【経験談】私が博士で学生結婚を決めたタイミングと4つの理由

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結婚

こんにちは、小心者ハカセのただなおです。

大学院、とくに博士後期課程に進学した人や進学予定の人の中には、年齢的にも結婚のことが気になる人、多いとおもいます。

今の交際相手と将来結婚を考えている博士進学予定者や、あるいは、結婚したいと思う相手が博士に進学したいと言い出した人の中には

  • 結婚は遅くなるのかなぁ
  • 学生結婚もアリかもしれないけど…
  • お金のこと、仕事やキャリアのこと、子供のこと、色々と不安だなぁ
  • 実際に学生結婚した人はどんなタイミングで、どういう経緯で結婚に踏み切ったんだろう

と色々と不安になる人、多いとおもいます。

この気持ち、本当によくわかります。

私自身、めちゃくちゃ悩みましたし、不安でした。

この記事では、実際に悩みながらも最終的に博士在学中に結婚をした私が

  • 学生結婚に踏みきった理由
  • どのタイミングで結婚を決めたのか
  • 実際に学生結婚して思ったこと

をお話しします。

ちなみに下の記事では、学生の私と結婚してくれた当時の彼女(現妻)に、当時の心境やお金の不安、実際に結婚して良かったことや辛かったことをインタビューしていますので、気になる方は下の記事もどうぞ。

まずは結論から

いきなりですが、先に結論を言います。

私が学生結婚に踏みきった理由は

  1. 結婚するなら彼女しかいないと思っていたから
  2. 互いの両親と信頼関係が築けていたから
  3. 2人の生活に必要な収入があると分かったから
  4. 自分の先入観を取っ払うことができたから

そして、プロポーズしようと決めたタイミングは

自分の先入観を取っ払うことができたタイミング

でした。

はい、これから詳細を話していきますね!

私と彼女(現妻)の基本情報

まずは、私と彼女の簡単な情報を共有しておきます。

  • 年齢:彼女より私が一個年上
  • 大学生になってから出会い、交際スタート
  • 彼女は大学4年で卒業後に公務員として勤務、私は大学院(修士→博士)に進学
  • 私がD1、彼女が社会人3年目のときにプロポーズ(入籍はD2のとき)
  • 入籍まで私は一人暮らし、彼女は実家暮らしで、入籍と同時に同棲スタート

こんなかんじです。

口に出していなかったものの、大学3~4年生くらいから、将来はこの人と結婚するものと互いにわかり合っている空気感がありました。

学生結婚に踏み切った4つの理由

さて、冒頭で示したとおり、この4つの理由で結婚に踏み切りました。

  1. 結婚するなら彼女しかいないと思っていたから
  2. 互いの両親と信頼関係が築けていたから
  3. 2人の生活に必要な収入があると分かったから
  4. 自分の先入観を取っ払うことができたから

最初の2つは、長年の付き合いの中で積み上がっていたものです。

これらは、結婚のタイミングを左右したというよりも、結婚を考えるうえでの大前提、土台のような要素でした。

学生結婚への意思を決定的にしたのが、後半の2つの理由でした。

ひとつずつ話していきます。

1.結婚するなら彼女しかいないと思っていた

恥ずかしながら、これは文字通りです。

気をつかわず自然体でいられ、安心できる空気感。

日々の何気ない気づかいやおおらかさ。

付き合いが長くなるほどに尊敬できる部分が増え、プロポーズをするD1になるよりもずっと前から、もう自然と、結婚したいとおもってました。

2.互いの両親と信頼関係が築けていた

私たちの場合、交際初期から、数ヶ月に1回はどちらかの実家にいってご飯をご馳走になってました。

どちらのご両親も、私たちがいつかは結婚するのだろうと思っていたと思います。

ですが、私たちの付き合いや結婚に関しては特に口をはさまず、私たち自身の気持ちを尊重してくれているようでした。

ちなみに、彼女のお義父さんは博士号持ちの研究職だったので、博士学生の境遇も非常に理解してくださっていました

私たちもまた、どちらのご両親も信頼していました

お互いの両親と良好な関係性が築けていたこと、私たちの付き合いを陰ながら応援してくださっていることを感じていたことも、結婚を前向きに考える土台になっていたと思います。

結婚を考えているなら、お互いが学生の内から挨拶しておくのがいいかもしれません!

3.2人の生活に必要な収入があると分かった

長らく結婚したいとおもっていましたが、やはり経済的な面で大きな不安がありました。

同じように、学生結婚を悩む方の多くがお金の面で心配をしているのではないでしょうか。

私は、M2の時に出した学振が不採用だったので、D1のときは安定した給与はなく、貸与型奨学金とRA等のバイトで稼いだ給与でやりくりしていました(月17万円ほど)。

当初は、「少ない収入だし、ましてや奨学金は借金。安定した収入もなく結婚なんてできるわけがない」と思っていました。

ですが、1度冷静になって、2人で生活した場合の収支を計算してみたのです。

こちらが当時作成した収支表です。(名前等、一部改変しています。)

支出については、私自身が独り暮らしのときにつけていた家計簿アプリの記録とネットの情報を参考にして夫婦二人暮らしの金額を割り出しました。

細かいところはあまり気にせず、でもある程度は自分たちの生活スタイルに沿った現実的な金額で計算すると、、、予想に反して普通に黒字でした

その黒字額も奨学金(8万円/月)とほぼ同額で、これには正直びっくりしました。

自分の収入ばかり考えていましたが、冷静に考えると、彼女にも収入があるのです。

これを機に、経済的な不安は小さくなり、結婚をかなり現実的に捉えるようになりました。

自分の収入だけ見て、勝手に「こんなんじゃ生活できない」と決め込んでいただけだったことに気づきました。

4.自分の先入観を取っ払うことができた

これが私にとって1番大きかったです。

学生結婚を悩んでいた当時の私の不安要素や考えには大きく3つがありました。

  • 安定した収入がないから結婚できない
  • 研究時間が減り、学位取得が遠のくかも
  • 収入のない男がプロポーズするのはなんか違う

結論、この3つ全部、先入観でした。

世間の意見に踊らされ、自分の中に無意識にこびりついていた、思い込みであることに気づきました。

ひとつずつ見ていきましょう。

先入観1:安定した収入がないと結婚できない

これは、結婚した3つ目の理由のところで触れました。

当時の収入(奨学金を含む)が就職した同期よりも少ないことは事実でした。

「社会を知らずまともな稼ぎもない学生が結婚するのは甘すぎる」なんて世間の声もネットで沢山目にし、「こんな収入じゃ結婚なんてできるものじゃない」と無意識に思い込んでいたのです。

が、冷静に考えれば、結婚して2人で生活できるだけの収入があれば、なーんの問題もないんですよね。

今思えば至極ふつうのことなんですけど、ネット情報や漠然とした固定観念に縛られ、その考え方に至るまでにかなり時間がかかりました

「自分たちの結婚なのに、なんで赤の他人の意見に踊らされてたのだろう」と思えるようにまでなりました。

先入観2:研究時間が減り、学位取得が遠のくかも

結婚すると、研究に割ける時間が減るのではないか、という不安です。

その結果、「博士号がとれず、まともな仕事につけなかったらどうしよう」といった悩みでした。

この不安感についても、現実的に考え続けました。

博士号がとれず、研究職のような憧れの仕事につけなかったとして、何が問題なのか?

自分にとって、研究者として働くこと、家族と心穏やかに暮らすこと、どっちが幸せなのだろう

自分に問い続けた末に、このような結論にたどり着きました。

「家族と穏やかに暮らすことのほうが自分にとって重要で、そこに研究はマストじゃないし、有り余るお金も必須じゃない。」

「研究は彼女と幸せに生きるための必須条件ではない!」

自分にとって、研究というのは家族と幸せに暮らすためのお金を稼ぐ選択肢のひとつであり、生きるためのひとつのツールでしかない、と思えることに気づいたんです。

極端な話、博士号がとれなくても、研究職に就けなくても、プログラミングやライティングといった博士で培った汎用スキルを活かせば働き口は山ほどある、と思うに至りました。

結局、「博士号がとれずまともな仕事につけないかもしれない」という不安は、そうなったときの自分に対する周りの評価や世間の目を過剰に意識する、いわば承認欲求が作り出していた先入観であると腑に落ち、そのタイミングで結婚にむけて気持ちが大きく前進しました

自分を俯瞰する第三の目を意識するのがいいですよ。

先入観3:収入のない男がプロポーズするのはなんか違う

いわゆる男のプライドです。

「男が家族を養うべきだ」という、もうこれは本当になんの論理もないThe固定観念だと思います。

ですが、当時は自分の奥底にこのような気持ちがあることを自覚していませんでした。

とあることをきっかけに(すぐ後でお話しします)、自分の中にこのような固定観念があることを自覚し、

女性の方が生活費を多く負担する夫婦がいたとして、それのなにがいけないんだろう」と、冷静に考えられるようになりました。

結局のところ、この男のプライドも、世間体を気にする自分の承認欲から来ていると理解し、この先入観を乗り越えていくことができました。

博士課程修了後の就職に不安はなかったのか?

博士卒は卒業後の正規雇用率が低く修士・学部に比べると就職窓口も少ないため、一般的に博士学生は就職が難しいといわれます

>>【博士就活で失敗する7つの原因と対策】修士と博士の就活経験を踏まえて解説

私もD進を悩んでいた時期は博士の就職難に不安を抱いていましたが、結論、結婚を踏みとどまるほどの不安とはなりませんでした

というのも、就活に対して早めに行動をおこして、ある程度不安を解消できていたからです。

行動をおこすと言っても、やっていたことはたった2つです。

  • 所属学科の博士卒OBの就職状況を確認
  • 博士も使えるスカウト型の逆求人サイトで早めに就活準備

所属学科の博士卒OBの就職状況を確認

もともと博士の就職の厳しさは聞いていたので、なによりもままずは自分の学科の実態を調べるところから始めていました。

博士卒OBで就職先が決まっていない方は一人もいないこと、博士卒対象の学校推薦枠を設けている企業が結構あることを確認できました。

OBの進路や学校推薦枠の有無は、学科の進路相談室や掲示板で確認できます!

博士も使えるスカウト型の逆求人サイトで早めに就活準備

また私は修士で就活していたこともあり、研究で忙しくても『適切な』逆求人サイトで『早めに』プロフィールを埋めておけば優良スカウトが多数もらえて効率的に就活できることを体感的に知っていました。

アカリクなどのスカウトサイトを早めに登録し、簡単にでもプロフィールを埋められていたので就職への焦りや不安をかなり軽減できていました。

これら2つを早めにやっていたおかげで、進路についてはまぁ大丈夫だろうと思えていたのです。

>>博士の就活はいつから?何から始める?博士の就活時期や注意点を徹底解説

進路はまだ何も考えていない…って人も大丈夫!今この瞬間から準備を始めればいいだけです!不安は確実に減っていき学生結婚にも踏み出しやすくなります!

私がおススメする博士学生が使うべき就活支援サービスや、スカウトサイトに関しては下の記事でまとめてますので、気になる方はご覧ください。

先入観を見つめ直すようになったきっかけ

さて、うえで3つの先入観を乗り越えた話をしましたが、自分の思考が思い込みなのではないかと自問自答しはじめたのには、とあるきっかけがありました

それは、D1の夏の終わり頃、彼女と結婚の時期についての話のなかで

「10月にD2以降の給料をかけた学振の結果がわかるから、それ次第かなぁ」という私の一言に対して、彼女からビシッと言われたことでした。

「お互いがいずれ結婚すると思っているなら、今するのも数年後するのも同じではないか。

給料がないから、という謎のプライドで、都合よく結婚の時期を決めないで。

お金なら私が稼いでるし、頼って欲しい。

仕事やキャリアの不安は2人で考えていける問題。

私たちなら支え合っていける。

なによりも出産にこそ適齢期があるんです。」

と。

本当にその通りすぎて、ぐうの音も出ませんでした。

この日を境に、学生結婚を現実的に考えはじめました。

そして上の理由のところで書いたように、自分のほぼ全ての考えが先入観であることに気付き、そのタイミングで、ふっと吹っ切れたかのように、プロポーズしよう、と思いました

結婚して思うこと

実際に結婚してみて、よかったと思えることはたくさんありました。

ざっと列挙しますとこんなかんじです。

  • 経済的な苦労はほぼなかった
  • 辛いとき、精神的に支えられた
  • 自分の弱さを全部知ってもらえた
  • 生活リズムが整った
  • 引越&掃除習慣がてきて綺麗な住環境になった
  • 研究にメリハリを意識せざるを得なくなった
  • 学生で時間の融通がきくので婚姻や引越の契約や役所手続きがスムーズに終わった
  • しっぽりと幸せを感じることが増えた

いくつか皆さんが気になるだろうポイントをお話しますね。

お金の面

日々の生活費においては、(収支の計算通り)ほとんど苦労しませんでした

私は結果的にD1の十月に学振採用の通知が届き、D2以降は給与がもらえたことと、一部授業料や奨学金返済の免除もあったのでかなり楽になりました。

ですが、実際それらがなく、自分の収入が奨学金やRAだけだったとしても生活は成り立っていたと思います。

私自身ふだんからあまりお金を使いませんし、その上、コロナで交際費が減ったのも助けになりました。

精神的な面

精神的な面での妻の支えは本当に大きかったですね。

私は就活時に軽い鬱になり、朝から涙がでるような状況もありました。

>>【ツラかった博士就活】うつ寸前になるまでの経緯と7つのアドバイス

時に妻は仕事の休みをとり、私の不安な気持ちを全て聞いてくれ、大丈夫だよと、ずっと支えてくれました。

あの時、もし1人だったら到底乗り越えることはできなかったと思います。

結婚していてよかったと心から感じました。

個人的に、これから何十年共に生きていく夫婦にとって、互いのいいところ悪いところをさらけ出し、それを受け入れていくことは非常に大事なことだと思っています。

博士過程という特殊な時期を一緒に過ごせたことで、とくに自分の精神的な弱さを妻に全部さらけ出すことができたのは、本当によかったと思います。

「小心者ハカセ」を自覚した瞬間ですね。

研究への影響について

結論、大学にいる時間は減りましたが、研究進捗への影響はほぼありませんでした

時期にも依りますが、大学にいる時間は平均して10~20%は減ったとおもいます。

といっても肝となる実験や解析を減らすことはしていません。

これまで120%やっていたことを90~100%で終えるor妥協する、というやり方でかなりの時間を削れました。

私はもともと心配性で完璧主義なところがあり(これもまた、自身の承認欲からくるのですが…)例えば、自分でもここまでしなくてもいいとおもいながら追加実験や資料の手直しをしていることがかなりありました。

結婚して妻と晩ご飯を食べる習慣ができたおかげで、“ほどほどに妥協しても意外と問題ないもんだな”と気付くことができ、ある意味、適度に手を抜く技術が身につきました

それまで思いつくがままに実験していたのも、考え得る実験項目を事前にすべて洗い出して優先順位をつけて実施する、というやり方も習慣づきましたね

また、婚姻や引越しに関する手続きや業者とのやりとりは基本的に私が担当しましたが、平日に1時間くらいぬけるのがちょこちょこあったくらいで、これも特に研究進捗に支障をきたすような問題ではありませんでした。

今、学生結婚を悩んでいる方へ

最後に、学生結婚をなやむ学生の方、あるいは学生と交際している方へ、私からできるアドバイスをおくります。

まずは冷静に事実だけを見てください

その上で、あなたの悩みや考えに先入観はないか、世間の声に踊らされてるだけなのではないか、自分自身に問いかけてみてください。

勇気をだして、結婚への思いを相手に本音でぶつけてみてください

本音を発信しないと何も進みません。

それを相手がどう受け止めるかは相手の課題で、こちらがコントロールできるものではありません。

そして、2人で話しあうときは、互いに相手の意見をまず受け入れることを大切にしてください。

結婚は2人の未来です。

論破するのではなく、妥協点を模索する形で答えを見つけようとする姿勢が大事なのだとおもいます。

2人で協力すれば、その悩みは現実的に乗り越えていけませんか?

いけそうと思えたら、そのときが結婚のタイミングかもしれません!

思い立ったら気持ちが熱いうちに動きだすのがいいですよ!

婚約指輪やプロポーズプラン、お店えらびなど、これまで悩んでいたのがウソだったかのように、自分でも驚くほどの速さで動けます。

学生結婚向けの婚約指輪やそれに替わるプロポーズアイディアについては、下の記事でまとめていますので、気になる方はこちらもぜひ参考にしてみて下さいね。

最後に

結婚は、自分と交際相手のみならず、親御さん、もしかすると他の親戚も絡んでくることかもしれません。

人によって状況は異なります。

ネットや周りの情報は全てその人たちの価値観にもとづく意見で、皆さんにあてはまるとは限りません。

どうか、そのような声に躍らされることなく、みなさま自身が最良の決断をできることをお祈りします。

この記事が、少しでもその助けになれば幸いです。

以上です!

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