【温床育苗】長期帰省でナスやトマト苗が枯れた原因と対策を考える

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育苗

こんにちは。

僕は食の自給率アップを目指して2024年から家庭菜園をはじめ、2025年は野菜を種から育ててその種を採ることに挑戦しています。

ということで今年から夏野菜のナスやトマトやピーマンの育苗にトライしています。

3月末、5日間帰省していたのですが、そこから戻ってきてしばらくすると、苗がすこしずつ元気がなくなり葉っぱが一部枯れる出してくるものもありました。

今回の記事では、状況を詳しく観察して、原因を考えたいと思います。

この記事を読めば、長期帰省中の育苗管理のヒントが得られるかもしれません。

状況観察①育苗箱は5日間閉めきって窓際へ設置

帰省の5日間は、温床のフタを完全にしめきって窓際においておきました。

その狙いは

  • 日光をあるていど確保すること
  • 低温になりすぎないようにすること
  • 水分切れにならないようにすること

外に置きっぱなしにするほうがリスクが高いと考えてこうしました。

下写真のように、開け閉め可能な収納袋ですが、帰省時は完全にしめきりました。

いつもなら、晴れの日は↓のようにして外においています。

帰省中の温床内に設置していた温度・湿度計のデータを見てみました↓

帰省期間(3/25~3/30)の気温幅は15.4℃~25.4℃で、なす、ぴーまん、とまとの生育温度としては悪くありません。

(参考:トマト、ナス、ピーマンの発芽・育苗温度一覧と育苗ポイントを解説

一方、湿度はずーっと約80%以上になっていました。

帰省前のたとえば3/21あたりは日中は外に温床をだして通気しているのですが(上の写真のように)、日中は湿度が20%ほどになっていますよね。

それと比べると、かなり高い湿度状態で維持されていたことがわかりました。

状況観察②葉先のちぢれ、枯れ

さて、帰省から戻ってきた翌日3/31の苗の様子です↓。

ぱっとみて、苗のいくつかで葉先のちぢれが見られます。

ナス苗の葉のちぢれ↓

ピーマンや伏見唐辛子のいくつかでも葉先がちぢれています。

トマト苗のいくつかも、葉先に濃い緑をしたまだら模様があり、ちぢれはじめています。

ちぢれや枯れが見られた苗の割合を調べてみたところ

  • トマト(ミニ、中玉)→11/11個
  • 中長茄子→4/5個
  • 本長茄子→3/6個
  • 白ナス→0/6
  • 伊勢ピーマン→3/6
  • カリフォルニアワンダー(ピーマン)→0/6
  • 伏見甘長唐辛子→3/6個

でした。

トマトに症状が多いのが少し気になります。もしかしたらトマトがより苦手な環境になっていたのかもしれません。

状況観察③大きい苗ほど被害が多い

被害は本葉が出てあるていど大きくなっていた苗ほど多くありました。双葉や小さな本葉を出し始めたような幼い苗では被害が少なかったです。

状況観察④土表面にかび

全体をみると、↓のように右奥のセルトレイ一部の土表面に白いカビが見られました。

原因推察と対処

原因

結論としては、過湿による根腐れで、水分や養分をうまく吸い上げられなくなったのかなと思っています。

カビが生えるほどに高い湿度状態だったわけですから。

実際、根腐れで葉先が枯れる症状はあるようです。

一方、温度はねらいどおり15℃以上をキープできていました。低温による障害とは考えづらい。

ただ日光不足は否定できません。窓際といっても外よりは日光が届きづらいうえ、帰省期間は雨曇天もありました。

少しは日光不足も症状に絡んでいるかもしれません。

ま、でも大部分は過湿かなと推察しています!

トマトが11/11個の割合でとくに多くの症状がみられたのも、これで説明がつきますね。トマトは乾燥が好きで、過湿を嫌いますから。

5日間水やりできないため乾燥しすぎないようにと温室のフタを閉めきりましたが、軽く開けておいたほうがよかったのかなと思いました。

ここからの対処

ここからの対処としては、ひとまず数日間は、フタを開け切って過湿状態を改善することにしました。

そのあとは通常通り、晴れの日は外にだしてフタを開けておく、雨で寒い日は部屋に取り込んでフタを開けておく、水やりはやりすぎず、土表面が乾いてきたらやるように。2日に1回くらいのペースで。

とくだん変わったことはせずに管理してみました。

それから、一部のトマト苗については、セルトレーから大きいポットに移しかえて、改善するのかどうかようすを見ることにしました。

不定根が茎からでてきて元気になることを期待して、ななめに寝かせるように移し替えました(下写真はポットに移し替えた直後)

3/31撮影

その後の経過

トマト苗の様子

まずはポットに移し替えたトマト苗。

コチラは移し替えから2日後の様子。寝かせていた苗がシャンと起き上がってきました。

さらに2日後(移し替えから4日後)の様子が↓。

4/4撮影

ちぢれていた葉先が枯れだしているようです。

しかし、新しい元気な本葉も出てきており、成長はしています。株自体が枯れているわけではないようです。

過湿ですでにやられてた葉先が、この数日でさらに劣化しただけで、苗全体が終わったわけではなさそう。

移し替えせず、セルトレイでそのまま育苗していたトマトの苗も似たような様子。もtもとちぢれていた葉先が枯れてきました。でも株は死んでいるわけではない。

4/4撮影

さらにここから11日後の様子↓。

ポットの苗。葉先はそのまましっかりと枯れ落ちています。双葉も枯れ落ちています。が、株自体はちゃんと大きくなっています。

新しい本葉は元気で、枯れていません。

こちらのポット苗も同様↓。

3月末時点で過湿でちぢれていた葉が枯れ落ちたものの、新たな本葉は元気。

別の苗も同様↓。

セルトレイのまま育苗組も同様ですね。もともと枯れ始めていた本葉は枯れ落ちていますが、株そのものは育っています。

ナス苗の様子

こちら、4/15日現在(上でのせた写真3/31撮影時から15日後)の様子です↓。

トマト苗と状況は似ています。もともと枯れだしていた葉先がそのまましっかりと枯れ、新たにでてきた本葉はとても元気。

株自体は問題なく成長しています。

もとから枯れ・縮みの問題が見られなかった苗は、その後も劣化なくとても元気に育っています↓。

ピーマン苗の様子

4/15日現在(上でのせた写真3/31撮影時から15日後)の様子です↓。

コチラも繰り返しですが、トマト、ナスの苗と似ている状況ですね。

縮れや枯れが出ていた葉先だけがそのまま枯れ、新しい本葉や、もともと問題がなかった葉は元気に育っています。

株自体は順調に大きくなってました。

教訓|帰省時は通気性を確保する

最後に、今回の帰省時の管理状態の良し悪しを整理すると…

  • 日光→〇窓際に置いたのは良かった
  • 水分→✖フタを閉めきったため過湿状態になった。水分切れになってはいなかった
  • 温度→温床ごと部屋に取り込んで最低15℃以上をキープできた。

今回の件から得た教訓は、数日間帰省する際は、ある程度の通気性を確保し、過湿にきをつけるという点ですかね!

といっても完全開放だと水分不足なっていただろうから、今後は、軽く温床の口を開けておくのがよいかと思いました。

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