【研究職が生き方を再考する③】情熱を持てる好きなことを考える

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やりたいこと探し

こんにちは。ただなおです。

前回の記事に引き続き、今回も「生き方に違和感を感じた30代のメーカー研究職が今後の人生を考える」シリーズです。

全4部作で送る予定のこのシリーズ。今回はパート③「好きなこと(情熱)を見つける」編になります。

これは八木仁平さんの書籍「世界一わかりやすい『やりたいこと』の見つけ方」の自己理解メソッドに沿ったワークの一つになります。

今回、自分の「好きなこと」を改めて言語化できました。この記事ではその様子をお伝えします。

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前回までの記事をお読みになっていない方のために説明すると、私は旧帝大博士課程を修了後、憧れだった大手メーカーの研究開発職に就いたにもかかわらず入社3年目にして適応障害になりました。

>>適応障害になった博士卒メーカー研究職がこれからの生き方を考える

それをきっかけに、自分が今後どう生きていきたいのかをいま一度考えはじめたのです。

有名作家である本田健さんの書籍の中で「ライフワーク」という言葉に出合い、「まさに自分が求めているのはライフワークだ!」と気づきます。

自分にとってのライフワークとは何か。

そのヒントを掴むべくあらゆる書籍を読む中で、八木仁平さんの「世界一わかりやすい『やりたいこと』の見つけ方」を見つけました。

この書籍で定義する「本当にやりたいこと」という概念が「ライフワーク」と近しいことに気づき、書籍の自己理解ワークに取り組み始めたのでした。

博士号まで取りながら人生迷子になった30代パパが、果たして今後、一体どんな舵取りをしていくのか、その様子を以下、全4部作でお届けする予定です。

パート①「大事なことを見つける」
>【研究職が生き方を再考する①】自分が世に広めたい価値を考える

パート②「得意なことを見つける」
>【研究職が生き方を再考する②】自然とやってしまう才能を棚卸しする

パート③「好きなことをみつける」

パート④「本当にやりたいことを見つける」 完

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好きなことの定義

改めて、好きなことってなんでしょうか。

著書では、「興味、好奇心を感じる分野」であり「情熱を注げるような分野」というような定義で説明されています。

例えば…

動物、農業、IT、アート、写真、歌、格闘技、アウトドア、旅行、ファッション、美容、お酒、 教育、経営、キャリア、経済、暮らし、恋愛など

著書では下図のように、「本当にやりたいこと」は「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」の3つの重なる所にあると提唱しています。

  • 大事なこと=なぜやるか(どんな価値を社会に与えるために働くのか)
  • 得意なこと=どうやるか(どんな才能を活かして働くのか)
  • 好きなこと=何をやるか(どんな分野で働くのか)

自己理解により3つの要素を言語化することで

「○○な価値を社会に与えるために○○な才能を活かして○○をする」

という形でやりたいコトが明確になるのです。

つまり、「好きなこと」はそのまま仕事の分野になります。

ライフワークをするとしたら、やはり興味があって情熱をもって取り組めるようなことじゃないときついことは自明です。

日常的にやっている趣味やよくググってしまうこと、「何で?」とか「どうやってるんやろ?」みたいな疑問がよく浮かぶ分野が好きなこと。

すでに長年続いてる趣味があれば、「好きなこと」の筆頭候補になるでしょう。

今回のワークを通して、今やってる研究仕事や分野に囚われず、改めて自分が興味を持っていて、好奇心がくすぐられるような 好きなことを言語化していきました。

「役に立つから好き」の罠

著書を読んで考えさせられたのは、普段自分が気になっている対象のなかに、「将来役に立つから興味を持っている」分野が結構あったことです。

著書では、この「役に立つから好き」は、それをやった後の結果が欲しいがためにやっていることであり、好奇心からくる内発的な好きではないと説明されています。

たしかに、私自身、仕事を効率的にするためのタスク管理術やプログラミングなどに興味を持っていましたが、そのスキル自体にあまり興味はありません。

突き詰めて考えると、スキルを身に着けることで仕事で成果を挙げ、周りから一目置かれるという結果を欲しがっていたなぁと。

実際にこれらを学んでいる時は、そこまでワクワクせず、結果的に長続きしませんでした。

これこそまさに仕事で「役に立つから興味がある」状態だったなと。ライフワークとしてプログラミングをできるかといえば、Noです。

ワークでは将来役に立つとかは一旦差し置き、仕事関係なしに日々の中で自然と興味を持っていること、ワクワクすることを掘り起こしていきました。

研究仕事は外発的動機が強かった

「役に立つ」という外発的モチベーションからくる興味と「ワクワクする」という内発的好奇心からくる興味。

興味をこの2つで区別した際、これまで大学院や会社でやってきた研究業務すら、もしかしたら前者の「役に立つから好き」に当てはまる気がしました。

なぜなら、実験や論文、学会発表をする際のモチベーションの根底には「誰かにすごい」と賞賛されたい欲求が強く働いていたように思うからです。

実験をやってる時はたしかに楽しいけれど、実験をやろうと思い立つ最初の動機は「これができたらきっと周りを驚かせるだろうな」という気持ちが主だったように思うのです。

周りの評価を得るのに「役に立つ」から研究をしていたんじゃないかなと。

思えば 、研究テーマもほとんど直感的に選んだもの。

最終的には自分の研究テーマは環境問題に貢献するものですが、正直、環境問題への問題意識はあまり持てていません。頭ではその重要性を理解師しているのですが。

テーマに没頭できたのは”材料の欠陥評価”という「実験技術を体得する」や「問題の根本原因を考えて改善する」などの自分の得意なこと=才能が発揮されやすいテーマだったからかな、と思います。

テーマそのものへの興味はさほど強くなく、正直当時の自分にとっては何でもよかったと思います。

こう考えていると、今の研究仕事は「真に好きなこと」なのではなく、ただレールに乗って学業してきた先にたまたま出会い、立ち向かわないといけないことになった分野だったように思えてきました。

お金になるんかな?は一旦差し置いて考える

それから、好きなことで仕事をすると聞くと

「趣味みたいな好きなことなんか、本当に仕事になるのだろうか?」

と、どうしても考えてしまいそうになります。

が、いったんその考えは差し置いてまずは好きなことを考え、それでお金を稼いでいく方法はまた後で分けて考えることがポイントだそう。

たしかに、お金にする手段を考えだすと、自分の「好きなこと」を仕事にすることに無意識にフタをしてしまいがちですよね。

でもたとえば、今でこそ「世界一有名な日本人」として、世界で活躍する”こんまり”こと近藤麻理恵さん。

彼女の仕事は「片付け」です。趣味が片付けだったらしいですが、私なら「片付け」でお金を稼いでいこうなんで到底思えません。が、彼女は見事に「片付け」を職業として確立させました。

他にも「ミニマリスト」という職業(肩書き?)。

モノの少ない暮らし、という、一見仕事になり得そうにないと思えるジャンルでさえ、いまや一つの職業として認知されています。YouTubeや書籍には、ミニマリストと称して働く人がたくさんいます。

こんな風に考えると、「好きなことをやってもお金は稼げない」というのは、好きなことでお金をいただく手段をまともに考えようともせず、世の中にいまだ職業が確立されていないためにハナからあきらめている、ということなのではないか、と思えてきました。

というかんじで腑に落ちたので、「仕事にできるのかな?」は一旦厳禁でワークに取り組んでいきました。

好きなことを見つけるワークをやってみた

さて ここから実際にワークを取り組んだ際の私の回答を示します。 ワークは書類の質問(本文5問+巻末30問)の質問に答えるだけです。

質問と私の回答

ここでは実際にやってみて、好きなことを掘り起こしやすかった質問とその回答を示したいと思います。

質問回答
今お金を払ってでも勉強したいことはありますか? 農法、家庭菜園、食糧自給自足、やりたいことを仕事にして生きる方法
本棚にはどんなジャンルの本が眠っていますか?ミニマルライフ系、ダウンシフトな生き方系、家庭菜園・農系、自己理解系、自給自足・半農半X系、潜在意識(スピリチュアル)系、幸せな生き方(自伝・自己啓発)系、心理学(アドラー、ブッダ)、コーチング系、お金・投資系、ブログ・ライティング系、個人事業系、モンテッソーリ教育
「これに出会えてよかった!」「救われた!」と思える分野・ジャンル・ものはありますか?ミニマルライフ、ダウンシフト的な生き方、家庭菜園、自給自足、半農半X、アドラー心理学、ブッダ的思考、デイキャンプ、農業・自然体験
これまで生きてきた中でお礼を言いたい仕事は何ですか?・やりたいことで生きる人生に踏み出すきっかけをくれた著作家
→ライフスタイル、生き方に興味
・ミニマルライフ、ダウンシフト、半農半Xという新しいライフスタイルを伝えてくれた著作家
 ・農や自然体験の面白さに気づかせてくれた農園オーナー
・消費する暮らしからつくる暮らしへの豊かさを教示してくれた著作家
→暮らし、ライフスタイルに興味
・没頭できる研究テーマを与えてくれた教授
→科学、素材に興味
これまでの人生で 世の中に対する怒りを感じたことは何ですか?・広告が多すぎる。無駄な消費をあおられ、お金への依存度を増長する世の中に怒り。
→ミニマルライフ、ダウンシフトに興味
SNSでフォローしているのはどんな分野の人たちですか?・農業、農園、家庭菜園、自給自足、自然体験、農業体験、食料加工、古民家セルフリノベ

この6つの質問だけでも、自然や 農業、暮らし系への興味が強いことを自覚させられましたね…

カテゴリーで整理

著書のワークにはありませんが、全回答で出てきた”好きなことキーワード”をざっくりカテゴリーに分けて整理してみました。

こうやってラベルを付けてみると、より見やすくなりました。

これを眺めてみてもやはり自然・農・暮らしあたりへの興味が強いなと…

興味の強さで順位付けしてみた

これも著書のワークではないですが、どうせなら出てきたキーワードを興味の強さで順位付けしてみようと思います。

◎が強い興味がある、◎が興味がある、△がほどほど、です。

うん。やっぱり自分は”農”や”暮らし”に強い興味がありますね!

ワーク終了!|まとめ

ということで、この記事では、自分のライフワークを見出すために、八木仁平さんの書籍「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」の自己理解メソッドそって、自分自身の「好きなこと」をいまいちど言語化しました。

現職、材料系の研究職ですが「科学」や「材料」への興味はほどほどに、「農」「自然」「暮らし」に強い関心があることを自覚させられました(笑)

さて、ここまでの連続3記事で「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」を言語化できました。

次でいよいよ、自己理解メソッドの大詰め。これら3つを掛け合わせて「本当にやりたいこと」を見つけるステップです。

生き方に違和感を感じた30代のメーカー研究職の「本当にやりたいこと」は一体どんなことなのか。

自分でも楽しみです。

もし、本当にやりたいことを見つけたい!という人は八木さんの著書をやってみることをおススメします!

ではでは、以上です。

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