【300円でカンタン】マンションで育苗するための温床を自作して効果を検証!

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育苗

こんにちは。

家庭菜園2年目の初心者ですが今年は【野菜を種から育てて、その種を採る】を目標にしています。

この記事を書いている今現在3月ですが、まさに夏野菜の育苗シーズンです。

「ナスやトマトを苗から育てて菌ちゃん農法や自然農をしてみたい!」

と思い立ち色々調べてみたところ、どうやら1~3月の寒い時期の育苗には温室や温床が必要とのことがわかりました。

>>せまいベランダで夏野菜を育苗する方法6選【温室アイディア】

ただ僕は大きな畑を持っていないので、大きなビニールハウスは設置できません。

そもそもたくさんの野菜苗を作る予定はなく、だいたい30くらいの数の苗づくりさえできればいいのです。

それにできることならあまりお金をかけず低コストでやりたい。

それもベランダで育苗できるような温床。

ということで、今回は実際に自分なりに育苗温床を手づくりしてみました。

その額、なんと300円(笑)

お金をかけたのはダイソーで買った1品だけです。他は誰の家にもあるようなものや無料で手に入るものです。

今回は、自作した温室育苗箱の作り方や、実際の保温効果を計測した結果をレビューしたいと思います。

この記事はこんな人に役に立つと思います。

この記事が役に立つ人
  • マンションやベランダで育苗できる温床や温室を作りたい人
  • できるだけ安く温室を用意したい人
  • 夏野菜を種から育ててみたい人

それでは行きましょう!

手づくりの育苗温床を紹介

育苗温床の見た目と構造

さっそく実際の手づくり温床を紹介します。

こんな外観です。半透明の収納袋(これがダイソーで300円で買ったやつです)で一番外側を被っています。

全体のサイズ感は、幅60×奥行50×高さ36cmです。

収納袋の中には天窓つきのフタ(ゴミ袋と段ボールで加工)がなされた段ボール製の温室箱が入っています。

そしてこの天窓付きフタを開けると、その中に育苗トレイやポットが入っています。

一般的な51型サイズの育苗トレー(幅51×奥行36×高さ約10cm)を入れることができています。

さらにこの育苗トレーの下にはお湯の入ったペットボトルが敷かれていて、保温性を上げるために大判タオルでくるんでいます。

これだけじゃわかりづらいですよね。育苗温床の構造を模式図にしました。下の通りです。

下側からのお湯ペットボトルの熱と、上からの太陽光により箱の温度が上がる仕組みです。

似たものでよくあるのはプラスチック製の透明用具ボックスの中にペットボトルを敷いた「陽だまり温床」です。

ただ51型サイズの育苗トレーの入る用具ボックスが2000円とかで結構高くてですね…

用具ボックスの代わりにスーパーでもらえる段ボールで作っちゃいました。

いうなれば、段ボール製の陽だまり温床ですね。

加温・保温効果の検証結果

晴れの日や雨曇天の日にどれくらいの温度になるのか、最高最低温度計で検証してみました。

ちなみに愛知県の3月前半の検証になります。

晴れの日の温度変化

高温好みのナスとピーマン類の育苗適温は、日中はナスで22~30℃、ピーマン類で25~30℃とかなり高め。

ただ30℃以上の高温が続くとそれはそれでNG。徒長してもやしみたいなヒョロヒョロ苗になってしまうので、上がりすぎるのも気を付けたいところ。

そして夜間は最低でも15℃以上はキープしたいですね。

比較的低温好みのトマトは日中は20~28℃、夜間は8度以上あればOK。

(育苗温度参考:トマト、ナス、ピーマンの発芽・育苗温度一覧と育苗ポイントを解説

なのでこの温室の合格基準は

  • 夜は15℃以上に保温
  • 日中は25~30℃まで加温

このあたりとしましょう。

それでは検証結果。まずは快晴の日(外気温最高11.1℃最低3.1℃)の温度変化を計測してみました。

この日は朝9時ごろに屋外に温室を出し、天窓付きのフタを外してペットボトルも冷めたままで収納袋のフタを少しだけ開けて管理しました。

下の写真は室内撮影ですが、この状態で日の当たる屋外に出しておきました。

ちなみにデータを計測する最高最低温度計は育苗セルトレイの真横に設置しています。

下のグラフが結果です。

快晴日(外気温最高11.1℃最低3.1℃)、屋外にてフタと収納袋の開け、ペットボトルも冷めたままの状態で管理した日の温度変化

日中は屋外でも34.9℃まで上昇。11時~14時は30℃オーバーとやや上がりすぎでした。

今後は収納袋のフタをもう少し大きく開けるなどして30℃未満で保持したいところです。

17:00頃に部屋に取り込んだ後はエアコン20℃の室内でふたを閉めて管理し大体20℃弱で保温できています。

そして夜中は毛布にくるんで保管し、翌朝の一番低い温度で16.3℃と、目標の15℃以上をキープできていますね。

ということで、晴れの日はちゃんと加温・保温できていることが分かりました。

日中の温度がフタの開け具合でだいぶ変わるので調整が少々難しいのが気になりました。今後改善したいところです。

雨曇天の日の温度変化

続いて雨曇天日の温度変化について。

この日の外気温は最低5.4℃最高10.8℃の寒い1日でした。

雨曇天、室内(日中エアコン20℃)で管理した日の温度変化

朝8時ごろにお湯をペットボトルに入れて育苗箱にセット。

そのまま部屋の中で窓際においておき、収納袋のフタも閉じて加温状態を観察しました(下写真)

ちなみにこの日は朝6時ごろから夜中12時ごろまでエアコン20℃設定でつけっぱなしです。

すると育苗温室内は正午あたりで最高温度27.4度まで上昇。

その後は緩やかに下降し、翌日の朝で最低気温17.8度となりました。

日中は大体23~27℃を保持し、夕方以降ペットボトルお湯の熱が冷め始めても20~22℃、夜間で17~20℃くらいでした。

今育苗しているナス、トマト、ピーマン(とうがらし)の適温範囲でおおむね保温できていました!

ちなみに日中(10:00~15:00)エアコンをつけていなかった場合の雨曇天(外気温最高12.7℃最低6.6度)の温室内温度変化は以下のようになりました。

雨曇天、室内(日中エアコンなし)で管理した日の温度変化

正午頃に最高23.9℃、翌日明け方で最低の16.5℃となりました。

最低温度はきっちり15℃以上でクリア。

日中はエアコンがないためか最高温度が約24℃とナストマトにとってはOKですが、ピーマン類にとっては若干寒い温度ではありました。

とはいえ、生育可能範囲の温度では保温できていました。

ということで、雨や曇りの日でも室内でしっかり育苗可能な温度で加温・保温できることが分かりました!

現状の育苗の様子

現在、ポケット催芽で発根したナスとトマトと甘長唐辛子の種をセルトレイへ播いて、それを温室で育苗しています。

先日ナスとミニトマトの発芽を確認できました!ちゃんと育ってくれてうれしいですね(^▽^)

300円でカンタン!育苗温床のつくり方

それでは作り方を説明します。とはいっても超カンタンです。30分もあればできました(笑)

材料

必要な材料は以下のとおり。

  • 育苗ポット数に応じた大きめサイズの段ボール2つ(できれば同サイズのも)
  • 透明なゴミ袋
  • 両面テープ
  • 養生テープorガムテープ
  • クリアー収納縮袋50×60×36cm(ダイソー¥300)
  • ペットボトル
  • 大判タオル

手順

2つある段ボールの1つはそのまま容器として使います。

必要であれば上面の4端辺は切り落とします。

もう1個の段ボールは天窓付きのフタにします。

天窓になる上面の4端辺をそれぞれ1㎝幅(両面テープを貼るのりしろになります)で残してくりぬきます。

下面の4端辺は切り落としてもらってOKです。

1cm幅ののりしろに両面テープを貼り、そこに透明なゴミ袋をイイ感じのサイズに切ったうえでぴたっときれいに貼り付けます。

これでふたが完成。

というかフタどころか、もうこれでほぼほぼ全て完成です(笑)

あとはペットボトルにお湯を入れ大判タオルにくるんで段ボール容器の底にセット。

ポリポット等をのせた育苗セルトレイをペットボトル上におき、天窓付きフタをしめる。

その育苗温室ごと、ダイソーの収納袋にいれればOKです。

下に改めて構造模式図をのせますが、こうなっていいればOKです。

まとめ

今回は、夏野菜の育苗でつかう温床を300円で作った方法と、その保温効果について検証して生きました。

結論、300円でも割と保温効果の高い育苗温床ができました!

皆さんもぜひ参考にしてみてください。

苗づくり楽しんでいきましょう。

ではまた!

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