こんにちは。
僕は愛知県のトカイナカ(都会と田舎のはざま)で2024年から家庭菜園をはじめ、2025年からは菌ちゃん農法と自然農でのゆる自給自足チャレンジをしている30代パパです。
3月末につくった菌ちゃん畝。
ついに!5月16日!はじめて苗を植えました!!
なぜ畝づくりしてすぐに苗を植えつけず、1か月半も間をあけているのかといえば…
菌ちゃん農法では、土の中の”糸状菌”という微生物の力を貸してもらって野菜をつくるのですが、畝づくりをして間もないころは、この糸状菌がまだまだ少ないからです。
菌ちゃん農法では、畝づくりをしてから土の中の糸状菌が増えるのを、一定期間待つ必要があるのです。
大体の目安が2,3ヶ月だと言われています
今回かぼちゃを植えた畝は3月末につくったので、まだ1か月半ほどしかたっていません。
これはかなり短いと思います。
ただ、ベランダで育苗して余っていたかぼちゃの苗が植え付け適期となり、すばらしく活き活きしている姿をみてしまい

「もう植えちゃえ~」
ということで実験的に植えてみることにしました(笑)
今回は、畝づくりしてからまだ1か月半しかたっていない畝にはたして糸状菌が増えているのか、
そして、糸状菌が少ない場合の植え付けのポイントを実際に僕が実践している様子をまじえながら紹介したいと思います!
糸状菌は増えているのか

畝づくり後、2か月も経っていませんが、糸状菌ちゃんたちがどんな様子なのか確認してみました。
↓の写真は、かぼちゃ苗を植えるためにマルチを破ったところの下にあった落ち葉の様子です。



んー、このあたりのエサや土には、目で見える菌ちゃんはあまりいないようです…
ただ、糸状菌はそもそもが目で見えないレベルで小さいので、確認できないからといって全く増えていないとは言いきれません!Baby菌ちゃんはいるかもしれません!(目視できる菌ちゃんはめっちゃ成長した菌ちゃんです)
もう一つ別の苗を植えるところでも、マルチを破ってみてみましょう(↓写真)。



…お!わずかですけど、いますね!
こちらの穴付近では、エサの落ち葉に菌ちゃんがついているのを確認できました!
場所によってばらつきがありそうですね~
気になったので、同じ畝の端っこ部分のマルチをガバっとめくりあげて様子を見てみました。


もともと重石が20cm間隔で置いていましたが…重石の置いていた部分のマルチの下はほど良く湿っていますね。
ただ表面の土にぱっと見える菌ちゃんはいません…
別で菌ちゃんプランターもやっていますが、そちらでは、2,3ヶ月しっかり寝かせたら表面の土にまで菌ちゃんが付いていましたので、それを期待していました…
もしかしたら中のエサには増えているかもしれません!
ガサゴソ掘ってみました

…あ!菌ちゃんがいました!



まばらですが目視レベルの菌ちゃんもちゃんといたので、少しずつ土づくりは進んでいるようで、ひとまず安心しました。
菌ちゃん畝づくりの反省点
今回確認したところ、まばらにはいたとはいえ、まだそこまで菌ちゃんが増えていなかった印象です。
2,3ヶ月しっかり寝かせたプランターの菌ちゃんに比べると、まだまだ少なかったです
その理由は、シンプルに寝かせている期間が短いからということかもしれません。
ただ、今回、畝の状態を見て、いくつか畝づくり時点での反省点がでてきたので紹介したいと思います!
- エサの上にかける土は粘土質の土をさける!
- 一雨あてたあとは畝表面の土をほぐして通気性カクホしてからマルチをかける!
注意1.エサの上にかける土は粘土質の土をさける!
今回マルチをめくって畝の状態を確認したときに、エサの上にかけた畝表面の土がでわりとカチカチに固くなっていたことが気になりました。
”カチカチ”=空気が入りづらい=表土の下層のエサまで空気が届かない=菌ちゃんが増えづらい
こんなことになっている可能性もあるな、と思ったわけです。
糸状菌は好気性。空気が少ない環境では増えづらいのです。
その点に関して、そういえば畝づくりで最後エサの上に土をまぶすときに、畑の深いところの粘土質の土も混ざっていたことと、
さらに、最後マルチをかける前、畝に一雨あてたのですが、かなりの大雨で、翌日の時点で、表土がすこし固まっていたことを思い出しました。
粘土層の土は粒子が細かくもともと空気が入りづらいですし、大量の雨水によってよりギュッと固くなってしまったかもしれません。
今後は、粘土質ではない、畑のできるだけ表層の土をエサの上にかけるべきだと感じました。
注意2.一雨あてたあとは畝表面の土をほぐして通気性カクホしてからマルチをかける!
一雨あてたあと、エサのうえにかけた土が固くなっている場合は、ほぐしてあげてエサの層に空気が送られるようにするのがよいと思います。
僕の場合は、雨にあてたあと、エサの上にかけた土が若干固くなっていたのをそのまま何もせずマルチをかけてしまいました。
その土が粘土質の土もまざっていたこともあり、通気性が悪くなっていた可能性があります。
マルチの前に手やショベルなどで軽く表土をたたいてほぐすことで、内側のエサやその下の土部分にまで酸素が供給され、糸状菌ちゃんたちもより増えやすくなると思います。
糸状菌が少ない時の植えつけ|実際の様子とポイント
菌ちゃんはそこまで増えていない畝に実際に苗を植えつける際のポイントを、実際の様子をまじえながら紹介します!
とはいえ、ほとんど通常の作業と同じです。とくに難しい作業はありません!
マルチに穴をあけてエサをどかす
まずは、苗を植えるところのマルチを破り、直径15cmほどの穴をつくります。

↓の写真のように、表面の土とその下のエサをどかし、さらにその下にある土の層まで掘りすすめましょう。

エサが落ち葉なのですが、掘った底にばらばら落ちてきてジャマだったで、ごっそりとマルチの外に取り出しておきました。
取り出したエサは、苗を植えた後、マルチ穴から畝の中に戻せばOKです。
グーパンチして底の土を固める
つづいて穴底の乾燥を防ぎ、根が活着しやすくなることをねらって、穴にグーパンチをして、底の土をギューッと押し固めます。

グーパンチの後は↓のようなかんじになりました。

苗を穴に入れてすきまを土でうめる
苗をポットから取り出して、植え穴に入れていきます。



穴と苗の間に隙間があると思うので、その隙間を埋めるように、畑の土をいれるか、穴周囲の土をくずしつつなじませていきます(写真を撮り忘れてました、ごめんなさい)
液肥をかけてあげる

ココ、ポイントです!これが唯一、2,3ヶ月ちゃんと寝かした畝に苗植えするときにはしない作業です。
糸状菌ちゃんが少ないときにだけ、苗の植えつけと同時に液肥をかけてあげます。
まだ十分に菌ちゃんが少ないと、根が菌とつながれずうまく生育できません。
なので、最初だけ液肥をかけて根の成長をうながし、菌ちゃんとうまくつながれるようにサポートしてあげます。
2,3ヶ月まって、菌ちゃんが十分に目視できるようなら液肥はいらないですよ~
液肥は市販の↓のモノを使いました。
液肥をかけるときはじょうろのシャワーヘッドを取り外して、勢いよく苗の根元にジャーっとかけてあげます。
そうすることで、苗の土と畑の土をうまくなじませ、根の活着をうながします!
これで植え付けはおわりです!ご苦労様でした~

まとめ
今回は、菌ちゃん農法の畝づくりからまだあまり日が経っていない畝や糸状菌の状態や、糸状菌が少なさそうな時の植え付け方法について紹介しました。
今回の記事のポイントを最後に整理しておきます。
- 畝づくりのとき、エサの上に粘土質の土はかけるのは避け、一雨当てた後は表土を軽くほぐしてからマルチをする
- 畝づくりから2か月未満の糸状菌があまり増えていない時の苗植え付けでは、液肥をかけてあげるとよい
以上です!
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