こんにちは。小心者ハカセのただなおです。
来週進捗報告なのに、装置不良で何も実験できない…
失敗ばっかりなんですけど、何を報告したらいいんでしょうか…
今回は、こんな悩みをもつ学生さんに向けた記事です!
大学の研究室で行われる進捗報告会議、学生はみんな頭を抱えることでしょう。
今回は、私が博士修了までの約6年間で、進捗報告前に後輩からよく聞かれた質問や相談について回答していきたいと思います。
進捗会議に際して以下のような疑問を抱いている方、参考になると思います。
- 実験が全然うまくいかない…
- 論文の読み込みしかできてない…
- 装置の故障で何も実験できない…
- 何を報告すればいいんだ…
そもそも、まずは進捗報告の資料の分かりやすい書き方(テンプレ)を知りたい人は、下記の記事を参考ください。
>>【炎上しない資料の書き方】研究室の進捗報告テンプレを紹介
それでは行きましょう!
この記事を書くのは、私、旧帝大で博士(工学)を修了した小心者ハカセこと、ただなおです。卒業まで100回以上の進捗報告会議をこなしてきました!
よくある心配事に答えていきます
それではさっそく行きます。
この記事で回答する質問・相談は下記になります。
ケース1. 全然結果が出ていないんですが…
進捗報告では、必ずしも結果が出ていなくても良いです。
大切なことは何をどう考え、実施したか、その結果を受けて、次どうしようと考えているかです。
PDCAを回していることをしっかり示しましょう。
ケース2. 失敗ばっかりなのですが…
進捗報告ではうまくいかなかったことも積極的に報告しましょう。
そもそも、失敗は「うまくいかない方法を明らかにした」という十分な成果です。
ためらわで示してOK。
報告することで教授や他のメンバーから解決のヒントをもらえるかもしれません。
ケース3. やったことを全部話さないとだめでしょうか…
どこまで詳しく話すかという問題は正直ケースバイケースです。
なぜなら、学生自身がゴミデータと判断したものも、熟練の研究者が見たら大発見を示唆するものかもしれないからです。
先輩もしくは先生に事前に聞いてみるのが一番です。
ケース4. 論文の読み込みしかできていません…
文献調査しかできていない場合も、発表の仕方で進捗内容として昇華できます。
論文を読んだ理由、得られた知見、それを自分の研究にどう活かせるか、あるいは活かそうと考えているか伝えましょう。
とくに「知見をどう活かすか」を強調して下さい。
ケース5. 装置の不良で何もできそうにありません…
できることとしては、まず故障の状況や今後の見通しを詳細に報告することができます。
不良の状況、やったこと(原因の特定、業者への修理依頼など)、いつ頃修理見込みか、その装置を代替できる方法はあるかなど、詳細に伝えましょう。
そして、そもそも装置不良になったら教授やスタッフに即報告し、それ以外でできることをやるのが良いと思います。
文献調査とかならできるので、そのネタで報告することもできます。
ケース6. 考察が難しくてどうすればいいのか…
考察対象となっているデータを取得した目的を起点に考えましょう。
何かしらの仮説検証のためにとっているデータのはずです。
なので、まずはその仮説が正しそうかどうかを説明しようとしてみてください。
で、その説明を補強するためのエビデンスや理論がないか、先行論文を調べてみましょう。
他には、同分野の論文の考察を参考にする手があります。
過去の論文がどんな切り口で、どういう視点で考察を展開しているか、いろいろ読んでみるのが良いです。
ケース7. 直属の先輩がいなくて考察を相談できる人がいません…
助教授やその他の研究員さん、類似分野の先輩に相談してみてください。
いなければ自分の仮説を進捗でぶつけるだけでもOKです。
というかむしろ、仮説の提案は推奨されますよ。
最後に
今回は、進捗報告前に、後輩からよく聞かれた質問や相談について、回答しました。
まだまだ他にもあると思います。
もし他に聞きたいことや相談事があればコメントで教えてください!
では、今回は以上です!
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