大手メーカー研究職内定者が行った業界・企業分析の方法7選

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就職活動

こんにちは。小心者ハカセのただなおです。

研究職志望なんだけど、業界分析、企業分析の方法がよくわかりません…

実際に研究開発職として採用された人が、どんな風に企業分析したのか気になります…

今回は、こんな声にお応えします!

理系でとくに大学院生の方の多くは就活で研究開発職を志望することと思います。

ただ、いざ「企業分析しよう!」と思っても、結局何をしたらいいのかよくわからない、ということが多いと思いのではないでしょうか。

今回は、修士課程と博士課程の2度の就活で、いずれも研究開発職として内定をもらった私が、当時色んな情報を参考にして行った、業界・企業分析の方法をお話ししたいと思います。

今回の記事が役立つ人
  • 企業の研究開発職志望の理系学生(とくに修士、博士)
  • 将来、研究開発職としての就職を考えている学生

ちなみに私は電気電子分野の人間で、就活は、精密機器、電機、材料、半導体メーカーなどを受けていました。今回の記事は専攻分野によらない話ですので、他分野の方もぜひ参考ください

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企業分析、業界分析でやったこと

私が修士・博士時代に実際に行った企業・業界分析の進め方について紹介します。

ちなみに、企業分析・業界分析を行う際には、自己分析をして、ある程度就活の軸を定めているほうが効果的です。

「自己分析まだや(汗)」という人は下の記事を参考ください。

>>【博士の自己分析方法】内定者が使ったおススメのツールも紹介

上の記事は主に博士学生向けですが、修士学生でも研究職を目指す人には参考になると思います!

それではいきましょう!

就活イベントで業界を知る

まず私は、いくつかの就活サイトに登録して就活セミナー・イベントに積極的に参加することから始めました。

早い段階で理系就活の全体的な流れや、自己分析の進め方などを学べたことは、その後の就活でとても参考になりました。

また、理系向けの業界別セミナーにもいくつか参加し、世のなかにどんな業界があって、どんなことを問題として、どんな事業を行っているのかインプットしていきました。

以下の2つの就活サイトは、理系院生向け(修士だけでなく博士も!)の就活セミナー・イベントを多数開催してくれます。

私自身も、修士と博士時代の両方でこれら2つのサイト主催のイベントには、大変お世話になりました!

理系院生向けのイベントが豊富な就活サイト

業界別セミナーで幅広く業界を俯瞰

アカリクイベントでは、専攻/志望業界/職種別のセミナーを随時開催しており、短時間で効率よく業界情報を得ることができました

私の経験から、先入観をもたずいくつかの業界別セミナーに参加することをおススメします。

なぜなら自分の専門性・スキルが、想像以上に幅広い業界で必要とされていることに気づけることが結構あるからです。

私の場合、専門の材料開発系の企業を見ていましたが、セミナーを経て、たとえば材料開発・評価の知見は装置業界にも活かせることに気づけました!

とくに研究を頑張っている学生さんほど自分の専門性にこだわりすぎて、志望業界を自分で狭めてしまいがちです。

これは、自分のキャリアの可能性を小さくしてしまうだけでなく、『無い内定』に自ら近づいているようなものです。

まずは、変な先入観を持たずあらゆる業界のセミナーに参加してみましょう!

今やオンライン開催でサクッと気軽に参加できるものも多いですよ!

スカウト型の逆求人サイトで企業を知る

私は早い時期に逆求人サイトも登録し、オファーによっていくつかの企業を知ることもありました。

逆求人サイトとは、プロフィールを埋めておくと興味を持った企業からオファーが届く形式のサイトです。

私自身たくさんのメリットを感じましたが、とくに自分が知らない優良企業と、オファーを介して出会うことができる点は、非常に魅力だと思います。

>>理系の修士・博士学生がスカウト就活サイトを使うメリットとデメリット

オファーを通じて

「こんな業界、企業からも自分の経験・スキルを求められるのか」

「え、この企業って自分と近い分野の研究やってるんか」

と気づき、業界に対する視野や、企業の選択肢が格段に広がりました

私は逆求人サイトのオファーきっかけで知った企業に、最終的に入社することになりました

でも逆求人サイトって多すぎ…理系院生はどれを使えばいいん?

って人は、下の記事を参考ください。

私の経験をもとに厳選した、理系院生向けおススメの5つのスカウトサイトを紹介してます。

会社の理念や事業、研究分野をHPや個別説明会で知る

志望企業の候補がでてきたら、各社のHPや個別説明会で、理念や詳しい事業内容、力をいれている研究分野などを調べていきました

HPでは、だいたい採用ページに各社の概要が載っていますので、興味を持ったらまず採用ページを見ていました。

個別説明会に関しては、『理系向け』とか『研究開発職向け』とうたわれている説明会に参加しました。

合同説明会だと1社あたりの時間が短いですが、個別説明会なら長い時間でじっくりと話を伺うことができます。

研究現場の風土といった環境面から、今後力を入れていく研究分野まで、情報を広く浅く仕入れるには一番良いかと思います。

また個別説明会では質疑応答時間も長いので、自分の気になるポイント(就活の軸)については質問してさらに理解を深めていきました

企業口コミサイトで現場のリアルな声を収集

企業の口コミが見れるサイトを活用して、組織風土や給与、若手の裁量、ワークライフバランスのとりやすさなど、自分の気になる項目を押さえていきました

口コミサイトとは、実際に企業に勤める社員や、過去に勤めていた社員が投稿したリアルな口コミを無料で見れるサイトのことです

口コミサイトの良い点は、企業の良い点・悪い点の両方を数値的に知ることができること、ある程度の大企業であればコメント数が多く、信頼性が高いことです。

多くの人に共通しているコメントは、現実を忠実に反映している可能性が高いです。

私が使っていた以下2つの口コミサイトでは、投稿者の職種もわかるので、研究職の方のコメントを読みこんでいきました。

私が使っていた企業口コミサイト

私は低評価のコメントに注目して、自分の価値観に合わない企業じゃないかどうかをチェックする、という使い方もしていました

詳しい研究は企内容は技術レビュー雑誌や学術論文で知る

企業HPの採用ページや個別説明会だけでは、自分の興味ある研究テーマや詳細な技術について知るには限界があります。

なので私は、企業が刊行する技術レビュー雑誌や一般の学術論文をネットで調べて読んでいました

企業の技術レビュー誌で研究内容を読んで、その企業につよく惹かれることが多かったです。

また、学会にて、自分の分野で登壇する企業の発表も研究を知るのに役立ちました

一般講演はもちろんのこと、チュートリアルなどで企業研究者の公演を聞いてワクワクして、後でレビュー雑誌を読み漁る、なんてことも結構ありました。

研究テーマの継続性や実際の雰囲気はOB訪問、個人的な面談で知る

気になる企業については、研究職として働く社員さんにOB・OG訪問して、企業研究職の働き方や、実際に感じる職場の雰囲気・風土などを詳しく聞き出しました

OB訪問をして感じたのは、実際に話すことで感じること、知れることが思っていたよりもたくさんあった、ということですかね。

たとえば、実際に働く方々の人柄・雰囲気や、研究所の雰囲気、研究テーマの本気度(コストのかけ具合)や今後の継続見通し、博士人材の人事的な扱い方など。

どれも企業説明会やネット情報だけでは知ることが難しいけど、実際に働くことになればとても大事な要素なんですよね。

便利なOB訪問ツールについては下記の記事で紹介しているので参考ください。
>>【8つの用途別に紹介】大学院生(修士・博士)におススメの就活サービスまとめ

ちなみに、学会の同じセッションに志望する企業の研究者が頻繁に参加しているなら、どうにかツテをたどって個人的にお話しする機会をゲットすることをおススメします。

なぜなら、もしその企業に入社できたら、その人が実際に働く部署やプロジェクトと同じところで働くことになる可能性が高いからです。

とくに博士学生の場合はその可能性はさらにくなるでしょう。

学会で出会う同分野の研究者からは、より有益で、かつ具体的な情報を聞き出すことができます

そのような意味では、学会は自分の専門性や研究スキルを活かせる企業や、そこに勤める研究者と、効率的に出会うことができる場だといえます。

就活前から意識的に学会で人脈づくりをしておくと、就活で有益な情報をゲットできるチャンスが拡がる可能性大です!

>>【学会の人脈は最強】博士の就活を成功に導く人脈を学会でつくる7つの方法

企業・業界分析をいつからやるべきか?

正直とくに決まりはありませんが、なるべく早く始めておくことは重要です。

少なくともES提出シーズンまでには一通りの志望企業の分析は終わらしておきたいところです。

ただし、とくに博士は業界によって選考時期が異なるので注意が必要です!例年の志望業界・企業の選考スケジュールを予め押さえたうえで就活をしてくださいね!

>>博士の就活はいつから?何からする?スケジュールや注意点を徹底解説

企業・業界分析は自己分析をしてからじゃないとダメ?

結論、ぜったいに自己分析がすんでからじゃいないと企業分析をしちゃダメ、てことはないと思います。

もちろん理想を言えば、企業・業界分析を行う際は前もって自己分析をして、ある程度自分の軸を固めておきたいところです。

というのも、事前に自分にとっての企業選びのポイントが分かっていないと、企業分析がただの情報収集におわってしまうからです。

あくまでも企業分析の目的は、情報収集をしたうえで『自分が入社したいと思える企業なのかを明確にすること』です。

就活の軸がブレブレだと、情報収集にかけた時間が無駄に終わるどころか、仮に入社してもミスマッチが起きる可能性が高くなってしまいます。

とはいっても、業界・企業分析をする中で企業に求めるポイントが見えてくることがあるのも確かです。

それに就活で色んな人の話を聞くなかで、自分の価値観が徐々に浮き彫りになっていくことも大いにあります。

私自身も、OB訪問などをしていく中で少しずつ就活の軸が変化していったひとりです。

最初の自己分析で自分の価値観、就活の軸が完璧な状態に定まることのうほうが少ないでしょう。

なので実際は、自己分析はまず最初に始めるけど、最初から完璧な軸を作ることにこだわりすぎなくてもよいかと思います。

ざっくりとでも企業に求めることの優先順位付けがすんだ段階で、同時並行で企業分析も進めていくというやり方でもよいと思いますよ。

まとめ

今回の記事では、研究職として内定をいただいた私が実際に行った業界分析、企業分析の方法をお話ししました。

最後におさらいしておきましょう。

業界分析・企業研究でやったこと
  • 就活イベントで業界を知る
  • 業界別セミナーで幅広く業界を俯瞰
  • スカウト型の逆求人サイトで企業を知る
  • 会社の理念や事業、研究分野をHPや個別説明会で知る
  • 企業口コミサイトで現場のリアルな声を収集
  • 詳しい研究は企内容は技術レビュー雑誌や学術論文で知る
  • 研究テーマの継続性や実際の雰囲気はOB訪問、個人的な面談で知る

企業分析、業界分析で、志望企業が徐々に固まってきたら、インターンシップへの参加も検討していきましょう!

インターンシップについては下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は参考ください。

>>【博士課程のインターンシップ】就活に有利?何社受ける?探し方も紹介!

今回の記事は以上になります。

この記事が悩める学生さんにとって少しでも役立てば幸いです!

就活がんばってください!

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