に生きる」の著者): 大企業会社員だったが、自分の感性や価値観に素直になって、会社に依存せず新しい生き方にシフトされている点。農業を営み、真に自立している点。 ・大原扁理さん(「年収90万円で東京ハッピーライフ」の著者):ありのままの自分にとっての理想の生き方を追究している点。身軽で抱えるものが少なく、シンプルな生活でも精神的に豊かである点。 |
今は社会には何が足りないと思いますか? | ・自分の好奇心に従って生きる風潮が足りない。仕事はどこかで我慢したり妥協したりするもの、という雰囲気がしんどい。 ・ゆとりがたりない。いつも将来に役立つことをしなきゃとそわそわしている。どこまでいってもスキルアップや成長を期待されるのが窮屈。ペースダウンして各人が各々の心地よいペースで生きてもいいのでは? |
「自分って人生で何を大事にしそうかな?」と周りに聞いてみてください。そう思った具体的なエピソードもきけるといいです。 | 妻:自分が夢中になれる時間を大事にしている。実験とかブログとか読書、料理とか。自分が納得いくまで没頭していることが多い。 母:周囲への気遣いがすごいと感心することが多い。あらゆるコミュニティの中で、 人と親密な関係を築き、周りのメンバーが快適に過ごせるように率先して動いている。 |
死んだ後に周りの人からどんな人だったと言われたいですか? | ・いつでも自分の気持ちに忠実に、ありのままで自由に生きていた。 ・ワクワク感に従って生きていけると、自分らしい生き方にシフトする勇気をもらえた。 |
これまでの人生で一番許せないことは?それからどんな価値観が分かりますか? | 人の頑張りをウラで馬鹿にする上司が許せない。本人も周囲にいる人も士気が削がれるうえに、上司に陰口言われたくないという気持ちが目的化してしまう。好奇心やワクワク感をモチベーションに生きていたい。誰かの評価を気にして生きたくない。 |
あなたが周りの人に貢献するために分かち合えることは?[回答のコツ:だれかと何かを一緒にやったり、こちらがやってあげたことで自分も相手も心からハッピーになった場面を思い出した。自己犠牲感のつよい価値提供は排除した] | 楽しそうなこと、実際にやって楽しかったこと(味噌作りや備長炭バーベキュー など)を一緒にやろうと友人を誘い、 好奇心がくすぐられるワクワク感を分かち合いたい。 |
自分の子供を育てる時に一番伝えたいことと、一番伝えたくないことは? | ・伝えたい:興味あることを夢中になってやったらいいよ。他人の目を気にしすぎず、ありのままに生きてね。お金を自給できる術を持ってるのがいいよ。ミニマルだと仕事や暮らしを身軽にシフトできるよ。 ・伝えたくない:将来きっと役に立つからやりなさい(有益性よりも好奇心を優先してほしい)。辛くても逃げずに努力しなさい(ありのままで過ごしてほしい)。 |
幸福を感じるのはどんな時ですか? [回答のコツ:”幸福”は”しっくりくる”とか”心地よい”とか”楽しい”に置き換えて考えた] | ・自然公園で家族や友人とBBQする時や、年末に親族一同で団らんしている時:素を出せる親密な人とリラックスして過ごせる心地よさが幸せ。 ・装置を駆使して実験に没頭していた時:装置の取り扱い技術に熟達していく感覚や、好奇心のままに作業に没頭できたのが幸せ。 |
この質問だけでもかなり重複する価値観があり、私の価値観が色濃く反映されているなぁと、われながら感じます。
でてきた価値観キーワードをリストアップするとこんな感じです。
私の価値観キーワード
自立、自分軸、夢中、没頭、気遣い、親密、快適、ありのまま、自由、ワクワク、自分らしさ、好奇心、ミニマル、シンプル、身軽、素、リラックス、心地よさ、熟達、精神的豊かさ
2. 価値観をマインドマップ化
リストアップした価値観キーワードを4~6つくらいにグルーピングし、 それぞれのグループを最もしっくりする価値観で代表してラベリングします。
私はこんな感じになりました(上で記していない他の質問に回答した分も含みます)
7つとやや多いグループになってしまいましたが…
身軽、自立、ありのまま、没頭、好奇心、親密、心地よさ
これがわたしにとって大事な価値観のようです。ここまで言語化したのは初めてです…
3. 他人軸の価値観を自分軸に転換する
「尊敬されたい」「裕福になりたい」「有名になりたい」
こんな他人軸な価値観が出た場合、その先にある真の目的を見出すことで、自分軸の価値観に転換することが推奨されています。
なぜなら、他人軸な価値観は、それを満たせるか否かが相手次第であり、自分でコントロールできないから。
たとえば「裕福になりたい」と思っても、お金を払うのは相手次第なので、お金持ちになれるか否かは自分でコントロールできません。
この場合は、他人軸な価値観のさらにその先にある真の目的や、得たいモノを自問自答で考えるのがよいそうです。
私の場合、「他人の評価を得たい」という他人軸の価値観がワークで出てきました。この場合を例にして示します。
- 他人からの評価を得たいのは何のため?→すごいと思われたい
- なぜすごいと思われたい?→自分の力を認めてもらいたい
- なぜ自分の力を認めてもらいたい?→認めてもらえたら、好奇心のままにやりたいことを自由にさせてもらえそう
- それは他人の評価を得ないとできない?→できる
他人から評価してもらえるかどうかは自分でコントロールできない他人軸な価値観です。
しかし、その目的や理由を自問していくと「好奇心に沿って自由に動きたい」という自分軸な価値観が浮き彫りになりました。
で、この「他人軸な価値観」はダメとかいうことではなく、使い方の問題だそうです。
自分で満たすことが難しい他人軸な価値観は、人生の目的にするのではなく、1つのモチベーションに使うのがよいとのこと。
で、その裏にかくれる「こうありたい」という自分軸な価値観を人生の目的にすれば、幸福度もアップしやすいそうです。
4. 価値観ランキングを作る
マインドマップで整理した価値観に優先順位をつけていきます。やることは2つ。
- 価値観ピラミッドを作ること
- 全ての価値観のつながりを言語化する
私はこの作業で「人生の目的」がかなりくっきり見えてきました。
ランキングをつけるコツは、「どちらが人生の最終目的かな」と考えることです。人生の最終目的となるものを上位に、土台となるものを下位に並べていきます。
私のランキングはこのようになりました。自分としては、かなりしっくり来ています。
で、全ての価値観がどうつながっているのかを言語化してみました。こんな感じ。
非常にクリアになりました。私自身、人生の最終目的は「心地よい暮らしをすること」です。
これはとても腑に落ちています。
というのも別の本のワークで、億万長者でお金がいくらでもあるとしたら何をしたい?という質問があり
真っ先に浮かんだのが「自然が多いところで食べ物を自給しつつ、信頼できる家族や仲間とゆったり笑いあって過ごす」だったからです。
お金がいくらでもあったら、私はどうやら「精神的な心地よさ、豊かさ」を求めるようです。
5. 仕事の目的を決める
最後に、仕事の目的を決めるワークです。
ランキング化した価値観の中で、とくに周りに与えようとしたことのある価値観を見出すことで、仕事の目的を決めるそうです。
なぜ、この方法で仕事の目的が分かるのか。
仕事の目的とは、自分が大事だと思う価値感を周りに広めようとする行為そのものだからです。
著書では、ダイエットで有名なRIZAPを例に説明されています。
RIZAPはただ痩せるダイエット方法を提供しているのではなく、その先にある「自信がみなぎり、人生が輝く」という価値を提供しているのだと。
RIZAPは「自信や輝き」が人生で大事だと信じているから、それを世間の皆にも広めたい。「人生に自信と輝きをもたらすこと」を仕事の目的として定め、その実現手段としてダイエット事業を行っているわけです。
ゆえに、このワークでは「周囲に広めようとしたくなるほど自分にとって大事な価値観」を見つけます。
それでは、具体的なワークにうつります。
ワーク内容は「自分がこれまでの人生で人に価値を提供しようとした経験を10個以上振り返り、その中で最も多い価値観こそが仕事の目的になる」というものです。
実際に過去に人に提供しようとしたことのある価値感なので、仕事の目的にしやすい、というわけです。
回答時のポイントは、自分が無理せず自然と価値を与えようとした、または提供できた経験を振り返ること、と書かれていました。
付録ワークの質問にあった「お節介をした経験」を振り返ると出やすかったです。
自己犠牲感を感じながら価値を提供した経験は含めないようにしました。
私が人に価値を提供しようとした経験と、そこで与えようとした価値感は、こんな感じ。
経験 | 与えようとした価値(赤字が価値観キーワード) |
---|---|
後輩の博士課程進学の悩みを悩み相談を受けてワクワクする道を選ぶのがいいよと伝えた | 好奇心、ワクワク |
育てすぎて余った野菜の苗を友人家族に譲った | 作物を自分の手で育て、収穫するワクワク体験 |
自分がやって楽しいと思った貸し農園での畑栽培をめっちゃ友達家族に勧めた | 好奇心 |
結婚式場選びではぼったくられて損するなと、後輩に口酸っぱく 伝えた | 無駄金を使うために長く働き、余暇やリラックスする時間を削ることになってほしくない |
実験装置の隠れた便利機能を見つけたら、技能員さんにレクチャーする | ワクワク感の共有 |
研究室訪問に来た学部生のために、ラボを深く知れる面白スライドを作ったり、積極的にコミュニケーションを取ったり | 心地よい空間、親密 |
面白そうな体験型イベントを企画して友人家族を誘ってみんなで楽しむ(味噌づくりなど) | 自分で作ったり新しい体験をする際のワクワク感や好奇心 |
初めて実家に挨拶に来る兄弟の婚約者が家族になじみやすいように、あらゆるおもてなしを実行 | 親密、心地よさ |
甥っ子たちに自然遊びや昔遊びを教えて、一緒に楽しむ | 好奇心 |
妻の友人が家に来る時に、得意料理や珍しいプレゼントでもてなし、場を盛り上げる | 心地よさ、親密 |
書き並べると、「自分は、好奇心とワクワク感をめっちゃ与えてるなぁ」と気づけました。
ということで、私が仕事で一番届けたい価値は「好奇心」のようです。まぁしっくりきてます。
ここから仕事の目的をきっちり言語化したいと思います。
著者の八木さんは「(価値観)を持つ人をふやす」というフレーズで仕事の目的を表現していたので、そのまま真似して言語化すると…
仕事の目的(ボツver.):好奇心を満たしてワクワクする人を増やす
ん―…一言でいえばこんなとこですが…
これじゃなんか完璧にはしっくりこなかったです(笑)
いま一度、上の10の経験を掘り下げ、自分が何を人に与えようとしてきたか、さらにくわしく思い返してみました。
私は、友人たちに”単にワクワク感を共有したかった”というよりも、”暮らしに必要なものを自らつくりだす中で新しいことを学び、体験するワクワク感を味わい、精神的なゆとりや充足感を感じてほしかった”ような気がします。
なにも大金を払ってまで刺激や新体験を求めずとも、「なんや、暮らしの身近なところにたくさんワクワクは眠ってるやん」と感じることが多いのです。
自分がやたら「自然」や「アウトドアジャンル」で充実感を感じていたのも、結局のところ精神的なゆとりを求めていたからなんだろうな、と繋がります。
言葉にしてみると、、、
「競争社会の中で忙殺されていた人が、私との関わりにより、好奇心のままにやりたいことをやって、ワクワク感をじっくり噛みしめられる、マイペースで心地よい日々を送れる生き方ができるようになってほしい。」
こんなところかな、と。
ということで、そのニュアンスを含めた言葉で端的に言語化してみると…
仕事の目的(改):つくる&新体験のワクワクで心が満たされて生きる人を増やす
こんなところでしょうか。うん、割としっくりきますね。
”心が満たされる”という句が、”精神的ゆとり”とか”心地よさ”で自分が表したいニュアンスをいい感じに表現してくれています。
ワクワク体験で心が満たされたら自分もハッピーだし、周りともぜひとも分かちあいたいと思える価値観です!
これにて、価値観ワーク終了!
やりたいことを職種から考えてはいけない
ここまでで、ひとまずこの記事のメインパートは終わりです。
最後に、やりたいコト探しでよくある間違いについて著書に説明があったので、ちょこっと記します。
私たちはやりたいことを考える際、研究者とかITエンジニアとかコンサルタントとか、職種や職業からやりたい仕事を考えてしまいがちです。
仕事じゃなくても、プログラミングとかWebデザインのようなSNSで目にする類のスキルに何となく惹かれがち。
ですが、実際に就職したり、講座をうけてみたもののなんか続かなかったり、苦行になっていたりすること、よくあると思います。
この原因は職種があくまでも”手段”だからです。
本当にやりたいことを仕事にするえで重要なのは、それを行うことで自分の「好き、得意、大事」が満たされるかどうか、ということです。
「本当にやりたいこと」を先に明確にして、それから実現手段を考えるのが正しい順序。
先に職種=手段を考えるというのは、例えるなら、「本当にやりたいこと」という目的地がはっきりしていない状態で、飛行機で行くか、電車で行くか、車で行くかといった交通手段を考えているようなもの。
いやいや、まず目的地をはっきりさせようよ、ってことです。
一通り全ワークをやった感想
さて、実際に、本当にやりたいことを見出していくには、このボリュームのワークをあと「得意」と「好き」の2つでも行っていきます。
実際かなり時間がかかります。
が、時間をかけてでもやり終えると、大真面目に「うわ。これやりたいかも」と胸がどきどきするほどの「本当にやりたいこと」なるものが言語化できました。
そもそも、(就活の自己分析のときでさえ)ここまで真剣に自分という人間を棚卸したことはなかったので新鮮だったし、正直楽しかったです。
仕事終わりの夜、数時間ずっとワークをしていました(笑)
引き続き、私のワーク実践記事をアップする予定です。興味があれば、皆さんも本を読んでやってみてください。
最後に
価値観は人生における北極星の様なもので、生きる方向が見えてきます。
今回のワークを通じて、自分の中で大切に思っている価値観がかなり明確になりました。
いちど価値観を自覚すると、普段の生活でもふと「あ、今自分がワクワクしているのって好奇心がみたされているからだな」のように認識し、より強化されていることに気づきました。
今更やけど、大学生のときとか、もっと早い段階でこのワークに出合いたかったなぁと思ううばかりです。
次は「得意なこと」を見つける記事を書く予定です。
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