博士の就活はいつから?大手メーカー研究職に内定した私の就活歴を公開!

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就職活動

博士の就活っていつからはじめるんや…?

就活サイトとかES・面接対策ってなにを参考にしたらいいの…?

今回は私の実体験ベースのお話です!

博士学生だった当時の私も、ネットで「博士は就活に不利だ!」と見ておおきな不安を感じました。

とはいうものの、修士に比べて博士就活の情報源はとても少ない

いつから、なにからはじめるか。どこで情報収集したらいいのか。

ググるだけでも一苦労。かなりの時間と手間がかかりました。

今回の記事を書こうと思ったのは、自分の就活戦歴もわずかながら後輩たちの役に立つかと思ったからです。

今回は、博士卒の私が大手メーカー研究職に内定するまでの実際の就活を時間軸に沿ってお伝えします

この記事をよめば、以下のことが具体的にイメージできるようになるはずです。

  • 理系の博士学生が
  • どの時期に
  • どんなツールを使って
  • なにをしておくべきなのか

就活は志望業界・企業・職種などで異なります。ひとつのモデルケースとして参考ください。

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大前提:私の基本情報

まず、今回の記事を読むにあたって必要な、私の基本情報を共有します

  • 就活年度:2021年度
  • 学位の種類:工学博士
  • 研究分野:電気電子
  • 志望業界:半導体、精密機械、材料
  • 志望職種:研究開発職

ぼんやりとですが「自分の専門性を活かせるような企業で働きたい」という思いは、M2、D1頃からありました。

実際の就活内容

実際の私の就活戦歴を時間軸に沿って説明します。

まず、全体像をつかんでもらうために、簡単な戦歴を図でお見せします。

ここから、この図に沿って、私がやったことを時期別に説明していきます。

ちなみにこれから就活のことばかり書きますが、特に記載がない時期は、就活と研究は並行でやってました。

はい、それでは行きましょう。

D2 4月~5月:準備期間

私はD2の4月から就活を意識し始めました。

たまたまネットで「博士の就活は早めに始めとけ」的な記事を見て動き始めたというかんじです。

(結果的に、私自身も博士就活は「なるはやで動き出すが勝ち」だと思うに至ります)

まずはアカリクのプロフィール登録で就活スタート

出典:Acaric公式HP

はじめにアカリクという就活サイトに登録しました。アカリクは数少ない理系大学院生を対象とした就活支援サイト

大手企業からのスカウトが多かった点、博士対象の就活イベントが豊富な点が最大のメリットと感じました。

まず前者のスカウト機能のお話。

アカリクのようなスカウト型サイトでは、企業側から気になる学生にオファーを送ってマッチングします

プロフィールは1か月かけて本気で作りました。修士の時の就活でプロフィール内容の重要性を実感していたからです。

オファー有無と質はプロフィール記入率と濃さが全てといっても過言ではないです。

充実させればミスマッチは減り、スカウトきっかけに内定まで至る確率は高いと思います。

プロフィール記入後、興味のある企業に10社ほど”気になる”を送り、スカウトされる準備を整えておきました。

気になる(アカリク)を押すと、企業に通知が行き、自分のプロフィール情報が企業に全て公開されます!

>>理系の修士・博士学生が逆求人就活サイトでスカウトをもらう6つのポイント

アカリクの博士対象イベントで情報収集

出典:Acaric公式HP

スタートダッシュ期のD2春、アカリクイベントはとても重宝しました。

アカリクでは博士対象に就活の進め方、スケジュール感、自己・企業分析の方法といった、就活ガイダンスセミナーを多数開催しています。

私は4~5月にいくつかの博士対象セミナーに参加し、就活全体の流れと各時期でやるべきことをインプット

結果的に、この春のセミナー参加が就活スタートダッシュ成功のカギだったと思います。

SNSでもアカリクイベントが役立ったとの声が多くみられました。
>>【アカリク徹底解剖】修士と博士で2度アカリクを使った実体験と口コミを紹介

とくにスタートダッシュ的セミナーは4~5月に集中しているので逃さないように注意が必要。登録しておけばメールで案内が来ます

その他いくつかの就活サイトにも登録

その後、LabBaseOfferBox博士情報エンジンwakateなどにも登録。

出典:LabBase公式HP

LabBase研究を前面に押し出してアピールできる理系特化のスカウト型サイトです。

ただ修士学生に力を入れてる印象で、博士対象イベントがアカリクより少なめ

いくつかオファーを頂きましたが中小企業が多かったので、大手志望の人はアカリクとの併用をおすすめします。

出典:OfferBox公式HP

OfferBoxスカウト型サイトの最大手。就活生の2人に1人が使っているという。

当初は、理系院生特化じゃないのであまり期待してませんでした…

が、結果的にいい意味で期待を裏切ってくれ、想定外の優良企業からオファーをいくつかゲットできました。

出典:博士情報エンジンwakate公式HP

博士情報エンジンwakateは、博士に特化した唯一の就活支援サイト

登録すると定期的に博士対象のインターン情報や就活イベント、セミナー案内が届くようになります。

スカウト機能はないので、私は情報収集を主な目的として登録しました。

D2 6月~7月:インターン情報収集&スカウトゲット

つづいて6~7月の流れです。

理系ナビで夏インターン情報を収集

出典:理系ナビ公式HP

夏インターンシップ情報を集めるため、理系ナビに登録。

理系ナビには、インターン情報を中心に理系就活情報がまとめられています

サイトの使い方が若干分かりづらかったですが、他よりも特にインターン情報の網羅性が高い。

気になる企業を見つけ、マイナビリクナビ、企業のHPのいずれからプレエントリーしておきました。

ただ私は夏は研究を優先したかったので、無駄打ちせず、本当に行きたいと思えた1社だけに応募しました。

が、結果的に落ちてしまいました

スカウトサイトでもインターンへのお誘いオファーがいくつかきました

が、強く惹かれるモノじゃなかったので応募は見送りました。

後に入社する企業からオファーゲット

7月。スカウトサイト経由で、とある超大手メーカー企業の人事からオファー。

「人事と研究部長で3者面談をしませんか」とのこと

いきなりの研究部長!ぜひ!とすぐに面談させてもらいました。

分野がかなり近い研究をしている部長さん。私の研究にとても興味をもっていただけたようでした。

また、企業の研究内容や今後の方針など踏み入った話まで聞かせてもらいました。

実はこの面談まで、その企業が近い研究をしていることはつゆ知らず。

当然、自分の志望企業リストには入っていませんでした…

が、面談を経てこの企業が第1希望となり、最終的に入社させてもらうことになりました

(内定までの流れは下で書きますが)

早いうちにスカウトサイトのプロフィールを充実させてたのが本当に良かったと思います!

D2 8月~11月:博士対象イベントに参加、他業界も見始める

博士対象イベントに参加

8~9月は、業界・企業説明会企業×博士マッチングイベント月1、2回のペースで参加。

タイパを上げるべく、主にアカリクwakate主催の博士対象のイベントにしぼってました。

マッチングイベントでは自己PR資料、研究ポスター等を作成する必要があり、各イベント1週間前くらいから研究の合間を縫って準備しました。

結果的に、マッチングイベントで出会った企業との選考を進めることはありませんでした。

が、他学生のプレゼンや企業人事のアドバイスを通じ、自己PRの切り口や魅せ方を学べ、PRプレゼンの練習にもなったりと、実りあるイベントでした。

他業界に視野をひろげる

出典:Acaric公式HP

11月までは視野を広げる目的で、あえて専門と異なる業界(IT系、通信系など)の説明会にボチボチ参加

ここでもアカリクの業界別イベントにお世話になりました。

結果的に「やっぱり半導体、精密機械、材料業界がいいな」となり、11月頃に志望業界が最終確定しました。

8~9月は学会などで研究ばかりしていて、正直いうと就活はほぼやっていませんでした。

D2 10月~12月:第1希望企業のイベントに積極参加

7月の面談で第1志望となった企業からスカウトサイト経由で短期インターンシップの開催案内の通知

速攻で応募し、今回は無事通りました。

(面談時に「インターンはぜひ参加させてください」と、がっつき発言をしたのが功を奏したのか…?)

その後、インターンを含め、第1希望企業の開催イベント(社員交流会など)には全て参加

第1希望企業には、積極的に自分の顔をひろめる努力をしました!

>>【博士のインターン事情】就活に有利?何社受けるべき?探し方も紹介!

D2 1月~3月:企業説明会とESと面接の嵐

ここから怒涛の就活ピーク時期です。

第1志望企業の研究者との面談

出典:ビズリーチ・キャンパス公式HP

このあたりから、就活一色。

知り合いの先輩博士にお願いして、第1希望企業の研究者の連絡先をゲット。

すぐにオンライン面談の依頼メールを出しました(その研究者とは学会で名刺交換済み)

面談では、研究所の実際の雰囲気から面接やESに関するアドバイスまで伺え、有意義だったと感じました。

博士学生は、知りあい(の知りあい)が自分の志望する企業で研究をしている、というパターンもよくあると思います。損はないので、勇気を出して連絡してみるといいですよ!

>>【学会の人脈は最強】博士の就活を成功に導く人脈を学会でつくる7つの方法

ちなみにOB訪問はビズリーチ・キャンパスがおススメです。

1月中に超大手メーカー研究者をビズリーチでOB訪問し、継続して連絡を取り合う中で、企業説明会、ES、面接と、1~2月中にトントン拍子で選考が進みました

早期選考ルートでES提出~本選考へ

第1志望企業はインターン参加者だけの早期選考ルートがあり、1月半ばにESを提出

この企業だけは絶対におとしたくなかったので、大学の就活サポート室にてESを計4回添削してもらいました。

結果を先に言うと、この第1志望企業は、ESはクリア、2月中旬・3月初旬に1回ずつマッチング面談、3月中旬に内々定ゲットというかんじでした。

第2志望以下をいそいで企業分析

第2志望以下については、1月になってもまだどこにESを出すか決まってませんでした。

1月、2月に急いで企業を探し、マイナビ・リクナビか各企業のHPからエントリー。

もはや、第1希望企業の内々定確定前の1月~3月は、第1志望が落ちたらヤバいという焦りと不安で、ほぼ全ての時間を就活に捧げました

研究については、幸いこの時期、教授たちは後輩の卒論・修論で大忙し。

博士の私の進捗は放置されてたので、3月の学会予稿準備など最低限のことだけやっていました。

2~3月は、第1希望企業の選考と並行して、ほぼ毎日何かしらの説明会、ES準備、面接準備、面接本番に追われていました

ESや面接対策でやったこと

この時期、ESや面接の対策は基本的に就活過去レポサイトで過去の内定者のモノを参考にしつつ、学内のアドバイザーや先輩・後輩たちにフィードバックをもらうことでブラッシュアップしていきました。

このやり方でESは6社に提出し、全て通過。面接も100%通過でした。中には「興味を惹くESでした」といってくれた人事もいました。

実際に使ったツールは下のページにまとめてますので参考ください。

>>【8つの用途別に紹介】大学院生(修士・博士)におススメの就活サービスまとめ

とはいいつつ、正直、第1希望企業の内々定が出るまで不安で鬱状態になりました。

このあたり、自分一人だけでどうにかしようとせず、頼れるツールと人はどんどん頼っていくのが良いと思います。

>>【ツラかった博士就活】うつ寸前になるまでの経緯と7つのアドバイス

D3 4月:終幕

第1希望企業の内々定が確定した3月中旬以降。

第4希望以下の企業の面接は丁重に辞退

2希望3希望の会社のみ4月中旬まで選考を継続していました。

が、第1希望企業は大学の推薦枠で就職する運びとなりました。

それを受けて、4月中旬に残り2社の選考についても辞退メール。

こうして、私の就活は幕を閉じたのでした。

就活で知り合った企業の方々とは、今後もどこかでご縁がある可能性もあります。
丁重に辞退するを旨を伝えましょう!

反省

第1希望企業へのアプローチはかなりよかったと思います。

内定までの戦歴をザっとまとめるとこんな感じですね。

  • 5月にスカウトサイトの自己PR完成
  • 7月に3者面談のお誘い
  • 10月にインターンシップ参加
  • 11月~12月にイベント毎回参加
  • 1月~3月にES提出と本選考
  • 3月中旬に内々定

反省点は、第2希望以下の企業探しに1月頃まで本腰を入れなかったこと。

実際に就活を気づきましたが、多くの企業は説明会を受けた後で選考ルートを紹介してくれます

(M1就活時もそうだったはずなんですが、忘れていました…)

そして、そのような企業は12月までの早い段階に1回目の説明会を個別にこっそり開催していることが多いです。

予め企業HPからエントリーしていないと、そもそも、その通知が全く来ません

第2希望以下の企業にエントリーすらしていなかった私は、その事実に後から気づきました。

出遅れた私は、1月~2月に急いで企業調べと説明会へ参加。

その結果、一気に複数の会社のES準備や面接対策をしないといけない状況になり、2月頃は身心ともに疲弊してしまいました。

今、博士の人は、第2希望以下の企業探しもなるべく早く、できるなら10月あたりから始め、各企業HPよりエントリーしておいてください。

そうすれば早期の説明会を逃さず、余裕のある就活スケジュールになるはずです!!

>>博士の就活はいつから?何から始める?博士の就活時期や注意点を徹底解説

修士と博士時代で2度の就活をした私の経験からいうと、年齢の高い博士学生は「落ちたらあとがない…」という不安や焦りが大きくなりがちです。やはり、早め早めに行動すれば、心にゆとりを持ちながらの就活につながると思います!

最後に

いかがでしたでしょうか。

博士の就活は、周りに博士学生が少ない分、学部や修士の学生よりも情報戦になるかと思います。

この記事がすこしでも皆様の参考になれば幸いです。

以上です。ありがとうございました。

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