こんにちは。小心者ハカセのただなおです。
研究職を目指してるんだけど、やっぱ企業では英語できないとキツイのかな…
企業の研究業務ではどれくらい英語が使われるものなのか、実際に働く人の声が聴きたいな…
今回は、このような声にお応えします!
日々研究にはげむ大学院生のみなさん、企業でも研究したい!っていう方、多いと思います。
ただ一方で院の研究生活では、国際学会や論文、留学生との会話等で、自分の英語力の低さを痛いほどつきつけられますよね。
「論文とかは読めるけど、対話するのがめっぽう苦手で…」
「論文執筆、日本語でもムズイのに英語でなんか書けるわけない…」
と、研究に励むほど英語力に不安がでてくるのです。
その結果、
「こんな英語レベルじゃ企業で研究職として生きていけるのだろうか?」
と、とても不安になるんですよね。
今回は、大手メーカーで研究職2年目として働くわたしから
についてお話ししたいと思います。
この記事をよめば、企業研究職を目指す上での英語の不安は小さくなると思いますよ!
理系修士・博士におススメの就活サイト
【最低限この3つは登録しておこう】
【1位】アカリク
数少ない理系・院生特化のスカウトサイト
博士限定イベントや理系院生を積極採用する企業が多数!
理系院生向けの自己分析ツール『アカリク診断』で自分の強みが分かる!
【2位】OfferBox
就活生の3人に1人が利用する定番のスカウトサイト
登録企業は16000社超え!多業界のオファーで視野が拡がる!
高精度自己診断ツールAnalyzeU+で、効果的に自己PRを作成!
【3位】ABABA
最終面接まで進んだ実績が他社スカウトにつながる
類似他社から選考カットの特別オファーで就活を超効率化!
お祈りメールが他社のオファーに繋がりメンタル超安定!
__ __ __ __ __
理系修士・博士におススメの就職エージェント
アカリク就職エージェント
研究スキルを活かしたい修士・博士の就活を無料で徹底サポート
院出身アドバイザー多数!的確な選考対策で最終面接突破率は8割!
アカデミア/民間就職の相談や自己分析・企業分析のサポートも!
ウズウズ理系
一人ひとりに寄り添った手厚すぎるサポートで理系就活を徹底支援
カウンセリング・選考対策で平均20時間の支援!就活が不安な人におススメ!
ES添削・面接対策は無制限で実施!書類選考突破率87%、内定率86%!
レバテックルーキー
ITエンジニア志望者向けの就職エージェント
エンジニア就活のプロがIT/Web業界ならではの就活を徹底サポート!
大手web企業から急成長ベンチャー5000社からピッタリの企業を紹介!
結論から言います|企業の研究業務で英語はほぼ使ってません
はい、さっそく結論をいうと『英語はほとんど使ってません!!』
これは博士卒で企業に勤めて2年目の私の現状です。
大学院時代と比べて、格段に英語に触れる機会は減りました…
後述しますが、とくにリスニング、スピーキングといった対話の機会はほぼなくなりました。
2年目の私が研究業務で英語をつかう場面とは?
英語を使うのは論文を読むときくらい
もう少し具体的に、2年目の私がどんな場面で英語を使っているのか、リアルな話をします。
私が日々の業務で英語を使うのはほとんどの場合
- 論文(文献)をしらべるとき
だけです。
嘘じゃないですよ。これがリアルです。
データ解析や考察、新テーマを探索する際に論文や海外のウェブニュース、雑誌を読んでいます。
ただ企業では研究以外の業務も非常に多くそもそも時間が少ないので、その分大学院時代に比べると論文読み込み時間もかなり減ってしまいました…
時期にもよりますが、データが一通りそろって解析や考察するときは、連日、論文と向き合いつづけることもあります
ですが、それ以外は基本、日本語で会話して、日本語で資料作って、日本語で報告しています。
報告資料は基本すべて日本語
日常的な研究進捗の報告資料や、年間ノルマのある研究成果報告書なども日本語で書きます。
ちょっと話はそれますが、入社間もないころ院時代の名残で図表のラベルや脚注を英語で書いていたところ、OJTから
「日本語で書いたほうがいいかな…ほら、皆がみんな専門英語しっているわけじゃないから」
と苦笑いして言われたことが印象的でした。
正直、雑誌会や進捗会議など、英語で資料作成することが普通だった院時代のほうが断然英語を使っていましたね
共同研究先はすべて日本の大学・企業
私の場合、共同研究で関わる相手先も全て国内の企業や大学なので、当然会議も日本語です。
業務でいまのところ海外企業は関わっていないので、英語を聞いたり話したりする機会はほぼゼロですね。
これは私の研究分野が日本で盛んだから、という理由もあります
企業研究者の英語レベル感
別に企業だからといって皆の英語レベルが高いかと言われれば、全くそんなことは感じません。
正直言うと、企業だろうが大学院だろうが、研究者(を目指す学生)の英語レベルはホントに人に依ります。
というのも、後述しますが、国内企業の研究職では”日常的に”英語をつかう場面はそこまで多くなく、英語スキルは個々人の自発的な勉強によるところが大きいからです。
私もとくにリスニングやスピーキングは、企業に入ってから間違いなく劣化していると思います
『TOEIC Data&Analysis2023』では、企業の研究職のTOEIC平均647点に対して、大学院生は630点と大差ないデータもあります。
実際、私の職場の先輩でTOEIC500点台前半の人もいます。
でもその人は会社が最も力を入れる一研究プロジェクトのリーダー的存在で、国際学会でもガンガン成果発表しています。
私が「発表後とかの英語でのやりとり、きつくないですか?」と問うと、「何いうてるかわからん時は笑顔で相槌してやり過ごしてる(笑)」と言っていました
研究職で英語をつかう場面
ここからは、職場の先輩や、知人の研究者などから聞いた、一般的な英語を使う場面について紹介します。
主に4つの場面で使うことがあります
論文や文献調査
上で英語力は人によると言いましたが、唯一、リーディング力は研究職を目指すうえでマストだと思います。
研究者は、データの解釈や新しい実験方法のアイディア、最新研究の動向などを論文から仕入れることが多々あります。
そもそも企業で研究職になろうとしている人にとっては当たり前かもしれませんが…
テーマ変更で、専門分野と異なる研究することになれば論文や専門書で知見をつけていかなければならないことも多々あります。
また企業に入ると、新規テーマの探索をする目的で意識的に他分野の論文や科学ニュースにもよく目を通すようになりますよ。
国際学会での発表
業務で研究成果が出た場合、国際学会での発表をする場合もあり、その際はもちろん英語になります。
形式はポスターの時もあれば口頭発表の時もあり、大学院時代と同様ですね。
質疑応答はもちろんのこと、発表後に声を掛けられたり、エクスカージョン(学会期間中のオフィシャルプチ観光)でフランクに交流することもよくあり、英語でのやり取りが発生します。
ただ企業では社外発表に制約が多くあるため、大学院時代に比べて発表機会は少ない人のほうが多いかもしれません。
海外の共同研究先や取引先とのメール、会議
共同研究先や取引先が海外企業の場合、メールや会議を英語で行う必要があります。
メールの場合は落ち着いて返信できるので、グーグル翻訳などをうまく使えば、最悪なんとかこなせます。
国際学会でインパクトある発表をした後、海外企業から共同研究依頼メールが来ることも多いようです
一方、会議はかなり英語レベル高いですよね。
議論や交渉を英語でこなすには相当の英語力が求められます。
特に最近はオンライン会議が増えていますが、その場合相手の声が聴きとりづらく、かなり難儀する、との声も。
海外赴任
海外の研究所や関連会社に赴任することになった場合、日々の会話から全てが英語になります。
業務指令で赴任することもあれば、海外トレーニー制度などで手をあげて、海外勤務となることもあります。
会社によっては海外赴任が昇進にかかわることもあるようです
理系技術職の就活で英語力は評価されるのか?
結論を言えば、国内企業の技術系就活においては、英語力が高いことはそこまで評価されているとは思いません。
とはいえ研究者を目指す以上、英語に触れないことはないので、最低限の英語力を持っていることは期待されます。
一つの目安として、私が就活中によく聞いた目標はTOEIC600点ですね。
ESにTOEIC点数の記入欄がある企業の中には、もしかしたら足切りのある企業もあるのかもしれません。
もし英語力に不安があり、大学院生活中にできる英語スキルアップ方法を知りたい人がいれば、下記の記事を参考ください。
>>安上がり&高コスパ!大学院生のための研究英語スキルアップ方法6選
ただ、やはり技術系人材は専門性やスキル、コミュニケーション能力などのほうが重要視されます。
理由は言うまでもなく、研究職などの技術職の業務には大学レベルの高度な専門知識な理系スキルが求められるからです。
また、企業の研究開発業務は基本的にチームで進めるので、コミュニケーション力や周りを巻き込む力なども強く求められます。
>>企業が求める博士像とは?博士が就活でアピールするべき6つの強み
実際、私は修士と博士課程の両方で就活しましたが、研究内容やガクチカなどは深掘りされた一方で、英語力に触れられたことはほとんどありませんでした。
強いて挙げるなら、2社ほどに「海外赴任とか興味ある?」と聞かれました。「機会があれば挑戦したいです」と無難に答えておきましたが…
研究職志望の就活で重要なこととは?
研究職志望の就活で重要なことはいくつかあります。
ですが、中でも最も大切なことは、専門性や強みを活かせる『自分にとっての優良企業』と巡り合う努力をすることだと思います。
この重要性は実際に働きはじめてから、より実感しています
なぜなら、どれだけ自己分析をして専門性や資質を理解できたところで、それを活かせる場を見出せなければ意味がないからです。
妥協した企業選びだと入社してから「畑違いの部署に配属された…仕事がツライ…」となってしまう可能性が高くなります。
逆に、数ある企業の中から自分の望む働き方ができる企業で、研究職として働くことが出来たらどうでしょうか。
自分の強みを発揮して、やりがいを感じながら仕事をしている姿がイメージできて、ワクワクしてきませんか?
それはそうだろうけどさ…どうやったら巡り合えるのよ…
って方もきっと多いと思います。
研究職を目指す人は、どうやって企業分析をし、どうすれば優良企業とであえるのか。
これについては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考ください。
>>【理系の就活】研究職内定者が行った業界・企業分析の方法7選!
まとめ
今回はメーカー研究職2年目の私から、企業研究職のリアルな英語事情をお話ししました。
結論を言えば、企業の研究現場では英語を使う場面は論文を読むときがほとんどです。
それ以外では、国際学会、論文執筆、海外赴任などもあり得ますが、その機会はそこまで多くありません。
もちろん企業にも依るでしょうから、事前調査は必要です。
なので、就活生の皆さん、英語力に自信がないからという理由で研究職を諦めなくてもよいです。
引き続き大学院での研究に打ち込み、どんどん専門性を磨いていってください。
そちらのほうが自分の納得いく企業に内定をもらえる確率は高まるでしょう。
もちろ専門性ばかり磨いて、それを活かせる企業を見つけ、うまくアピールする努力を怠れば就活失敗になることは言わずもがな…
私のブログでは理系大学院生向けに就活記事を掲載していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
以上になります。
この記事が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。
コメント