こんにちは。
僕はメンタルダウンで休職していましたが、先月より職場に復帰しました。
今は午前中のみの短時間勤務です。
復職して以降、自分の心の動きを敏感にキャッチしながら日々を過ごしていますが、今日、わりと大きな発見がありました。
それは、
自分は、職場で「質問すること」に強いストレスを感じる人間のようだ
ということです。
とくに簡単なことを質問したり、しょうもないことでお願いをする時。
結構なためらいや申し訳なさを感じている自分に気づきました。
例えば、
- 職場のとある部屋の開錠権限がなく、元部署の先輩に同行してもらわなければならない事態になり、めっちゃ申し訳なく思った
- 必要な備品の借り方がわからず、まだ関係の浅い隣の同僚に聞く時に、「それくらい社内資料探して自分で調べてくれよ」と思われるんじゃないかとためらった
- それでも解決せず、再び元部署の先輩に聞かざるを得なくなり、席に向かうまでにめっちゃためらった
午前中だけの勤務を終え、帰り道で今日はすごい疲れがたまっているな~と、なんでだろうかと考えると、
自分が“簡単なことを頼むこと”にとてつもない心的ハードルを感じている、ということを認識したのす。
原因は…
なぜだろうか、とさらに自分の心の内を深ぼってみると、自分の中に
「人の時間を奪ってはいけない」
という強い思いが染みついていることに気づきました。
この思い込みが、「申し訳なさ」の原因でした。
振りかえれば、特に入社して以降、
聞けばすぐ解決するような質問でも、事前にあらゆる資料に目を通し、どこにも書かれていないかをチェックしていましたし、
上司へのメールも「忙しいんだから、なるべく短く端的にまとめなきゃ」といつも思っていました。
メンタルダウンする以前、しんどくなりつつあった時って、
この謎の「申し訳なさ」がわりと大きなストレスになっていたかも、って気づきました。
本当は聞きたいけど、「忙しそうだから」とか「面倒くさがられるかも」と思って聞けないし頼れなかった。
だから、自分で仕事を抱え込んでしまった…
それから大学院時代、逆の「人から質問される側」の立場にあったときには、
「いやいやこれくらいネットで調べたらのってるやん」などとイラっとしつつ、
後輩や人の頼みを引き受けたりすることが結構あったな、とも思い出しました。
この気持ちの根底にはすべからく「頼ること=人の時間を奪うこと」という図式があったな、と発見したのです。
なぜこの思い込みができたのだろうか
思い返すと、これはとくに大学院以降、つよく刷り込まれていった価値観のように思います。
それはつまり、”仕事”をする環境に身を置いた時、とも言い換えられるかもしれません。
誰にいつ聞いたのか忘れたけど、
「質問は人の時間を奪うことになるから、できるだけ自分で考えてから質問しに行くこと」
と聞いたことを覚えています。
それがなぜだか暗黙のルールになっていたように思います。
それから、学会や勉強会で「良い質問ですね」とか「するどい質問ですね」という言葉を聞きまくりました。
そこで僕は、質問にも何やら”質”とか”レベル”があることをくみ取り、
周りをあっと言わせるような深い質問をすることが良い、みたいな風潮があることを認知しました。
就活説明会や学会の時など、なんかわからんけど
「初歩的な質問はしちゃいけない」みたいな空気を感じていたし、
とある会社インターンでは、「なんでも質問してください」といわれたから質問すると
「それは自分で考えることです」と言われ、恥じらいにも似た感情を抱いたこともありました。
そうした積み重ねで、「価値のない質問や依頼はダメだ」という考えが染みついてしまったのだと思います。
とにかく仕事やビジネスの世界に触れる時間が長くなるほどに、どんなことに対しても、
「それに価値はあるのか」
「まずはそれなりに苦労してから人に頼るべき」
と考えてしまうクセが、加速度的に養われていったように思います。
人へのイラつきも自分の苦しみも、同じ原因だった
思えば院生時代、後輩に質問されて「それはここに書いてあるから」と、イラつきながら突っぱねたこともありました。
そして会社に入ってからは逆に、自分が「イラつかれるんじゃないか」と気になって、頼ることに怯えている。
「調べればどこかに書いてあるかもしれない。でも、聞いたほうが絶対早い。でも…」
そんな葛藤にストレスを感じ、必要以上に疲れてしまう。
しっぺ返し的な形で、見事に伏線回収されました。
つまり、僕の中にある「人の時間を奪うべきではない」という謎のマイルールが
相手に向いた時はイラつきになり、
自分に向いたときは苦しさになっているのですね。
原因は全く同じ、自分に染みついた固定観念でした。
今日、それに気づくことができました。とても大きな前進です。
これに気づけた今、じゃあここから先、これをどう乗り越えていくのか。
今まさに、それが僕の課題なんだと思います。
復職したからには、いろいろ実験したいと思っています。怖いけどね。
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