こんにちは。
僕は、約1年半前に入社2年目でメンタルダウンし、しばらく休職していました。
そして3か月ほど前、元の職場に復帰しました。
いまは軽めの業務を担当しながら、少しずつ仕事に慣れていっているところです。
今日は、職場で数少ない同世代の同僚と、昼休みにゆっくり話す時間がありました。
ただ、その同僚はここ最近、見るからに疲れていました。
職場ですれ違うたびに、思わず「大丈夫~?」と声をかけてしまうほどに。
話すと明るいんですけどね。
でも今日も、やっぱり少しやつれて見えました。
最初はたわいもない話をしていたのですが、
ふと僕が「最近大丈夫? ずっと忙しそうですもんねぇ。なんかあったら言ってくださいよ~、何でも聞きますよ~」
なんて、ちょっと柄にもないことを言ってみたら、彼は少し間を置いて、こう言いました。
「なんか……こんなんで疲れてていいのかなって思うんですよね~」
「ん? どういうこと?」と僕が聞くと、彼は続けてこう言いました。
「これからもっと忙しくなるだろうし、年を重ねたら責任も増えるのに、この程度で疲れてて大丈夫なんかなって……」
その瞬間、僕は言葉に詰まりました。
でも、頭で考えるよりも先に、口が勝手に動いていました。
「○○さん、大丈夫よ。もう十分頑張ってるし、十分貢献してるよ。
『この程度』って言うけど、それをちゃんとやれてる時点で、すごいことなんだよ。
それに、できなくても大丈夫。誰かがどうせやるからさ。
ほら、俺なんて1年半も休んで、何にもしてなかったけど、ちゃんと地球は回ってたよ~。
だからね、○○さん。ちょっとくらい手を抜いても大丈夫だよ。」
――そんな言葉が、自然とつらつらと出てきました。
今思えば、彼の言葉を聞いた瞬間に、とっさに「救わなきゃ」という思いが湧いたんだと思います。
昼休みが終わり、彼と別れたあとも、彼の言葉がずっと頭の中をぐるぐるしていました。
「きっと、彼は心のどこかで、もう限界かもしれないと気づいているんじゃないか。
でも、“みんな大変そうだから自分ももっと頑張らなきゃ”って、フラフラの脚に自らムチを打っているんじゃないか」
そんなふうに感じてしまいました。
心で叫ぶ声を、頭で必死に押さえつけて、「上司に期待されてるし、休んだら迷惑かけるし、みんな頑張ってるし」って自分を奮い立たせる。
これは、まさにメンタルダウンする前の僕そのものでした。
だから、彼の言葉を聞いて直感的に思ってしまったんです。
「あ、○○さん、ちょっと危ないかも……」って。
でも、僕にはまだアドバイスできることがありません。
だって、本当に苦しいときのあの感覚を知っているから。
そして、「じゃあどうすればいいのか」について、僕自身もまだはっきり答えを持っていないから。
思い返せば、僕が心を壊す直前も、同じような状態でした。
しんどいなぁ……と自覚はしていても、
色々指摘してくる上司も、その上の人から圧をかけられていてしんどそう。
周りの先輩もプレッシャーの中で戦っていて、大量の仕事をどうにか回している。
みんながみんな、上からの圧にストレスを感じているなかで、どうにかして、必死に働いている。
でも、みんな、何か互いをみはりあっているような感じもあるの。
でも、べつにみんな悪い人じゃない。むしろ、みんないい人なのよ。
でも、なんというか、忙しさとか社会との競争とかお金とか、もういろんなことが絡み合って、
しがらみあって、なんか、とげとげ、ピリピリしているの、みんな。
そんな中で、一番若い自分が「つらいです」なんて言えるわけがないのよなぁ。
体ではもう限界が近いと分かっていながら、
「みんなも頑張ってるんだから、自分もまだいける」って、自分を奮い立たせて、無理を重ねていく。
でも、そんなふうに“周りを察して自分を削る”ことでしかバランスを取れなくなっていたんですよね。
周りに頼る、なんて発想はもう浮かばなかった。
ほんと、しんどいよなぁ。
どうしたらいいんだろうね。
ここまでして、そこで働かないといけない理由って、なんなんだろう。
(これは僕自身にも向けた問いです)
こんなにしんどい思いをしてまで、守り続けたいものって、なんなんだろう。
キャリアとか、肩書きとか、世間体とか、周りの目とか。
自分の健康や命を削ってまで執着するほどの価値って、ほんとにあるんだろうか。
そんなことを、今日は同僚との会話を通して、改めて考えさせられました。
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