自己分析をして、価値観らしきものは出てきた。
でも、なんかしっくりこない。
「本当にこれが自分の価値観なのかな…?」と、確信が持てない。
そんなモヤモヤを抱えていませんか。
僕も、休職中に自己理解のワークをいくつも試しました。
たとえば質問ワークで「10年後どうなっていたいか」を考え、「自立的に生きたい」「自由に生きたい」という思いが強いことが分かった。
でも、それだけでは「本当に自分は自立を求めているのかな…?」と、しっくりこなかったんです。
その中で、一番効果を感じたのが「人生グラフづくり」というワークです。
やってみると、自分の人生のパターンが見えてきて、これから自分はどう生きたいのか、という価値観に確信が持てるようになったんです。
今日はこの「人生グラフづくり」の方法を紹介します。
そもそも価値観とは何かを知りたい人は以下の記事を先にお読みください。
質問ワークだけでは価値観に確信が持てない理由
多くの自己分析本では、質問ワークを通じて「価値観」を言語化していくような設計になっています。
確かに、自分を知ることは大切です。
でも、質問ワークで見出した価値観は、それぞれはたしかに自分の過去の体験や未来への願いと結びついています。
でも、それらが人生でいつ、どんな体験を通じて形作られてきたのか、という点について互いの回答がつながっておらずバラバラのままになっていることが多いんです。
人生グラフづくりでは、価値観を自分の人生体験と紐づけて一本の線のようにストーリーとしてつなぎます。
「人生の文脈で価値観を満たすことの意味」が見えるようになり、深い確信をもって前に進めるようになります。
人生グラフとは
人生グラフとは、これまでの人生にあった出来事とその時のハッピー度合いをグラフとして表したものです。
波の高いところや低いところ、急な変化ポイントなどには、とくに大事な価値観に関連した出来事が起きているケースが多いんです。
「なぜその時うれしかったのか」「なぜ苦しかったのか」など自分の分析を書き込むことで、より自己理解を深めることができます。
なぜ人生グラフが効果的なのか
質問ワークだけでは「点」としてしか見えなかった価値観が、「線」として、つまり人生のストーリーとして理解できるようになるからです。
質問ワークは、それぞれの質問に対して個別に答えるもの。
だから、出てきた回答はバラバラの「点」として存在しているだけです。
でも、人生グラフを作ると、それらの「点」が「線」で繋がって、一つのストーリーとして見えてくる。
「ああ、自分の人生は、この価値観を満たすためにあったんだ」と腑に落ちるんです。
そして、価値観を満たすことの人生における意味が見えると、確信をもって前に進めるようになります。
また、人生グラフを作る過程で、過去の出来事を振り返り、分析し、意味付けすることで、自己肯定感を高めることにもつながります。
人生グラフをやるメリット
- バラバラに見えていた価値観が、ストーリーとして一本の線で繋がってくる
- 「この価値観を満たすことは自分の人生でこういう意味があるんだ」と使命感や深い納得感を得られる
- 自分の人生に主人公感が出てきて、確信をもって前に進めるし、一歩踏み出す勇気がわきあがってくる
僕も、休職中にこの人生グラフを作り、自己理解に確信を持った結果、今こうして、ブログなどを通じた情報発信活動をやりがいをもって打ちこめています。
人生グラフのつくり方(4つのステップ)
ステップ1:3つの質問に答える
静かな環境で時間をかけてじっくり昔を思い出しながらワークに取り組んでください。
「出し尽くした」と感じてからも、そこからまだ絞り出してみてください。
質問① これまでの人生で、楽しかった/充実していた/ワクワクしていた/嬉しかった/ときめいていた/心が躍っていた/夢中になっていたのはいつ?
幼少期、小・中・高・大学生、社会人時代別に区切って思い出してください。
それぞれどんな状況で、何をしていた?なぜそんなハッピーだったのか?どんな価値観が満たされていたからか分析してみてください。
(回答例)
- 幼少期、レゴブロックで自分なりの城を創作する遊びを一日中やっていた
⇒(状況や理由)一人で没頭できる環境で、アイディアを形にすることが楽しかった
⇒(価値観)「没頭」「創作」「好奇心」が満たされていた
質問② これまでの人生で、つらかった/苦しかった/挫折感を感じた/人生真っ暗だった/絶望していた/悲しかった/悔しかった/満たされなかった/消えたいと思ったのはいつ?
各時代ごとに思い出してください。
それぞれどんな状況で、何をしていた?なぜそんな状態だったのか?どんな価値観が満たされていなかったからか分析してみてください。
(回答例)
- 仕事が病気になるほど苦しかった
⇒(状況や理由)周囲の目を気にして、人を頼れなかった。職場のピリつきや成果必達の雰囲気が怖かった。
⇒(価値観)「親密な人間関係」「穏やかさ」「自然体」が満たされていなかった
質問③ これまで自分に影響を与えた人、キャラクターは?
どんな価値観がからんでいる?その後の出来事でどんな影響があった?これも時代ごとに思い出してください。
ステップ2:回答した出来事をグラフにする
横軸を年齢、縦軸を幸福/不幸レベルとして、自分の感覚値でいいので点を打ち、出来事や当時の心境などを端的に書き記してください。
グラフは手書きでも、ExcelやGoogleスプレッドシートでも、なんでも構いません。
完璧を求めず、まずはざっくりと浮き沈みを可視化してみてください。
ステップ3:共通パターンを見出す
幸福レベルが高いところ、低いところ、ガクッと下がっているところ、また上がっているところに着目してください。
- なぜ、幸せだったのか、嬉しかったのか、自分のどんな価値観が満たされていたからか
- なぜ、不幸だったのか、つらかったのか、自分のどんな価値観が満たされていなかったからか
- それらに共通している感情、言動、状況はないか。似たパターンを見出せないか。
これをステップ1の回答とあわせて徹底的に分析し、言語化してください。
今ならChatGPTとやり取りしながらやるのもいいかもしれません。
いくつもの出来事を俯瞰して、人生がうまくいくとき/うまくいかない時の共通パターンを見出し、針を通すことで、自分の人生がどんどんストーリーのように感じられてきます。
ステップ4:人生の意味付けをする
- 「人生を通じて何を学び、どう成長してきたのか」
- 「人生レベルでどんな課題があるか、自分はどんな状態を求めているか、求めざるをえないのか」
この時、実はこの人生で起きた全ての出来事は全て神さまが用意してくれた展開だったとしたら…
という視点で、自分の人生を俯瞰し、意味付けしてみてください。
このステップで過去の経験を人生を通じての自己成長体験や乗り越えるべき課題として意味付けできれば、
「うわ、自分の人生、この価値観を満たすためにあったのか」というふうに、
自分で導いてきた価値観に深い納得感や使命感、さらには人生への課題感や挑戦感さえ得ることができます。
胸の底からワクワクとして自分が人生の主人公になったような感覚になり、がーっとエネルギーが沸いてくる状態になれます。
実践のコツやポイント
完璧を求めない
最初から完璧なグラフを作ろうとしないでください。
まずはざっくりと浮き沈みを可視化してみて、そこから徐々に深めていけばいいんです。
時間をかけてじっくり取り組む
1日で完成させようとせず、数日かけて、少しずつ思い出しながら進めてください。
ChatGPTを活用する
ステップ3やステップ4で、自分一人で分析するのが難しい場合は、ChatGPTとやり取りしながら進めるのもおすすめです。
まとめ
この記事では、人生グラフで人生の指針を確信する方法について、僕自身の経験を交えて書きました。
人生グラフとは、これまでの人生の出来事とハッピーレベルをグラフ化し、価値観を人生のストーリーとして紐づけるワークです。
4つのステップでつくることで、バラバラに見えていた価値観が、ストーリーとして一本の線で繋がってきます。
「この価値観を満たすことは自分の人生でこういう意味があるんだ」と使命感や深い納得感を得られるようになり、自分の人生に主人公感が出てきて、確信をもって前に進めるようになります。
今すぐ大きな変化を感じられなくとも、大丈夫です。
完璧を求めず、まずは一つ目の質問に答えることから始めてみてください。
きっと、自分の価値観に確信し、納得できる人生の指針が持てるようになるはずです。
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